第4話蒼生と恋人になる。

彼が動くと女の子がザワザワする。

世間の目は厳しいから

誰と待ち合わせか、みんな

興味津々。


何人かの女の子が話かけると

英語で


「ゴメンねー

俺、可愛い彼女と待ち合わせ‼

彼女がヤキモチ焼くから

離れてくれる?」


英語で話せば、日本人が一歩引く

事を彼は知っていた。

しかし、

イケメン君でペラペラ英語に

益々回りは、待ち合わせの彼女

を期待している様子‼


ゲッ!!

「出にくい!待ち合わせ場所

間違えた。

もっと人が居ないトコに

すべきだったぁー」


連絡したくても番号分からん‼

彼は時計を何度もジッと見ている。


ん?

ココで衝撃の事実を知る


さっき電話かかってきたじゃん

何だよもう~

急ぎ携帯を見る御喜 蒼生

登録してんじゃーん、

マジカ

バカヤローw

記憶ナイってなんだよう

私の馬鹿馬鹿‼



「モシモシ未華子ダケド・・・

今ココに居るのよ」

未華子は手だけ出してフリフリ


「ココ?ってドコ?」

蒼生はグルリと眺めて見て回る



自販機の横の🚲チャリ置き場に

隠れるように、頭だけ出して

手を振る、未華子発見‼


思わず小声で蒼生は

?

と小声で聞いてみる。


「アンタがカッコ良すぎて

出て行けない。」


クスッ

蒼生の笑う声がしたと思ったら



ゲッ!!


大声で叫びながら蒼生はかけて

くる。

そんなイケメン君に、皆の目は

釘付け。


『な、なんちゅう事を』

未華子は唖然と蒼生が走って

来るのをボーっと見詰める。


キャーキャーキャー


蒼生は、全力疾走したわりには

息切れもナイ?


普通に未華子の手を取り

歩きだした。


ニコニコと愛想の良い彼に

何となくフフフ安心感さえ覚えて

蒼生を見上げニッコリ

してしまう。


と?同時に新たな疑問が

生まれる。


彼はこんなにモテるのに?

誰でも良かったとは言え・・・

なんで私なんだ?

もつと若く、都合のいい女は

いるんじゃない!


ピッチピチの女の子はホレ

ソコにも、ココにも居るがな‼


未華子のピンと張っていた胸も

ナナメ45°に垂れて来たような?

気がする。


歴代彼氏のせいか?

いやいや責任転嫁は良く

無いけど、誰かのせいにしたい。


意味無いけどアハハ

駅のカフェの一面貼りの鏡にうつる

胸の垂れ具合を直視する。


「どうした?」



「へ?あ、気にしないで」

思い出し笑い?的なフリをする。


「未華子、どこ行く?」

180越えの彼に合わせるように

高いハイヒールを履いてきた

それでも彼は覗き見てくる。

私を見る目がカッコ良くて

ちょっと気に入ってる。


「ちょっと行きたい所がある。」

未華子は蒼生を見上げて言う。


「ん?何処?」


「ジャジャジャジャーン

水族カーン。🐬」


「行きたかったの、嫌?」

一瞬、エッ‼と言う顔をした蒼生

だったが穏やかな笑を浮かべる。


「大丈夫だよ。フフフ

車そこの👉駐車場に停めてある

行こ。」

と未華子の手を引いて歩く



「うわーセ〇ナ

新車?」


「うん、未華子とデート用に

買ったんだよ、気に入った?

俺がアメリカにいる時は

未華子乗りなよ!


アメリカにはグロリ〇あるし

日本に置いといても誰も

乗らないし・・・どう?」


・・・


「えーと‼へへへ

ペーパーザンス‼」


「・・・ペーパー?マジ?」



「えへへ

なんか文句アル?」


「じゃあ俺が教える

今度からドライブ中心の

デートに決定だ。」



「うわー、考えておくね。」

余り乗り気じゃないが


《シャャャャー》

と叫ぶ彼は、どう見ても教える

気マンマン!コワ


デートして思う事

若い、コッチ迄若返りそう。

今まで歳上とばかり付き合って

来た。


若い子とのデートは

新鮮そのもの‼


2人で色んな魚を見た

ジンベイザメが悠々と泳ぐ姿は

圧巻‼

色んな魚ちゃんを見て

32歳を忘れハッチャケル

興奮してしまう。


「アハハハ

未華子って子供みたいじゃん

ギャップ萌え」


「へっ蒼生だって

はしゃぎ過ぎ、

恥ずかしいレベルじゃん。」


「言いたく無かったケドッ

ビールジョッキ二杯で

記憶ブツ飛ぶって(笑)

まだまだガキ‼┅」


「あ‼ !は?ジョッキ二杯で?

嘘ぉーナイナイ盛ってる!」


「いやいやベロンベロンだし。」


「嘘ばっか‼

ハイハイ何とでもイイナ‼」


「未華子、飲み会で飲まされそう

だし気をつけなよ。アハハ」


ウッ‼そう言えば

賢一と何回か飲みに行った時

こんな事が頻繁にあった

それで付き合う事にしたんだっけ?


「未華子?」


身に覚えのある事をズバッと

蒼は言ってくれた。

「あ、(( ̄▽ ̄;;)ア、ハハハハ…

なに?」


「いや、イタリアン行こう

友人に聞いて、美味しい店教えて

もらったんだ。」


「ウワッ、楽しみ

食うぞ━━━━━━!!」

未華子はイタリアンが大好き🇮🇹


蒼生の車は高速を1時間走り

広い駐車場に入って行く

かなり大きなお店だ。


黒シャツにワインカラーの腰から

膝下までの長いエプロンを

付けた背の高いイケメンさんが

テーブル迄案内してくれた。


言葉も一つ一つ丁寧で

居心地がいい。


海の幸で埋め尽くされたパスタは

スルスルスルと未華子の

胃袋に消えた。


未華子はマルゲリータに

手を伸ばし零れるチーズを

堪能する。

ウマ━

「あ‼ そだそだコレコレ‼」

未華子はさっきATMで下ろした

5万の入った封筒をだした。


「何?コレ」


「ん?ハフハフアッウ昨日と今日の分」


「は?・・・」

未華子はくるりとした目で

蒼生を見ながらピザを

ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ウマ


「未華子、なにコレ?」


「だからァŧ‹"ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”

昨日の飲み代と、今日の分」


「は?要らないよ

俺、未華子に金出させるほど

頼りなく見える?

俺、それなりに稼いでいるよ。」


「あ、ああ‼知ってるよ。

ママと叔母が資産家の息子って

言ってたし。」



蒼生の綺麗な細い指がテーブル

の上をすべる。


「ダメダメ‼

ちゃんと取ってよ‼

私の方が歳上だし。」


未華子も一度出したものは

引っ込められなくなり

又封筒を押しやる。


「いいってー」

「いらね!」

「早くなおして‼」

「貰えない!」


2人の手が重なり

2人は黙ったまま沈黙が流れる。


蒼生の手が未華子の手を包み込

ぎゆゆゅゅっと未華子の指を

握りしめた。


「未華子ゴクッ

お金は要らない。

未華子が欲しいんだ‼

君が欲しい。」



・・・・・・え?


「行こう。」


「う・・・うん。」

さっきとは違う雰囲気で

あまり喋らす・・・

未華子の心臓は┣¨‡┣¨‡


「良いよね、未華子‼」

車に乗ると蒼生は確認す・・・

いや、有無も言わさない用に

ハンドルを切った。


てっきりラブホ街へと車は

進むと思っていたら有名ホテルに

入って行った。


時間はまだ8時

親には親友の美穂に、蒼生を

紹介する為飲みに行き、

美穂の家に泊まると慣れた

嘘をついた?。


蒼生は多少垂れたチチを

責めもせず愛してくれた。


外は雨

こんな日はゆっくりゆったり

眠りたい。


次の朝二人で朝食をとる。

お互い打ち解けて本物の恋人に

なっていた。


未華子はどうせ、彼と結婚するんだし

遅かれ早かれこうなるのは

時間の問題。

それから蒼生は未華子を会社迄

送るとそのままアメリカへと

帰って行った。


未華子は決心していた。

蒼生がまた日本に帰るまでは

体のタルミを二十代に戻さねば

でないと嫌われちゃうかも


姿見に体を写して眺めてチェック‼

まだまだイケル

大丈夫と納得しつつも


台所で煎餅をボリバリいい音を

立てて噛み付いている

母親を見ると油断大敵と

思ってしまう。


「ボリボリ美穂ちゃん元気だった?」


「うん、元気だったよ。」


「美穂ちゃん蒼生君の事

なんか言ってた?」


「うん、美穂の彼も来たし

別に何も言ってないよ。」


「ふうん。」


これ以上追求されたら蒼生と

なんかあったと聞かれそうで

๑ΘдΘ๑┣¨キ┣¨キ*


そんな時、救世主現る‼


バアバー

バアバー

姪っ子が姉に連れられやって

くる。

仕事が終わると義兄も夕食

食べにやってくる。

世間一般で言う、スープの冷め

ない距離ってヤツだ。


何時も賑やかなのが母親の

楽しみ。



悪魔っ子達は

「いちだーん」

「ニダーん」

「さんだーん」


あれ?

「ママーバアバ

おっパイの下にもう一個

あるよ〜

おっパイ入れたら〰5段

あるよ〜キャキャキャキャ」


流石幼稚園児言い難い事を

サラリと笑いに変える子悪魔は

何とも愛おしい。



母親は・・・ガ━=͟͟͞͞━ン


「バアバ、これ何?」

姪っ子2人は母親の三段腹の上に

微かに乗っかるお肉を

掴み、こちょこちょ!

そして遂にメインの腹肉を攻撃する。


ヒハヒハ突然掴まれた三段腹を

捩らせて笑い転げる母


ヤメヤメヤメ

バアバ、となった母親は

逃げまくる。



「ママーバアバ、のオッパイ

長いよぉ」


母親を押し倒し2人の姪っ子は

ボロンと飛び出たチチを

摘んで笑っていた。


「た、た、助けてー」

母親は、くすぐったさで

笑い転げ回る。


「おしまい、バアバが疲れて

病気になってもいいの‼」


「え?ヤダー

ヤダー」


「バアバ大丈夫?」

2人の姪っ子はボロンと出た

母親の胸をブラにもどしていた。


「イタイタイタイ」

今度はブラに戻せず引っ張られ

痛そうー

幼稚園児に手加減は

無い‼


しかし母親は我慢している

折角なおしてくれてるのだから

とニコニコ

世間で言う、孫は娘より可愛い

と言う話は満更嘘でも無さそうだ。


未華子と姉の美也子は、顔を

見合わせ、ジム行くか!

と呟いた。


夕食の用意をする為キッチンに

立つ、姉と姪っ子2人も

キッチンに立つ


「今日はローストビーフだよ。」

タコ糸で肉を縛っていると

姪っ子が叫んだ!


「わーバアバーの三段腹だー」


「キャキャキャキャキャ」

孫の笑い声に母親も大笑いわ


「今更嫁に行く訳じゃ無し

バアバは三段腹でも大丈夫‼」

ꉂꉂあははは

と、母親は気にすること無く

上機嫌。


お姉ちゃんと私は笑えない

特にお姉ちゃんはママ似多分

母親のDNAを多めに摂取している。


三段腹談義で場は盛り上がる。

ソコにパパがご帰還。


「じいじーバァバの三段腹

見たことアルウw?」


二人の子悪魔はじいじに自慢げに

話す。


この時、母親が初めてチビたちに

駆け寄り

「じいじに話したら

もうバァバのお腹で遊ばせ

無いよ‼」

チビたち2人はクスクス笑って

「分かったー

三段腹の事、じいじに

内緒だねーー」


と言って、じいじの元へ行き

飛びついた。


「おーただいま。」

父は銀行の支店長をしている。

身だしなみもキッチリしていて

若々しい。


今でもモテている背が高くて

イケメンで、バレンタイン

なんか若い男子を抑えて袋

いっぱいのチョコが届く。


しかも本気出してくる女の子がいる

飲み会の後の迎えに姉と行けば

対抗意識丸出しの女もいる。


「娘だっつーの‼」


姉に子供が出来るまでは

母親も働いていた。

しかし子供が可愛すぎて

専業主婦に専念

今は育児に精をだし姉を助けて

いる。


父親も馬鹿ではない!

父に言いよる綺麗な花達は沢山

いるが、味のある花は

母親しかいないらしい。


料理上手で愛嬌のある母親を

大好きな父親

この幸せを手放すはずかない。

私達は母親に守られている

みんな母親のお陰様。


















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