231日目「★が1500を越えたわ。」
「★が1500を越えたわ。」
今日は最初から紗奈にベッドの中に引きづり込まれ、絡み付かれた状態だ。
なんだかお疲れらしく僕の上でコテンと倒れこんだまま、動かずに暫し、、、。
そして唐突にそう言った。
「それはおめでとう。」
「ありがとう、ありがたいことだわ。
日々感謝ね。
応援がなければとっくの昔に私は力尽きているわ。」
またコテンと倒れる。
「お疲れだね?」
「ふっふっふ、俗に言う休みボケよ。」
休みボケか〜。
「何というかエネルギーが欠けて力が出ない〜。」
「アンパンの人か。」
ずりずりと僕の上で這いつくばりながら、ゆっくりと顔を近付けて来て、そのまま口を重ねてきた。
もきゅっもっきゅもきゅきゅ。
紗奈はぺろりと唇を舐める。
「ちょっと元気出たわ。」
「そりゃ良かった。」
僕はエネルギー源らしい。
でもまだ紗奈はぐったり乗っかったままだけど。
「それでね、タンタンターンと一気に44もの星を追加で貰ってやったー!と思ったら、ピタッと止まって、力がふぃ〜っと抜けちゃったのよ。」
「まあ、ここまで来ると異次元過ぎて僕にはよく分からないけれど。」
「私も分からないわ。
ただまあ、なんていうの?
書き手の誰もが言っていることではあるけれど、星エネルギーや応援やレビューが1番の書くための力になるわね。
自分の心だけで戦い続けられるほど、人は強くないわ。」
「まあね、書籍化されて定期的にお仕事貰えるようになった人は別にして、それぞれの生活があるからねぇ〜。」
「う〜ん、でもね?高校年代の人は月3000リワード貰えたとしたら、1ヶ月のお小遣い並みでしょ?
バイト並みには無理だけど、書くということが楽しいことならば、楽しみながら書けて良いことだわ、と自分を励ますわ。
そもそも3000リワードの壁が分厚いけれど。」
「そうだね、星1000並みの、、、。
あれ?」
紗奈はそっと僕から目を逸らす。
とりあえず、僕は紗奈の頭を撫でる。
「、、、今度、ケーキを奢るわ。」
「いやいや、いいから。」
「、、、デートのお誘いよ。」
それならまあ、、、。
そこで紗奈は僕の上でジタバタ。
え〜い、暴れるな。
唇を重ねる。
もにゅもにゅ。
「ぷは〜。
でも時給800円のバイトでもしている方が儲かるのが、世知辛い世の中なのは気のせいかしら?」
「う〜ん、リワードはあくまでおすそ分けみたいなものなんじゃない?
あと今の全国の最低賃金900円ぐらいって聞いたよ?」
「カクヨムでバイトぐらい稼げるようになったらいいと思わない?」
さらっと伏せ字を無くしたね?
「そうだね、コンテストで入賞?」
「あれはほら、宝くじみたいなものだから。
出版社もあまり冒険は出来ないから、それこそ天上界にまで到達するとかじゃないと無理よ。
たまに冒険して書籍化されるのはテンプレというかな◯う系ぐらいじゃない?」
ヨイショっとまた紗奈は顔を寄せてくる。
「とりあえず今日は気力不足だからもきゅもきゅして寝るわ。」
「歯を磨いて寝るみたいな言い方だね、っむっぐ。」
もきゅもきゅもきゅもきゅもきゅ、、、。
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