40日目★「颯太。メイド服って好き?。」
「颯太。メイド服って好き?」
「、、、好きだけど?」
特に紗奈が着てくれるなら。
この日は一日中、僕と紗奈の2人で紗奈の部屋で勉強した。
定番の夜には、僕のベッドの上で仰向けになりながら、スマホで小説を読んでいた
日中が紗奈の部屋なのは、油断すると紗奈は僕のベッドに入りたくなってしまうから、集中出来ないという不思議な理由で、だ。
僕は今日のまとめが今、終わったところだから、椅子を回転させて紗奈と向き合う。
紗奈はぽんぽんと、ベッドの隣を叩き、僕を呼ぶ。
そうして、僕らは2人でベッドに横になり、互いのスマホで紗奈の指定する小説を、、、読めるかい!
「ぶっちゃけ良い匂いがして、落ち着いて読めない!」
僕は訴える。
「え〜、、、我慢して?」
紗奈も顔を赤くして、目が潤んでるじゃないか。
「ご免、無理。」
まあ、それはそれとして、ゴホン。
で、2人でベッドで転がって、紗奈が言った小説を読む。
【異世界転移した地球に転生した俺が領地貴族になって現代日本の文化を~特にオタク文化を流行らせるにはどうしたらいい?】
「あ、題名長い系だね。こういうのも一つの工夫だね。
これもな◯うでは、今でも主流だけど、カ◯ヨ◯では減ったかな?気付いてないだけ?」
「うん、颯太が気付いてないだけだよ?」
2人で読み進める。
「この出だしの戦闘描写良いよね。バトルって感じがする。」
「でしょ?その後、ヒロインがメイド服で出てくるでしょ?
颯太好きそうかなぁって。」
僕はグッと息を飲む。
命懸けで戦っていた敵将が次の話では、突然、自分のメイドに。
憧れぬ訳がない!
僕はロリではないから、容姿はともかくとして、大事なのはシチュエーションなのだ!
「そうそう、私たちで考えると、、、喧嘩ばかりしてるけど、次の日にはこうしてイチャイチャしてるギャップ?」
あー、いーねー。
脳味噌が蕩けてしまってる気がする。
「でも、最近の話だと、喧嘩したらそのまま破局することが多いから、ヤダ。」
紗奈がしがみ付くので、ヨシヨシと頭を撫でておいた。
「そう言えば颯太、中学の時は良くガ◯ダムとか雑誌とかアニメ見てたけど、最近そういうの見なくなったね、なんで?」
「飽きた訳じゃないよ?優先することが出来ただけで、今でも時間があったら見たいと思うよ。
でもカ◯ヨ◯見ることの方が多いかな?」
紗奈はしがみついたまま遠慮がちに、
「、、、こうして、私が部屋に来るようになったから、見る時間が減ったってこと、かな?」
僕は紗奈の頭をまた撫でておいた。
紗奈は遠慮がちに言った。
「、、、今度一緒に見よ?」
了解、と僕は紗奈の頭にキスを落としておいた。
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