122日目「クリエイティブな思考とゲームについて。」
「クリエイティブな思考とゲームについて。」
僕の部屋に入るなり、自分の枕ごと僕のベッドに倒れ込んだ紗奈は、しばらくもぞもぞした後、僕の枕をハムハムしながらそう言って、さらに。
「颯太どんの意見を述べよ。」
僕は椅子を回転して、まな板の鯉の如く僕のベッドに転がっている紗奈の方を向く。
「ゲームをしていると想像力が欠如してしまうというのは、昔からよく言われているね。
本当かどうかは僕にはよく分からないけど。」
紗奈はだるそうに、されどシャキーンとスマホを取り出して、スマホゲームをぽちぽちし始めた。
「私は〜、今、実感してる〜。」
「そうなんだ、、、。」
僕はとりあえず何も言えなかった。
まあ、紗奈が楽しそうにしているなら良かった。
「マイ◯ラのようなクリエイティブなゲームなら良いみたいだけど。」
僕は思い出したようにそう言う。
本当かどうかは知らない。
「昔のそれこそファミ◯ンの時代のゲームは、想像力を使うから良いんじゃないか?とか聞いたことあるね。」
「結局、想像するかどうかなのよね。
前から流行りのゲーム的な小説もそこに想像を働かせる要素があるなら、アリはアリなんだと思う。
小説として面白いかはそこからということで。」
「とりあえず僕のベッドをまな板として、その上に美味しそうな御馳走があるようにしか僕には見えないのが、問題かな。」
紗奈は僕をちろっと見る。
「ご馳走は食べられたがっているから問題なのよ。」
「問題なのかな?」
僕は椅子から立ち上がり、紗奈の隣に座る。
「分かんない。」
「問題じゃないよ。」
そう言ってから紗奈の唇を奪う。
互いを見ながら、紗奈は恥ずかしそうに笑う。
「じゃあ、問題じゃないね、召し上がれ。」
「、、、頂きます。」
そして口を重ね、、、。
もきゅもきゅ、、、。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます