139日目「久しぶりに夜更かしして小説読んじゃった。」
「久しぶりに夜更かしして小説読んじゃった。」
僕のベッドで僕と一緒に朝からゴロゴロしていた紗奈は、僕の身体に自分の身体を擦り寄せながらスマホでネット小説を読んでいたが、唐突にそう言った。
「ん〜?何を読んでた?」
休みの前はついつい夜更かししてしまうね。
「これよ!」
「ん?あ〜、これかぁ。
あの復活したっていう例のヤツだね。」
「そうよ、久しぶりに読み返したけど面白かったわ。」
「何度も読みたくなる話というのは良いよね。」
「そうね、最初ほどではないかもしれないけれど、それはそれで味が出てくる小説を人は名作と呼ぶわ。
あとこの作品で言えば、謀略系というか騙し系なのが結構好き。」
「謀略系かぁ、あんまりないね。」
僕は引っ付いたままの紗奈の髪を撫でる。
相変わらずスベスベで心地良い。
「そうね、謀略系は最初から仕込んでおかないとすぐ矛盾が出るから難しいわね。
シリアスになりやすいのも特徴ね。
ファンタジー物だとハイファンタジーとかいうジャンルになるかしら?
あ、そうだ、颯太!
ファンタジーで、ある大国を乗っ取りたい。
使えるカードはそれなりだけど、単純な力攻めや血を見る方法は出来るだけ避けたい。
さて、どんな方法がある!」
「どんな方法って、、、何かの小説?
穏便にってことだよね?
それなら、やっぱり王族の血筋とか?」
「そうね、それは基本でしょうね。
アイデアとしては悪くないわ。
他には?」
「他に!?
他にか、、、あー、無血開城とか?
後は、、、お金、とか。」
「お金?興味深い言葉ね?
経済戦争を仕掛けるの?」
「どうだろう?
単純に国を金で買うとか?」
「、、、巨額の金ね。
でも、いっそ、その方が面白いかも。
むむむ!何かが閃きそうよ!
流石は颯太、むぐっ。」
喜んでもらえたようなので、(勝手に)ご褒美を貰うことにした。
もきゅもきゅ、、、。
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