第3話付き合ってみる。
「婚姻届って?ムカッ
舐めてんのか‼
まだ書いてお・り・ま・せ・ん。
貴方を知らぬウチに書けと?
領収書じゃあるまいし
そんな簡単に書けますか‼。
ってんだ‼」
プンスカプン怒りは顔にでる。
「は、ああ〜確かに」
かなりオコな未華子は
選挙演説かのように声高々に
これでもかと言うくらい結婚とは
うんぬんかんぬん、未華子の理想論
を申しあげる‼
「三十過ぎても60過ぎた
おばさんでも、女の子な━━━━の‼。
夢であるプロポーズもナシな
ウチに、婚姻届は
書かなーい!
32歳ですが夢を捨てた訳でもナーイ
御喜蒼生さん、
貴方とはぁー
縁がありませーんデシタ。
他を当たってクダサイ‼ねっ( ー̀дー́ )チッ💢」
彼の言葉で顔から湯気が・・・
ボーボー
叔母や母は、コイツの何処が
気に入って結婚を進めて来たのか
「コラ、御喜蒼生‼聞け‼
夢のプロポーズは必須‼
分からんのか‼
知らんのか‼ゲホゲホ
結納より、結婚式より、プロポーズに
独身女性の夢があるんジャー
✧ω✧分かったら、カ・エ・レ
その面みせんじゃねーよ‼」
「へ?ああ、ああ、そうか‼
ゴメンゴメン俺が悪かった。
急ぎ過ぎましたね!ハハハ
じゃあ、1ヶ月うち二回は
日本に来ます。
あなたに会いに来ますよ。
必ずデートして
お互いを知りましょう
ね。ね‼
怒らんとこ‼」
「ま、まあ、失礼な奴だけど
ワタシが躾なおすか?ん━━‼」
彼は頭を下げてずーっと
謝ってくる。
人の行き交う雑踏の音と電車の
行き交う音が2人の間を通り
過ぎる。
時間が止まったように、
2人は動かない。
未華子もじーっと彼を見つめ
やっと口を開いた。
「ま、まあ、ま、ま、んんんっ‼
そんなに下に出られたらコマル
断れないじゃないですか‼」
「じ.じゃ、とりあえず
お付き合いしてからって・・・
事で‼」
未華子の言葉に、蒼生はホッとした
顔を見せ
「あー良かったぁー
よろしく未華子さん。」
蒼生は嬉しそうに顔を誇ろば
せた。
「調子狂うなぁ
はい、はい、宜しくお願い
します。」
馴れ馴れしい彼は外国暮しの
せいなのだろうか?
歩き出すと直ぐ手を握って来た
ホントに4歳、年下か?
私が幼稚園に入る頃に
うまれたのか?
何をしている人なのだろう。
ま、まあイイカ‼
どうせフリーだし‼
私はオトナ
大人なんだから・・・‼
心の中で変な呪文を唱える。
軽い喧嘩?をしたせいか
今更敬語とか可笑しくなる。
2人でポプコーンを食べて
映画鑑賞‼
の後焼肉‼
彼は未華子の事を興信所に
依頼して調べていた。
平井賢一と交際していた事も
知っていた。
歴代彼氏が何人居たのかも
ご存知でした。
酒も随分進んで
何時の間にか話さなくていい
平井賢一の話をする。
「ウップ婚姻関係はぁー
破錠してるって言ってサー
騙されてたー
2年無駄にしたー‼」
彼は飲みすぎた私を
家まで送ってくれたらしい。
ナーンも記憶ナシ‼
叔母も母も未華子の枕元にデ━━━ン
と座り未華子の悪口を話ながら
未華子が目覚めるのを待つた。
未華子の鼻をコーヒーの香りが
抜けて行く。
「まーったくなんて子よ!」
[ホントよ、なんで酒呑むのよ
馬鹿じゃないの‼]
未華子は汗タラタラ‼
寝たフリも限界に近い。
「はぁー
百合、もう諦めましょう。」
良いお話だけどこんな醜態晒して
私達の方が恥ずかしいわ。
叔母のキンキン声も耳に刺さる
[あーんな醜態晒したんじゃ
嫁に行ける訳ないやんアホ‼。]
ボリボリバリ☕
[お姉ちゃん、又探して
みるからね。
沢庵美味しく浸かってるよバリッ]
「あんたの持ってきた煎餅も
🍵ズズズー美味しいよボリボリ」
姉妹の会話は続く、寝たフリ
していたがホントに2度寝して
しまった。
未華子は2時頃ノコノコと
起きて来た。
口煩い叔母は姿を消していた。
ラッキ━━━━♡
韓ドラをパソコンで視聴中の母に
声かける。
「おはようフワ~あー眠い!」
「根っこが生えそうなくらい
冬眠していたじゃないの‼
もう14:00よ‼」
見合いが駄目になったと思った由利香は
娘の未華子にかなりムカついていた。
縁が無かったと、一度諦めては
ハァと溜息を繰り返す。
「ママなんかあったの‼
悩み事?
気にしなさんなって‼
ハイハイ、ママご飯‼」
ママは呆れながら
はああぁぁ
しかもイライライラ
「30過ぎた娘が・・・
飯も自分で作る気無いとは!
躾けたつもりが・・・
いやいや甘かった!
躾けたつもりはダメだった
躾ましたっ‼って胸張れるくらい
頑張らなくちゃ行けなかった!
後の祭り・・・か‼」
「ハイハイ今更
ママ諦めて‼」
母親の由利香は顔を膨らませながら
オムライスを未華子の
前においた。
「ママ味噌汁」
母、由利香は憎たらしいものを見る
ように、顔を歪ませながら
未華子の食欲を見守る。
ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"ŧ‹"
”ママ美味い”
「味噌汁オカワリ‼
ママの料理が一番おいしい。」
「未華子、汁、三杯馬鹿って
知ってる?
二杯で止めとけよ、塩分摂りすぎ
高血圧になるよ‼
もう若くないんだから・・・」
「若くないってŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”
言い過ぎだよ。」
🎶🎵
「ゴクッはい、モシモシあ‼
そうなんだ、え、今日?
分かった、じゃあ後でね
六時OKOK。
蒼生私、イタリアンがイイ‼」
「ママーオムライス
オカワリ‼」
「ママ、ママ?」
「ママーママ?オカワリってば!」
「え‼ あ、ああ、今の
ダレ?👂」
「え、蒼生・・・だよ。」
「へ、あ、あ、蒼生
蒼生君ってあの蒼生くん?
お見合い相手の?」
不思議そうにママはオカワリの
オムライスを未華子の前に置いて
静かに聞いてきた。。
ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”
未華子はスプーンをフリフリ
しながら言う。
「他に誰がいるのよ‼」
未華子は口いっぱい
ほうばりながら母親の顔を見た。
パリパリパリパリゴクッ
「ママ、べったら漬、上手く
浸かってる。
おいしーい。」
「自分で漬けようとか
おもわんのか?」
「思わない!」
ハッ、「アンタ、蒼生君と
どうなったの?」
「ん?またそれ・・・
一応付き合って考える事に
した‼」
未華子は面倒くさそうに答えた。
ママは
へ?ギャーうそッ━━━━!!
「百合、百合、百合、
た、タイへ━━━━━━━━ンよ‼
モシモシ百合聞いてる‼
終わって無かったのよ
付き合ってるんだってぇー
今蒼生君から電話あって
今日デートらしいのよ
ウンウンそーなのよう~
良かったわぁ.。o」
叔母さんと母親の安心した
ため息を聞きながら
未華子は濡れティッシュで口を
フキフキ
「あー美味かったぁー
あー食った食った‼
ママー珈琲くださぁぁーい。」
「アンタ‼
何時までも子供のままかよー
これじゃ嫁入り・・・」
「な、なによー‼」
「ま、まあいいわ‼
この歳で躾直すのも難しいし!」
由利香はコーヒーを注ぎながら
オッサン風に新聞をバサッと開き
足を組んで、ソファーに
ドッカと座る未華子を見て項垂れた。
突然
「み、みか、未華子ーぉ」
叔母さんは、わざわざ歩いて
10分の距離を車で
すっ飛んでキタ━(゚∀゚)━!!!。
一日何回出入りするやら
キキキ━━━
窓から様子を見ていると
縁側のサッシを
バ━━━━━━━━━━ン‼
音がしたと思ったら
ピンクのエプロン姿の50の
叔母はんがゼーゼーゼ
ドカドカドカ🐾
第一声は・・・
「未華子ヤった?」
「は?」
未華子は母親の由利香と
顔を見合わせ?
「ヤった?・・・なにを?」
「うるさーい、アレよ
ヤったか、ヤってないか
聞いてんのはコッチ‼」
叔母は確認を急ぎたいようで
グングン迫って来る。
あれってア、ア、アレ
「はぁーキィィ──!!!!
ヤルわけないじゃーん。
ヤってない‼」
叔母さんは不思議な顔をして
「あれ?ホントに?
おかしいわね。」
目を白黒させてる叔母さんを
見ながら・・・?
・・考える。
実は昨日の事良く覚えていない‼
「さっき御喜 さんのお家に
昨日の無礼をお詫びしたら
向こうも謝って来て
”責任は必ず取らせますから‼”
って言われたのよ。」
2人はジッと怪しい目で未華子
を見た。
「ししし、知らないわよ
しっ知らないと思う・・・し?
しっしたって?
まあさぁかぁでしょう。
ア、ハハハハ…」
ホントに飲みすぎてっか
飲めない酒飲んだ、ってか
兎に角 ”ワシにはわからん。”
キョドりながらも訳わからない。
叔母さんとママの顔が
パァァァァァと向日葵
見たいな笑顔が花開く!
反面未華子の顔が蒼白になる。
両手で頬を挟み込み考える.。o()
しかし幾ら考えても
思い出せない!
ブンブンと頭を振って考える.。o()
”やった?ヤって無い?”
「ヤった?・・・ヤってナイ?
あ”あ”あ”あ”あ”ードッチだよーw」
確か駅で会って、映画行って
焼肉行って・・・・からのー
記憶ナシ。
ヤバヤバ、ヤバッス…
蒼生と、蒼生とあれ?
付き合ってんだよね?
駅で付き合うって言った。
あれ?
蒼生呼び捨てかなりスムーズ
呼び慣れてるしー、
は?なんで?なんで?
「な‼未華子」
「ん?何?」
「着せてあげるよ。」
「うん、眠い」
「俺たちこうなったからには
呼び捨てでいいよな‼」
「うん、まあいいよ♡蒼生💤💤」
アッ‼Σ(´⊙Ԑ⊙;`ノ)ノ
「ヤったポイ・・・」
そそくさと追求されない内に
三度寝をする。
が、寝れん‼
蒼生との待ち合わせは家か?
約束はしたよ・・ね?
何処だっケ?
いや、((̵̵́ ̆͒͟˚̩̭ ̆͒)̵̵̀) ゲェッ家まで来る気か‼
しかもヤったっポイじゃん。
そんな事実が見え隠れ‼
蒼生と顔を合わせ、にくいぜよ。
アハハ何言ってんだぁー、
私はオトナ、オトナ1回、二回の
情事なんて、こだわらナイ‼
蒼生は、四個下、下
私が4年生の時1年生だよ。ꉂꉂ
呪文のように、四個下、四個下
「ん?四個下から奢って
もらうのあり?」
「ココはお姉さんの私が
支払うべき?」
昨日は全部蒼生が出してるハズ
幾ら使ったんだろう?
ヤバ…ナーンも、ワシには
分からん。w
そ、そうだATM
未華子は、蒼生が来る前に
コンビニで5万下ろして来た。
叔母さんも居座り帰らない。
なぜ居る?
帰って主婦すればいいのに・・・‼
🎶🎵「モシモシ エキデ待ッテテ‼」
蒼生にコショコショと小声で電話する。
「未華子は、行ってきマース!」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
玄関迄見送りに来た2人は?
「あれ?蒼生君は?
迎えに来ないの!」
「来ないよ!
待ち合わせてるから、ニヒヒ着いて
来ても無駄だよぉ。」
ママと叔母は2人がどんな仲に
なっているのか見てみた
かったのか?。
叔母は歩く姿を見て
どんなに離れて歩いていても
男女の距離感が分かるらしい。
凄く残念な顔をしている。
未華子は駅迄10分の距離を歩く
日傘があるから今日は日焼け対策
大丈夫、が昨日は日焼けしてしまった。
失敗失敗!!
5時の約束だけど
4時に家を出る。
落ちつかないから駅のカフェで
お茶を飲みながら駅前広場が
見える席で待つ事にした。
日曜日は人が多い。
駅前広場は学生やカップルの
待ち合わせで賑わいをみせていた。
未華子が紅茶を飲み終わる頃
背の高い、イケメン君発見‼
未華子は背中の少し空いた
フリフリレースの薄いピンクの
ブラウスと青いジーパンと
サンダル‼
髪は若作りを意識して
又、ユルフワカールで決めてみた!
(実は昨日の彼のコーデに
合わせたつもり)
蒼生はニットの濃いブルー
やはりジーンズと言うラフな
スタイルで現れた。
ザワザワと女の子達がどよめき
だした。
「♡かっこいい」
「待ち合わせかなぁ。」
若い子達は蒼生を興味ありげに
みている。
「ヤッパモテるじゃん。
なんで私かよ?でもあの条件
飲める、若い子はいないか‼
私も無理かも知んない。
昨日イケメンの蒼生に目が眩ん
だのかも知れない。」
しかしあの見てくれに目が眩んだ
のは、あのOLさんや若い子も
一緒、一緒、私だけじゃ無いワ。」
アイスティーのコップの氷が
涼しい音を立ててカランカラン
とコップの底に落ちる音が気持ちイイ
未華子も、読みかけの本を閉じる。
🎶🎵
蒼生が未華子の復歴を押す頃
蒼生の元へと
未華子はカフェを後にする。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます