216日目その2「スイッチが〜入ったら〜仕方ないのよ〜。」
「スイッチが〜入ったら〜仕方ないのよ〜。」
僕らのベッドの僕の上でグデ〜ンと何処かの卵のように伸びながら、紗奈はそう言った。
そう言われて、とりあえず僕は口を重ねた。
「な、んぐっ。」
もきゅもきゅもきゅ。
優しく紗奈の口元を指の腹で拭きながら尋ねる。
「それで?」
「、、、もうなんの話だか。
ええっと、、、長編のストックをある程度貯めたいのだけど、どうにも他の話に浮気しちゃうというか、ほら、あれよ、普段は掃除しないのに、テスト前になったら何故か掃除してしまうアレと一緒?」
「僕らで言うとしないといけないことがあるのに、もきゅもきゅし過ぎて、あ〜もう、今日はもきゅもきゅ1日するってみたいな?」
紗奈はキョトンとして。
「もきゅもきゅは良いのよ。
そのために普段頑張ってるんだから。」
そして、紗奈はバフバフとベッドを叩く。
「だ〜か〜ら〜、今日はもうずっともきゅもきゅするわよ!」
あれ?そんな話だっけ?
今、急に話変わらなかった?
僕がもきゅもきゅの話を振ったのがいけなかったのかな?
っというか、もきゅもきゅし続ける関係って、僕らよく飽きないな。
それにもきゅもきゅする宣言って、イチャイチャ宣言より強烈な宣言だよね?
「、、、凄ーく、凄ーく今更なんだけど、幼馴染でも義兄妹でもあり得ない宣言をしているよね、紗奈。」
「、、、まあ、イチャイチャ幼馴染どころか夫婦への730日じゃなくて夫婦『後』っていうレベルなのは目を逸らしておくわ。」
「まあ、良いんだけど、今更、ラブコメの中の好きだどうとかというレベルには戻れない訳だし、、、。」
「戻っても次の瞬間には愛に変わって、エンディングまっしぐらよ!
譲らないわよ!
しのごの言わずにもきゅもきゅする!」
「いや、なんでこんな話に、もっが。」
もきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅ、、、。
今日はそんな日です。
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