301日目「もきゅもきゅってさぁ、過激過ぎない?」

「もきゅもきゅってさぁ、過激過ぎない?」


勉強タイムが終わり、2人でベッドでゴロゴロイチャイチャもきゅもきゅしてると、紗奈が唐突にそう言った。


え、また?とか。

今更?とか。

そう?とか。


いくつかある中で僕が選んだ返事は。


「まあ、ディー◯キスだからね。」

「だってキャッチコピー、【22万PVもきゅもきゅ幼馴染ラブコメ】の部分を訳したら。

【22万PVディープ◯ス幼馴染ラブコメ】よ!?

問題あり過ぎない!?」


ああ、それを一生懸命もきゅもきゅに変えてるんだから真実を暴いてはいけない。

誰も幸せにならないよ!


「とりあえず紗奈の口封じをします。」

「あ、うん、分かった。」

当然の如く、口を重ねる僕ら。


もきゅもきゅ。


「ねえ?颯太。

これで何が口封じ出来てるの?」

「もきゅもきゅしている間、話せないでしょ?」


言いながら、トントンと紗奈の肩を指でつつくと、紗奈は何も言わずに僕の口に口を重ねた。


もっきゅもっきゅ、もきゅもきゅ。


「、、、颯太の罠にハマった。」

「ご馳走様。

ところで今更どうしたんだ?

僕らからもきゅもきゅってもう抜けないだろ?

少なくとも結婚までの1年は減らそうにも減らせない自信があるよ?」


「そうね、もきゅもきゅを止めたら、イチャイチャが逆に激しくて大変なことになるわ。

具体的には子供、、、。」

「あぶなーい!!」


もきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅ、、、。


紗奈がぐったりと寝転ぶ。

「ふー、危ないところだった。

紗奈、それ以上は言わぬが花というやつだよ。」

「、、、そうね、危ないところだったわ。」


そう言って紗奈は少しだけ身体を起こし、僕の唇にキスをした。

すぐにもきゅもきゅに変わった。


もきゅもきゅ。


「だから違ーう!」

紗奈が寝転びながら両手を投げ出す。

僕はその紗奈の頭を優しく撫でる。

「何が?」


「私たちは仕方ないわよ、私たちは。

だってラブな幼馴染で義理の兄妹だけど愛し合って結婚するんだから!


もきゅもきゅをずーっとずーっとしてても良いのよ、だってラブな幼馴染だから!


だけどイチャイチャ幼馴染のお話は、もきゅもきゅだけしてたら、小説じゃなくてもきゅもきゅ話になっちゃうじゃない!

それってどうなのよ!」


「いやいや、イチャイチャ幼馴染は僕らの毎日を、ただ紗奈が晒しているだけだよね?」


「ただ晒しているだけじゃないわ、検証してるわよ?テーマだから。

なのにもきゅもきゅが文章にも出てくるってどうゆことよ!」


「紗奈?

僕に言わそうとしてる?

実際、僕ら喋りながらひっきりなしにもきゅもきゅ、、、。」

「うわぁ!颯太、危ない!」


もきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅ、、、。

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