217日目「リメイクかぁ〜。」

「リメイクかぁ〜。」


僕らのベッドで紗奈は寝転がって足をバタバタさせながら、スマホでネット小説を読んでいた紗奈は不意にそう言った。


僕は椅子を回転させてそれに反応する。

「リメイクするのかい?」


う〜んと紗奈は転がる。


「一度、やろうとしたけど、面白くならなかったし、何より書いててワクワクしなかったのよねぇ。

でも、、、。」

ぽちぽちと紗奈はスマホをいじる。


「これについては、実はちょっと入れ替えしただけで雰囲気が変わるだろうなぁと思ってたのよ。」


僕は机の上を片付けて、紗奈の隣に移動してスマホを覗く。


「ここをね、こう後ろに持っていくだけで、ミステリー感というか、ラブコメに見えてファンタジーに入るのよ。

今は2つの世界がリンクして一つになるパターンね。」


「、、、成る程。

面白いかもね。」

「書き直しとなると、私はタイプ的に上手くいかないのは分かってるから、順番変えて少し文体変えるぐらいかな?」


ふむふむ、なるほどと僕は頷く。

言葉とは、何をどの順番で言うかで捉える印象は変わるし、物語ともなれば特にそうだ。


「いずれにしても、時間が有れば、ね。

今は長編優先だし、気が向いたらやってみるわ。」


「そうだね、ほどほどに。」

「は〜い。」

元気良く返事をする紗奈に、口付けをする。


、、、口付けだけで止まらないのが僕らだけど。


もきゅもきゅ、、、。

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