残り115日「疲れ切っていると、どうして書く気が起きないのかしら?」

「疲れ切っていると、どうして書く気が起きないのかしら?」


ベッドに2人で腰掛け、お互いに好きなようにスマホでネット小説を読んでいると紗奈が唐突にそう言った。


「疲れ切っているからじゃない?」

「うん、まあそうなんだけど」


一言で解決だ。

……というか他に言いようがない。


「それでもせっかく時間があるのだから、何か書いてみようと思うわけよ。

本当はついに最終章に入った……あれ?」

「どうしたの?」


紗奈はスマホでカクヨムを見ながら首を傾げる。

「最終章に入った公爵様の話を更新したいなぁと思ったんだけど、公開部分ではまだ最終章入ってないわね?」


「紗奈が更新してなければ入ってないんじゃない?」


うーん、と紗奈は唸る。


「道は見えてるけど、ヨムの人にはあと数日だけ待ってもらうわ。

出来ればストック貯めて今度こそ定期的な更新に戻りたいし」


どうやら紗奈の中で山を越えたらしい。

ただまあ、ここから紗奈も試験やらであまり時間はないはずなのだ。


「無理しないようにね」

「そうね、無理は無理ね。

G‘sこえけんのもう一つも完結させたいし、ゲームコンテストのアイデアも形にしたいし、ゲームにしたいし、でもそろそろ勉強も佳境だし……時間はないわ!」


「そうかそうか」


紗奈はバンバンとベッドを叩き不満をアピール。

「返事がおざなり!

罰としてもきゅもきゅ!」


それって罰なのか?と思うけどいつものことなので、唇を重ねてそこから。


もきゅもきゅもきゅ。

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