第6話
〝そもそも下級神ならともかく中級神以上と契約など聞いたことがない、いや、契約することは可能だが普通の人間が我々のいる空間に入ることはほぼ不可能だ。〟
「なるほど、」
〝さらにこの空間を見ると主はまだ契約をかわす事ができるようだ、それも中級神以上とな〟
「マジ?」
〝マジマジ〟
呆けながら訪ねるとアポロは笑顔で固定した。
いや、お前がマジマジとか違和感はんぱないんだけど?
とにかく止まっていても仕方ないのでそのままアポロを伴って歩き始める。
するとまた台座が見えた、そこにもまた剣が刺さっていた、だがアポロの時とは色合いが異なっており、その剣は刀身から柄まで青だった。マルスはアポロの時と同じように柄を持つ、すると今度は穏やかな魔力を感じた。アポロの時は暖かな全てを包み込むような魔力だったが、こちらは平穏、ほっと息をつきたくなる穏やかな魔力、アポロの時と同じようにマルスは剣を抜いた。すると清涼感溢れる魔力がマルスを包む、
そしてその剣はアポロの時と違い一瞬で消えてしまった。マルスは慌てて手の甲を見る、だが、そこにはアポロの紋様だけがあり、新しい紋様はなかった。慌てていると後ろに控えていたアポロがはぁ、とため息をついて説明しただした。
〝主、慌てるでない、契約は無事に終わっている。だが、奴は先に我と契約した主が許せず今は臍をまげておる。暫くすれば勝手に出てくるであろう〟
「そ、そうか?な、ならいいのか?」
〝うむ、問題ない〟
神様でもいじけたりするのか?
というか、そんな神様がさっきの穏やかな魔力を放っていたのかと疑問を持ってしまう。
アポロに言われ落ち着いた俺は内視法を使うもうまく感じることができない。これでいいのだろうか?
そんな風に考えていると台座の横にまた扉が現れた。それを見てアポロは驚いていた。
〝し、信じられない、中級神一人と契約するのも希なのに二人、さらにはもう一人とな?主は一体‥‥〟
アポロが取り乱しているが俺は構わず扉を潜った。アポロもぶつぶつ独り言を言いながらも着いてくる。次についたの二色の部屋だった。片方が真っ黄色くもう片方が紫、なんだか統一性がない色だ。アポロはそれを見てぶつぶつ言っていた口を閉じ驚愕、という風に瞳をめい一杯開いた。
みてて面白い
〝ありえん、ありえんぞ!?我々だけでなくあやつらまでも選ばれたのか?いやいや!!ありえん、というかあやつらと一緒だと?はぁ、ないわ、まじないわ‥‥〟
後半の台詞に突っ込みをいれたいがあえてスルーする。マルスは今までと同じだろうと軽い足取りで台座をさがした。
するとやはりそこには部屋の色にあった剣があった。黄色い短剣と紫の短剣の二本が交差して刺さっており俺はその剣を取ろうとした時アポロが口を慌てて開いた
〝主、その剣達は取らないでもよいではないか?我と先程の神もいることだし、ね?やめよ?それか紫は取っていいから黄色はやめよ?お願い、いやお願いします!!〟
なぜか筋肉マンに似合わないお願いのしかただが、俺はあえて無視して剣を抜いた。抜いた瞬間〝あっ!!〟とアポロの悲鳴に近い声が聞こえたが俺はそれどころではなかった。
剣を抜いた瞬間今度は剣が勝手に俺の手を離れ人形になった。
一人は黄色い髪をポニーテールにし、黄色い瞳をで黄色いワンピースを着た少女、もう一人は長い紫色の髪を下ろし東の国あるらしい和服とか言うのを着た少女だった。
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