123日目「私、ランキングを誤解してたわ。」
「私、ランキングを誤解してたわ。」
僕のベッドの上で、仰向けに寝転がりながら、スマホで小説を読んでいた
まな板の鯉の如く、いつものように僕のベッドに寝転がってるのを見ると、毎日のことながらなんともこうモニャモニャと。
「何を誤解してたの?」
僕は紗奈の隣に座り、自然と頭を撫でる。
「うん、ランキング上位の作品って私にとって面白い作品が入ってくると思ってたけど、そんなこと一切ないんだってこと。」
僕は首を傾げる。
「面白くない作品がランキングに入るってこと?」
「ううん。面白いとか素晴らしい作品かどうかは別にして、読みたい話かどうかは別ってこと。」
「あー、成る程。
たしかにラブコメでハーレムとかザマァとか浮気とか入ってると、どんなに人気があっても自分にとっては読みたいものではないからね。」
「そうなの。
何よりふと気付いたんだけど、所謂、プロの作品が山のように、書店に並んでるけど、それですら読みたいって思える作品はほんの一握りなのよね。」
「あー、そう言われればそうだね。
プロですらそうなんだよなぁ、、、。
成る程ねぇ、、、。」
紗奈の言葉に目からウロコだ。
「私も書店で最強ってタイトルが付いてたら、目を逸らすクセが付いちゃったし。」
「それはなんか違う、、、違わないのかな?」
僕は首を傾げていると、紗奈は僕の腰に両手を回してしがみ付いて来た。
「うーん、同じパターンの最強物が続いたから飽きちゃったせいもあると思う。」
「まあ、最強とかチートとか新鮮さがなくなると楽しみは減るかも。
それでも確かに積み重ねた星があるから、ランキングには載ると、、、。
うーん、読みたい小説とは違うかぁ。
それは言われてみれば、一人一人違うから、ランキングだけを目安には出来ない訳だ。」
「そうなのよねぇ、、、ああ、幼馴染イチャイチャ純愛ジャンルが欲しいわ。」
「それはそれで好きな人が偏るよね、、、。」
「なんで!?幼馴染は至高よ!
颯太!裏切ったわね!」
紗奈は僕によじ登るように、僕の上に乗りながら押し倒そうとする。
仕方ないので、僕はゆっくり横になると嬉しそうに紗奈は上に乗った。
相変わらず温かくて色々柔らかいのでドキドキしてしまう。
「幼馴染の良さを思い知らせてあげるわ!」
十分分かってるけどなぁ。
がるると唸る可愛い紗奈を、乗っかられた状態でチョイチョイと手招き。
キョトンとして顔を近づける紗奈。
そこまで来ると自然と重なる口と口。
もきゅもきゅ。
そのまま逃げられないように紗奈の腰を抑える。
「ふぐっ!?ふぁふぁにふぁふぁっふぁ!(ふぐっ!?罠にかかった!)」
もきゅもきゅもきゅもきゅ。
頂きまーす。
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