第4話 王国最強のSランク暗殺者部隊を瞬殺する
竜の国にたどり着いた時の事だった。アークは振り返る。先ほどからしていた気配だ。森の中から、数人の気配をアークは感じ取っていた。
「どうかされましたか? アーク様」
ラピスは聞いた。
「気配がする。それもただの気配ではない。殺気だ」
アークはそう言った。
「何者だ? 出てこい」
「まさか元ドラゴンテイマーに気取られるとは思ってもいませんでした」
女が姿を現す。黒装束で身を包んだ怪しげな女だった。それから数人の似たように真っ黒な格好をした男達がいた。
明らかに暗殺者風な風貌だった。
「暗殺者か。俺に何の用だ?」
「私達は王国に仕える暗殺者だ」
「な、なんだと!」
「貴様は宮廷に仕えていた。宮廷には知られてはならない秘密が無数にある。貴様を国王は生かしておくわけにはいかなかったのだ。貴様を国外追放した後、密に暗殺する予定だったのだ」
暗殺者集団のリーダーと思しき女性はそう語る。
「随分、べらべらとしゃべるじゃないか」そう、アークは言った。
「なぜ我々がべらべら喋るか。そんな事はひとつに決まっている」
暗殺者集団のリーダーは雄弁に語る。
「元宮廷ドラゴンテイマー、アークよ。貴様がここで死ぬからだ!」
女暗殺者は言い放つ。
「かかれ、野郎ども!」
「「「「ははっ!」」」」
暗殺者集団はそういって呼びかけに答えた。そしてアークに襲い掛かる。目にも止まらぬ速さにより攻撃だった。
「氷結魔法(アイスフロスト)!」
アークは氷結魔法を放った。周囲は一瞬にして凍り付く。
「ば、馬鹿な! なんだこの魔法の威力は! 我々Sランクの暗殺者部隊である『影縫』が一瞬でやられるなど!」
「愚かな連中です。アーク様に逆らうとは。ドラゴンより弱い者に我々ドラゴンが従うわけがありません」
ラピスは言った。
「流石はアーク様です! 見事な魔法です!」
ラピスは言った。
「はぁ……なんだったんだこいつら。何がしたかったんだ」
アークはため息をついた。王国最強にしてSランクの暗殺者部隊『影縫』を瞬殺したアークは改めて竜の国へと入国していく事となる。
一方その頃、暗殺者部隊を退けられた王国は大きく動揺をする事となった。
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