30日目「大人って恋愛しないの?」
「大人って恋愛しないの?」
僕のベッドの上で、僕の枕を抱え仰向けになりながら、スマホで小説を読んでいた
今日は歴史のノルマが終わった僕は椅子をくるくる〜っと回転させて、紗奈の方を向く。
「するでしょ?」
紗奈はうーん、と唸る。
「でもカ◯ヨ◯で少ないよ?無いことは無いけど。あっても大学生?高校生がほとんど。なんで?」
いや、なんでと言われても、、、。
僕も少し唸りながら考える。
「、、、恋のじれじれがしやすいからじゃ無いかなぁ?」
ちょっと自信なさげに、僕は言う。
「しやすい?」
「しやすいと思うよ。思春期で揺れる時期だし、大人と子供の急激な変化の時だから、恋愛もしやすいし。」
「でも、すぐに結婚出来ないじゃない。」
不満そうに紗奈はうつ伏せに転がって、僕の枕に顔を押し付ける。
あの、、、紗奈さん?
ちょっとその枕、僕のなんですけど?
正直、今更だけど。
「、、、だからかもしれないね。結婚ってリアルだから。恋でふわふわと言うわけにはいかないし。」
「私は結婚したいけど?」
照れもせず、じっと僕を不思議そうに見る。
僕は顔を赤くして俯いてしまう。
「、、、僕もだよ。」
自分が言った内容に今頃気づいたのか、紗奈も顔を赤くして、僕の枕で顔を隠した。耳まで赤い。
「、、、あと、高校生という環境が独特だからだろうね。」
「そう?」
「そう。同じくらいの年の男女が、集められてる環境は社会に出たら、そう簡単に無いだろうし。
社会での出会いと言えば、、、友達の紹介、合コン、仕事つながり、、、あとなんだろう?というぐらい出会いが限られる。
あー、あと小説になりやすいのが、隣の部屋の住人?現実的ではない場合も多いだろうけど。」
うーんと紗奈は足をバタバタ。
「そんな訳だから、現実には、幼馴染同士は逆に大人になってからの方が恋愛対象になりやすいのかも?」
出会いが少ないから。
世知辛いと思うのは、気のせいだろう。
「あと、中世とかファンタジーもそうだけど、富裕層とかでもない限り、恋のじれじれなんてする余裕は無いから、あんまり多くないのかな?と推測することがある。」
「うーん、あー、モンスターとか魔王とかいて命懸けだったりするから、迷っている間に二度と会えないこともあるからかな?」
「そうだろうね。物理的な距離も大きいから、離れ離れになったら、二度と会えないということもザラだろうからね。」
ふーむ、と紗奈は座り直し、腕組みをして暫し、悩んでいた。
そして、ぽんぽんと自分の隣を叩く。
はいはい。
僕が隣に座ると、紗奈はガシッと腰に手を回し、しがみ付く。
紗奈はそのまま上目遣いで僕を見る。
「大人になっても、恋愛しよう!私限定で。、、、あと、離れないから。」
そう言って、また顔ごと僕の腰にしがみ付く。
膝枕の体勢。
僕は紗奈を優しく見下ろし、
「そうだね。一緒に居よう。」
紗奈にそう言った。
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