324日目ぐらい「あれ?更新2日前にしてる?」

「あれ?更新2日前にしてる?」


2人のベッドでゴロンゴロン寝転がりながら、僕を乗り越えながら行ったり、来たりしながら、スマホでネット小説を読んでいた紗奈は唐突にそう言った。


「何か気になる作品が?」

「うん?うん。」

何だかよく分からない返事をしながら、僕の上に乗った状態でストップした紗奈がスマをを見せてくる。


近過ぎて見えない、、、。


なので、紗奈の腕を取り一回スマホを避ける。

んで、反対の手で彼女の頭を誘導。

口を重ねる。


もきゅもきゅ。


んで、紗奈のスマホを持っている腕を誘導して画面を見る。


「あー、うん。イチャイチャ幼馴染が『また』更新されているね?

相変わらず、連載物より更新が多くない?」


僕の一連の行動が納得いかなかったのか、僕の言葉に返事をせず、やり返すように紗奈から口を重ねてくる。

もちろん、僕も避けたりしないけど。


もきゅもきゅ。


紗奈はそれで満足したのか、話を続ける。


「何かね、我慢出来なくて。

3日ぐらいは空いたと思ったら、2日ぐらいしか経ってなかったの。

そういうことって、あるよね?」


可愛く小首を傾げられたけど、書いてない僕に分かるわけがない。

可愛かったから、どうでも良いけど。


「何かねー、こう、ふと読むべき話を読み切ったら次がまた読みたくなるのよ。

でも読んだ直後だから次の更新もないの。

開拓しても、すぐ読み切っちゃうから。」


「あー、それは僕も分かるかな?」


紗奈も僕も重度のヨムセン、紗奈は書いてもいるから、カクヨムセン?

紗奈はハマると集中して、それにのめり込むタイプだ。


「マイページで確認すると、一年で出会った作品数1600以上。

つまり1日4作品は開拓している計算よ!

見た時、そんな読んだかなぁと思いつつ振り返ると、読んでるなーと。

本にすると300冊で、何と3000万字読んでたわ、、、。」


「桁が大き過ぎてよく分かんないね?」


「、、、でもね?中には読まずに、星爆弾とかいうのする人が居るらしいの。

あくまで噂だけど、本当に居るのかはよく分かんない。

私は読みたいものを読んでるだけなんだけど、疑われないかしら?」


紗奈はがくりと僕の上で力尽きる。


うん、いつもなんだけど柔らかくて温かくて落ち着かないんだ。

でも離したくないから逆に背中に手を回し、捕獲。


「まあ、書きながらそこまで重度のヨムセンも少ないかもね。」


「読んで星入れない方がマシなのかな?と思うこともあるけど、カク側の人間の気持ちで考えたら、それもなぁ〜って。

応援してもらった時のモチベーションかなり変わるし。」


「紗奈は少し落ち着きがないところもあるからねぇ、、、。」


「無料で良質な作品が読めるんだもの。

読むでしょ?」

まあ、それは否定しない。

僕も読んでる訳だし。


それでも1年後ぐらいは流石に時間も無くなる。

紗奈も書く時間もかなり減り、たまに読むだけになるだろうから、いらない心配かもしれない。


「とりあえず新しい更新が増えるまで、颯太ともきゅもきゅしておくわ。」


「それって読んだ端からもきゅもきゅすることにならない?

ああ、だからひっきりなしに、んぐ。」


もきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅ、、、。

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