残り121日「つくづく……私たちのイチャイチャヤバいわね」

「つくづく……私たちのイチャイチャヤバいわね」


僕にしがみつきながらスマホでカクヨムを読んでいた紗奈は唐突にそう言った。


とりあえず、そんなことを言う紗奈のアゴを掴みこちらに顔を向けさせる。


紗奈も何をされるかも分かっているので、何かを言うこともなくジッと僕の方を真顔で見てくる。


軽く口を開き、唇を重ねてから舌も絡ませていく。

もきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅ。


目があったまま口が離れて、少しもの足りなかったのか、身体を伸ばし紗奈の方から口付けを軽く、舌ももきゅっと擦り合わせ今度こそ離れる。


「……イチャイチャ幼馴染読み返したんだけど、結構、舌を擦り合わせちゃってるのよねぇ」

「いやいや、晒したの紗奈だよね!?」


「仕方ないのー!

これでも加減してるのよ!?」

「当たり前だよ!

加減しないと大問題になるじゃないか」


具体的には勧告が来るはずだ。


「そこはね〜?

だって私もエロチックなお話を書きたいわけじゃないから〜。

どちらかと言えば、そういうエロ側の話って好きじゃないし……」


まあ、この際正直に言えば、僕らのイチャイチャはかなり酷いと思う。

ラブラブ新婚夫婦状態と言えば分かるだろうか?

酷い時には会話もせずもきゅもきゅだけ、もしくは会話をしながらもきゅもきゅとか……。

いやいや、そういうことではなく。


僕は紗奈を手招きすると紗奈は大人しく擦り寄って来たので、抱き締め頭を撫でる。


「それで?

今更どうしてそう思った?」

紗奈は嬉しそうに腕の中でもぞもぞしつつ。


「んー、読み返すとほんとイチャイチャ酷いなぁと思って。

さっきも言った通り、あまり露骨なことを書きたいわけじゃないのよ?

イチャイチャ幼馴染を書き出した当初はもきゅもきゅしてなかったのもあるけど、あんな感じで日常を垣間見る感じに書こうとしたんだけど……」


「まあ、酷くなったね……」

それはもう仕方ないことだと思うが。


「まあね、仕方ないんだけどね。

私、颯太を愛してるもの」

「僕もだよ」


「だけどね?

たま〜に新しい読者が読んでくれると毎回、ごめんなさいと思っちゃうのよ……。

だって、イチャイチャ幼馴染は私の好きなように書きまくってるから!」


まあ、そうだね……。

だけど。


「今更じゃない?」

「まあ、今更だもんね。

まあ良いや、これから読む人に1つ忠告!

私たちのイチャイチャ酷いから気をつけて!!」


そう思うならそこまで晒さなければ良いのに……。


そう思いつつ、紗奈と口を重ねる。

もっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅもっきゅ……。

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