207日目「私はついにオレオを見つけたわ!」
「私はついにオレオを見つけたわ!」
今日は早くから僕らのベッドでイチャイチャした後、紗奈は唐突にそう言いながら、僕の胸に擦り寄って来た。
寝転んだ状態で紗奈を優しく抱き締め、頭を撫でる。
「オレオってお菓子の?」
「違うわ!S◯よ!」
「なんでSFを伏せ字にしたんだ?怪しくなるじゃないか。」
「ジャンルを伏せ字にしないと色々と問題があるの!」
よく分からないけれどそうらしい。
「元々、イチャイチャ幼馴染はオレオ効果に触発されて検証の意味で書き始めたのだけど、私は今の今まで、オレオがなんなのか分かっていなかったわ。
それが今日!ついに真実を知ってしまったのよ!!」
どどーんと衝撃風に言ってるけど、紗奈は現在僕の腕の中で、背中に手を回ししがみ付いているので絵面的にはちっとも衝撃的ではない。
そんな中、よいしょと紗奈は片手を伸ばしスマホを渡してくる。
どれどれ?
「あー、なるほど。
誰もが感じるランキングの穴をカ◯ヨ◯一年目にして問題提起されてたんだ。
でもまあ、そのまま、と。
まあ仕方ない部分があるよね。」
「そうね。芸術的なものって人それぞれ感じ方違うからね。
でもせめてパクリ作品が上位にランクインしてしまうのだけは防いで欲しいけど、それも変わらなさそうね。」
あー、これね。
流石にこれは、、、。
「これだけは確かに納得いかないね。他の人が指摘した内容も削除してるし。」
紗奈は僕にグデーンと力なくもたれかかる。
「まあカ◯ヨ◯がそれで良いと言うなら、私がとやかく言うものでもないのかも。
そういうところの心の落とし所が難しいわ。」
グデーンとする紗奈に一度口付けをしてから、改めて僕はスマホを眺める。
「オレオか、、、。これが伝説の、か。」
「あの伝説は真だったのじゃ、よ。
今日のところは寝ることにするわ。
一章終わったし。颯太添い寝して添い寝。」
「もうしてるよ。」
「じゃあ、もきゅもきゅと、、、。」
もきゅもきゅ、、、。
とりあえずこの日は僕らはそのままイチャイチャを続けた。
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