167日目「幼馴染って結局、どんな関係かしら?」

「幼馴染って結局、どんな関係かしら?」


紗奈は僕のベッドの上で、スマホを掲げながらコロンコロンと転がりながら、そう言った。


「幼い頃からの馴染み。」

僕はペンを置かずに、面白味のない回答をした。

「ううう、、、颯太が冷たい。」

「別にそんな気は無かったけど、他に言いようも無いかなぁと。」

「そう?そうかしら?

ところで颯太まだ〜?」

紗奈はコロンコロン転がりながら、僕に催促する。


はいはいと返事をしながら、机の上を片付けて紗奈の隣に座るとすぐに紗奈が上に乗ってきた。


「おうふ、紗奈はん。いつも、、、は言ってないな、時々言ってるけど、狼颯太になるから危ないよ?」

「我慢して〜。」

オーケー、クールにいこうじゃないか。

ちょっとだけ我慢してあげよう。

ちょっとだけだけど。


「チョットダケ我慢スル。オオカミソコマデガンバル。」

「明らかに限界なんだね、、、。」

そう言って、紗奈は上からチュっと唇に触れてくる。

「幼馴染はキスするかなぁ。」

紗奈は尋ねる。

「しないでしょ?」

僕は答える。

紗奈は残念そうに言う。

「しないかぁ。」


「してたら、カップルとか。

う〜ん、そりゃあ中にはキスする幼馴染もいるかもしれないけど。

幼馴染って別に恋愛関係にある関係じゃないからね?」

「え!?颯太と私、恋愛関係じゃないの!?」

「、、、僕らすでに恋人同士だから。」


しかも親公認。

すでに婚約状態と言ってもいい。

記載済みの婚姻届、既に紗奈が持ってるし。


「ぬぬぬ。私たち既に幼馴染ではないと言うの!?」

紗奈がグググって顔を近付ける。

「いや、幼馴染でもあるけどね?」


そう言って紗奈の後頭部を押さえ、そのまま口を奪う。

もきゅもきゅもきゅもきゅ。


もきゅもきゅもきゅもきゅ、、、。


狼颯太発動〜。


もきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅ、、、、、、。

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