641日目(残り89日)「あー、脳を使い過ぎてイチャイチャしたい〜」
「あー、脳を使い過ぎてイチャイチャしたい〜」
紗奈は僕らのベッドでぐったりしながら唐突にそう言った。
僕は机の上を片付けて紗奈の隣に。
特に何も言わずに口を紗奈の口へ。
紗奈もお迎えするように顔をこちらに向けて重ねた口ついばみ、舌を絡ませる。
もっきゅもっきゅもっきゅもっきゅ。
「あー、今日はもうこれで〜。
何かを書こうにも頭が働かないし、颯太とイチャイチャする〜」
そう言って紗奈はしがみ付くように僕の首に腕を回し、再度口を重ねる。
もきゅもきゅもきゅもきゅ。
じわりじわりと、なんとなくお互いにスイッチを押し込んでいっているような雰囲気。
「ゲームコンテストがあとに2、3話で完成するからそれを応募して〜。
出来れば推しイケメンコンテストに前のアクションサスペンスの話を応募したいわ」
そう言いながら、ちゅっと唇を触れ合わせること数度。
僕らはスイッチが入ってしまいやすいので、普段ならこういうキスは避ける。
でも時々、お互いにスイッチを押してしまう時がある。
まあ、それが今日だというわけで……。
そんな時には言葉でどうこうは言わない。
あ、いや、言う。
「紗奈、愛してるよ」
「んっく」
そう言って紗奈の返事も待たずに口を重ねる。
もきゅもきゅもきゅもきゅ。
「……私も」
紗奈の潤んだ瞳というのは、僕の脳髄を貫く。
「……颯太、先に言っておくけど、私、今日はダメだぁ〜」
とろ〜んとした目でしがみ付き、しきりに唇を重ねてこられては何がダメとか本能で分かるのみ、だ。
「……うん、紗奈頂きます」
「……めしあがれ」
そう言って僕らは互いにしがみ付き、もがきながら口を擦り合わせるように重ねていく。
もっきゅきゅもきゅもきゅもっきゅもっきゅちゅもっきゅもっきゅもっきゅ……。
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