結婚・・・・・した。
「じゃあ、婚約者のいる課長は
二次会パスですね‼」
「え”行くつもりは無いけど
私が行かないとアンタら
蒼生くんに迫り放題じゃんか‼
私が見張らないと‼
参加で‼」
「 えー
課長の彼氏
多分、金持ちジィーサンと思いますケド
怒られますよぅー
二次会は合コンみたいな物ですから
売約済みは御遠慮くださ━━━━い‼」
フンッ‼
チッジィさん?
すかさず未華子も舌打ちする。
「じゃあ僕も御遠慮しますよ
俺も彼女居ますし
婚約者に嫌な思いさせたく無いんで
そうだ、関田課長、駅まで御一緒
しませんか?
もうそろそろお開きですし‼」
いやいやいやぁ━━駄目だめぇー
\\\\ヤダーヤダヤダ////
娘達は、ごねるごねる。
「そうですね笑
行きましょうか、売約済みは
合コン行くの則違反と同じですしね。」
解散になりドヤドヤと店を出る。
飲み足りない若者達は繁華街へと
足を進める。
二人は怪しまれる事無く
少し距離を置いて歩く。
「今日はありがとう。
大丈夫だった。?」
「ああアイツも、もう未華子には
手を出さないと思うぞ!」
角を曲がると二人はどちらともなく
手を繋ぎ指を絡ませ肩を寄せ合い
ラブラブで蒼生のマンションへと
帰っていく。
マンスリーマンションを出て
東京用のマンションを蒼生は準備していた。
そして長い夜に突入‼
2人の時間は甘く落ちる蜂蜜の様に
濃厚に過ぎて行く。
「おはよう」
蒼生はジーンズに黒Tシャッ姿で
ソファーに座って新聞を読んで
いた。
「ふあ~あぁおはよう蒼生‼」
未華子は蒼生のダボダボのシャッ
を着てキッチンへと向かう。
不意に手を引かれガサガサと
新聞ズレの音がして
蒼生の膝の上で抱きしめられた。
蒼生の唇の熱が髪の毛をすり抜け
熱く感じる。
「ちょ、蒼生‼」
未華子は反転させられて
蒼生の肩に顎を乗せた。
スリスリムギューウ
ふああああぁぁファー
なんか気持ちイイー
蒼生の上で2度寝、2度寝は気持ち
いいー
堪らん。
久しぶりのデートはモールに
買い物?
でかいカートを蒼生が押して
ポンポン日用品をカートにin
オソロの電動歯ブラシ、
生理用品?
バスタオル大量購入
フェイスタオルも負けずに購入?
コーヒーカップ2
色々買い込みやっと、食料品?
ん?
誰が作る?
「えーと‼ワタシ料理は食べる派
作る派じゃ無いから‼」
「大丈夫作る人は
ちゃんといるし(笑)」
とだけ蒼生は言う。
蒼生のマンションに着くと引越し
ダンボールの山?
ん?なんか見覚えある品があるん
だけ・・ど?
蒼生の借りてるマンションは
3LDK日当りよく空が近い‼
昨日は真っ暗だったし、
直ぐ・・・・︎♡だったし、
朝はサッサと眠いまま買い物出たし
体はダルいし
今初めてハッキリ見た。
「うっわあー蒼生一人住まい
なんでしょ!
広過ぎない!」
ポカーン「今更かよ‼え、俺が一人?
一人?何で一人?」
蒼生は不思議そうに未華子を見た。
ヘッ「誰かとシェア?」
未華子は不思議に聞いた‼
「冗談かよ!
未華子と住むし!アハハ」
蒼生の突然の発表‼?
「ア、ハハハハ…
それこそ冗談かよ!笑えねーって!
家のパパが許すはず無いし!」
\ピンポ━━━━ン/
「アッ‼義父さん、今開けます。」
そういうとエントランスの解除ボタン
をピポパピポと押した。
未華子の父親と母親が何やら
抱え混んできた。
「いゃぁ蒼生君、仮住まいとは言え
いい物件じゃないかー」
「はい、父親のですけど
丁度空いたので、押さえました。」
「え━そうなの‼」
未華子は、蒼生の父親の物件と
知り唖然
「何ビックリしてんのよ!
はい化粧品、バック、一通り
送って有るから、足りなかったら
取りにおいでね。」
「え、あ、は?
あ、え、ありがと!」
「あ‼そうそう婚姻届‼
蒼生君に渡しとくね!」
「は?」
蒼生は、当然の様に両手を出し
卒業証書かい~w
しばし唖然!
\ピンポ━━━ン‼/
「ほら、来た来た」
母親は、ポンと手を叩き
玄関へと向かう。
ガヤガヤと人が沢山入って来た。
「まあまあ未華子さん。
何回か会ったけど覚えてる?」
?アッ…
「母のお友達ですよね?。」
「ごめんねぇ(笑)
実は蒼生の母親です、あの日は
未華子さんに会いに行ってたのよ。」
え━━━っ
「そうだったんですかー‼」
「貴方のお母様と気があってね
楽しくさせてもらってるのよ。」
はぁそうですか?
「よろよろしくお願いしま・・ス?」
お互いの母親は台所に立って
調理をはじめた。
スッカリ仲良くなってワイワイ
楽しそう。
ポカーンとする未華子を
ニタニタしながら見つめる蒼生
サッカーを見ながら話しが盛り上
がる実父と彼父‼
「何で?」
そのまま宴会が始まり
蒼生の祖父母、未華子の祖父
叔母夫婦
姉夫婦にチビ2匹
が集合‼
飲めや歌えの宴会が始まった。
昨日、今日の間柄でない事が
会話で分かる。
旅行もしてるし、食事にも頻繁に
行く仲だ‼
姪っ子達は蒼生と未華子の父親を
ジィジって呼んでいる。
凄く懐いて膝抱っこ?
「ねぇねぇ由利香この間の湯葉
美味しかったね♡また行こう。」
「ウンウン唯香今度は百合も
行きたいって‼」
母親達は呼び捨て仲?
同じ歳・・仲いいの!なんで?
「スッカリ親戚だな笑笑」
蒼生も上機嫌。
ア、ハハハハ…そだね。
みんなが帰った後シ━━━━ン
片付けも蒼生の母親と未華子の母
叔母、死ななそうな、パワフル
バーちゃんが2人
未華子はイマイチ話しが見えず
ポカーンとしていた。
あ‼💡
「だから日用品買ってたのか!
あの日用品私のだったの?
同居する為?」
「アーヤッパ未華子鈍感‼」
蒼生はニコニコして超ゴキゲン
「あ━━━この策士め‼
周りから確り固めて行く作戦か‼」
「未華子がいっまでも決心
出来なそうだからな‼
皆が気を効かせてくれたんだよ‼」
その夜婚姻届書け、書けと
せっついたのは両親ではなく
叔母でも無く姉でも無い。
空欄を埋めたら完了‼
ポンポンポンと人差し指で、お経の
様に書け書け書け‼
あ~この空欄を何人書け書けと
ポンポンした事だろう。
震えながらサイン
「あ~震えて字はみ出しちゃった。
これくらい大丈夫よね‼」
「おいお━━━━い‼
駄目駄目‼廃棄‼
もう1枚有るから今度はちゃんと
かいて‼ ˘•ω•˘ 夫婦になる
証明書なんだから‼
ちゃんと書け‼」
蒼生は4つ折りにしてゴミ箱へ
ポイ
「やだあー!余計緊張する‼」
フゥ=з
『・・・コレで独身とも
終わりかぁ━━━‼』
サラサラサラ
静かになった部屋にペンの走る
音が流れる。
蒼生が見守る中書き終わった。ハアー
ホッとして椅子に仰け反ると
蒼生の指がパサ━━ッと婚姻届を
テーブルの上から抜きとった。
いそいそとコートを羽織
未華子のコートも出てきた。
チャコールグレーの見た事の無い
ポワポワしたコート‼
「買っといて良かった、良く
似合ってるよ。♡
じゃっ‼行こうか‼♡」
「は?何処へ行くん?
こんな夜中‼」
「ハアー未華子‼
婚姻届書いたら行くとこって👉”」
「・・・まさかの☝””」
「そ‼ 市役所しかないでしょ━━‼」
「ア、ハハハハ…本気‼
明日行こか?(笑)
夜中だし、さみ━━━━いし‼」
「駄目駄目、思い立ったが吉日
それにこの時間ガラガラ空いてるぞ!
ほらほらほ━━━ら行くぞ‼」
「ええぇ嘘━━━ダリィ‼」
「何だよ、嫌なのか!
居酒屋で、あーんなヤキモチ妬いて
たくせに、今更だろー‼」
ええぇグイグイ来る蒼生に
逆らう元気が無い‼
バックを持ち手を引かれ
マンションを後にした。
今思えば、父親が酒を進め無かった
意味も、あの宴会の意味も
蒼生がノンアルを飲んだ事も
不思議だったけど・・・成程ね。
こうして関田未華子は
晴れて憧れのヒト妻、御喜未華子
になった。
プロポーズされてから一ヶ月
スピードじゃね。
超スピード婚じゃね。
会社では取り引き先の蒼生
まだ会社には言っていない
蒼生がアメリカに帰るまでもう
少し内緒で行こう。
女の子のキャキャーも
ぜんっぜん気になんなくなった(笑)
余裕、余裕‼
相変わらずミホや、ミクは
露出度の高いミニスカや、
胸ボョヨヨ~ン⊙_⊙の服を着て
躍起に頑張ってるー
毎日一緒に寝てるからか
蒼生も対して気にならない様子‼
蒼生がこの会社に居るのも
一ヶ月チョイ
アメリカに着いて行く事を決意して
いた。
一緒に行くのは無理かもだけど
引き継ぎ終わればオサラバジャ━━
アメリカに、すっ飛んで行く~
長く陣取った御局様サマを
おミャイラ蛍の光で見送れや‼
若い娘らよ~
オミヤイラの大好きな蒼生を
かっさわれた屈辱を思い知れ━━
御局様の椅子はお前らにやるワ
フエッフエッフエッフエッ
ミホよミクよ何時までもチチ出し
て男焦り出来ると思とるんかぁー
”お前らは馬鹿か‼”
時間は平等に流れとんじゃー
次の御局様はオミヤイラじゃ━━
男焦りばかりして遊んでいると
フエッフエッフエッフエッ
何時の間にかババアじゃ〰〰w
アハハ
蒼生に何かと用事を作り
接近して来る。
しかし未華子はそんな小娘達を
眺め余裕の ” ニヤリ ”
だあってサー(髪をパサー)
蒼生の嫁、私だからァー
何と言っても嫁はワ・タ・シ‼
おめーらとは格がちげーし”カカカ
未華子は、遠目に見ながら優越感に
浸っていた。
お昼も近い頃だった。
向こうから弾んだ社長の声がする。
部長がいち早く気づき
パパパと出迎える。
まん丸タヌキ腹の部長は、意外にも
身のこなしがはやい。
気が回り、ある意味ストレス太り
カモ?
「いゃあ~社長自らお出ましとは
どうされましたか?」
60歳位の社長は、白髪で背が高く
凛としている。
ナイスガイと言えばそうかも
知れない。
隣には24歳になる社長の娘
東海林夏帆は、社長の一人娘
ムムム、油断ならん。
夏帆は、ウエーブのかかった
ゆるふわ髪を一括りして
スッとした綺麗な体型で立ち
モデル体型な美人
社長は
「NKCから出向して来た
御喜 蒼生君に会いに来た。
少し世間話でもどうかなと
思ってね。」
夏帆は蒼生を見てホンノリ頬を
染めているのは気のせいかな?
・・・女の勘か?
いや嫁の勘だ‼
あの女嫌な予感しかしない!!
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