水水水

第1話

物語の世界に飛び乗りたい。誰もが一度は思ったことある願いではないでしょうか。しかし残念ながら、物語は大体がフィクションであり、どんなに理想な世界があっても、人の脳味噌の中にしか居座れないのです。

 そこで僕が欲しいと思った能力。それは、本一冊の中身を、丸々脳味噌へと同期できる能力です。こうすれば人間は、極限まで何かの物語の世界に入れると思うのです。いやー、本当に夢のような話ですね。僕だったら広辞苑あたりを脳味噌に同期します。

 いや唐突の文脈無視ぃ!(粗品風)

 はい、広辞苑です。物語の世界に入りたいならひたすら文読んでください。

 僕が歩く辞書になりたい理由。簡単です。語彙力の神になりたいからです。恐らく日本語は世界で一番上手になれるのではないでしょうか。もうそれだけでええやん。

 天才って言われてる人に対して「どこからその言葉引っ張ってんの……」とか思いませんか。そういうことです。

 このような事を語っている今でも全く語彙が整っていない今、まさにこの今。それ故。

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水水水 @minamizusui

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