インファイトリー・レポート
@Rgwklwsfaro
File01:F-4
世界で最も生産された戦闘機、F-4。最初期型はミサイル万能論によってバルカン砲を含む近接武器を搭載されずベトナム戦争でソ連製の旧式戦闘機に格闘で完膚なきまでに打ちのめされたり、同盟国へ輸出したらコクピットが丸々F-16のものと取っ替えられるなど様々な仕打ちを受けてきた。今回はそんなF-4が従事した作戦を1つ紹介する。
「ブリザード隊、まもなく作戦空域に到着する。作戦空域到着後は速やかに敵戦闘機を撃墜、後続への負担をなるべく軽減せよ。」
隊員から「了解」と返事があった。
作戦空域に到着すると、いきなりミサイルアラートが鳴り響いた。
「ブリザード4、ミサイル接近!回避せよ!」
ブリザード4と呼ばれたパイロットは回避行動をとる。ミサイルはブリザード4の足下をすり抜けた。
「ブリザード2、FOX2!」
ブリザード2が肩部からミサイルを発射する。ミサイルは敵戦闘機に直撃した。
「後続部隊が到着するまで残り120秒だ。それまでに出来るだけ撃墜しろ。」
ブリザード1がライフルで敵機を撃破する。
敵の1機がブレードを抜いて接近してくる。ブリザード1は敵をバルカンで牽制しつつ左手にコンバットナイフを持つ。敵がブレードを振るが、ブリザード1は敵の後ろをとるように宙返りし回避した。ブリザード1はそのまま敵の背後からナイフを突き刺した。
さらにブリザード3が敵機を落とす。これで4機目。ブリザード隊の攻撃は続く。今度はブリザード2がナイフで敵機のエンジンを破壊し、墜落させた。再びブリザード1がライフルで敵機を落とす。
「まもなく後続部隊が到着する。戦果は上々だ。これなら奴らの負担も少なくなるだろう。」
突如、ロックオンアラートが鳴る。レーダーにもモニターにも敵機の姿はない。
「各機、動け。ロックオンを外すんだ。」
ブリザード隊のF-4は機動してロックオンを外そうとした。
ブリザード2の機体が爆発した。
「ミサイルアラート無し…、超長距離狙撃砲か…。」
再びブリザード隊の機体が撃破される。ブリザード3だ。
「ブリザード2!ここは危険だ!今すぐ撤…」
ブリザード1が撃墜された。ブリザード2は機体を下降させる。低空高度で逃げるつもりのようだ。しかし地上には多数の対空砲が設置されており、それらが一斉にブリザード2の方を向いた。対空砲が発砲を始める。弾丸はF-4の装甲をドンドン撃ち抜き、F-4は蜂の巣となった。
結果としてブリザード隊は全滅。超長距離狙撃砲の脅威を考慮し、後続部隊は攻撃を実施せず撤退となった。
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