第7話

急に姿を変えた二人に俺が驚いていると黄色い髪の少女が口を開いた


〝あ、お兄さんが私達の新しい主?はじめましてよろしくね!!私はライこっちはミウ、二人合わせてライミウだよ!!お兄さんはどこから来たの?彼女いる?あ、もしかしてまだ童貞?ウシシ、あたり?やっぱりー!!でもでもいくら私達が魅力的だからって手出さないでね?セクハラしたらびりびりするから!!わかった?〟

「あ、えっと、‥‥はい」


この子うるせー!!

勢いに負けて思わず返事しちゃったよ!!

てか俺が童貞だと!?

‥‥文句あるかっ!!

誰がお前みたいなチンチ


「ぎゃっ!!」


そう思った瞬間体に電流が走った。

俺は床に尻餅をついた。そして右手に違和感を感じて見てみるとなんとライが握っていた。

ビリビリってこれかっ!!


〝今私のことチンチクリンって思ったでしょ?今に見てなさいよ?そのうちナイスバディニになって素敵なレディになるんだから〟


いや、むりだろう?


そう思った瞬間また電流が体を走り俺は悲鳴上げることになったのは言うまでもない。


〝だ、大丈夫ですか?〟


俺が痛みにのたうちまわっているとミウが心配しながら俺に手を貸してくれた。

そして俺が大丈夫と分かると


〝良かった〟


とまるで周りに花が咲いたかのような笑顔を見せてくれた。ライとの直後だったためか俺の荒んだ心は一気に癒された。これはもしかしたら初めてアポロを握った時より癒されているのかもしれない。そう思った時、今まで黙っていたアポロが口を開いた。


〝主、にやけているところ申し訳ないがその娘のほうも厄介だぞ?〟

「は?」


何を言うのだ!!

こんなに可憐で清楚な子に向かって!!

俺が反論しようとするとライが口を開いた。


〝あ、アーちゃんだ!!どうしたの?そんなかっこうしてるから一瞬分からなかったよ!!それどうしたの?まさかへんな扉開いちゃった!?やだーわたしの大親友アーちゃんがへんな性癖に目覚めちゃったよー!!〟


え?

アーちゃん!?

てかこの筋肉マンと言動はともかく美少女のライが大親友っ!?

犯罪かっ!?


俺は疑惑の目でアーちゃんことアポロを見る。するとライへの対応に辟易しているアポロの横にいつの間にミウが近づいておりアポロに抱きついた。


え?ミウちゃん!?


〝あ、ミウ!!〟


驚くアポロ、だがその瞬間アポロの体が紫色の霧に包まれた。

その霧は一瞬でアポロを包み込み5秒と経たないうちに消えた。そして中から現れたのはミウと赤い髪を一つ縛りにし、真っ赤なドレスを着た女の子だった。


「あれ?君は?アポロは?」


少女はミウを睨みながらも黙り込む、俺は周りを見渡してもあの筋肉がいないことを不思議に思い首を傾げているとライが


「目の前にいるじゃない?」

「え?」

「ライっ!!」

「全く外見私と同じぐらい派手なのに恥ずかしがり屋なんだから」

「アーちゃんは可愛いのにね」

「ミウっ!!」


なるほど、なるほど、

つまりあれか?

目の前で地面に座り込み心なしか腕で体を隠すような仕草をしている美少女があの筋肉ムキムキおっさんの正体だと?


‥‥‥神様、「有難う御座いますっ!!」

「ひっ!?」

「「きもっ!!」」


俺は神に感謝し、勢いよく天に向かって祈りを捧げた。それをみたアポロが引き、ライとミウが虫けらでも見るような目で暴騰してきた。


おっと、どうやら心の声が出てしまったらしいな‥‥しかし怯えるアポロいや、アーちゃんは可愛いなぁ~

あとミウさんや?

それが君の本性かい?

騙されたぞ?


そんなやり取りをしているといつの間にか台座の横に新しい扉が出現していた。


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