第5話 異世界転生 take 2
『あぁ。もう....。』
アヤカが頭を抱えている。
例の光の空間だ。
2回目ともなれば戸惑うこともなく
宙に浮かんで正対する。
「こんにちは^ ^」
お得意の愛想笑いで迎える。
『こんにちわじゃないっ!!』
アヤカが憤慨する。
ちなみに、アヤカとは神様である。
呼び方は「ちゃん」付けで、との指定も。
身長150cm前後、黒髪セミロングのオタク系美少女。もとい、ドジっ子属性っぽい天真爛漫な女の子だ。
「だって、いきなり異世界に飛ばされたら不安じゃないですか。」
「不安で、不安で、気付いたら死んでました。」
『嘘つきっ!!』
はい、嘘です。
そりゃそうだ。
この日のために何年も努力し、行動し、整った。
いまのステータスで終わること以外の最善が見当たらない。
いくら神様の導きで巻き直ししても、
はいそうですかと切り替えられる訳がない。
「ちなみに、もう一度飛ばしても結果は同じですよ?」
「諦めて無に還してください。」
『ちなみにちなみに、もう一度飛んでも結果はおなじだよ?』
『諦めて魔王を倒してください。』
むむ。
新情報。
魔王。
魔王倒せばいいのね。おっけー。
「わかりました。魔王倒してきます。」
『わかればいいの!』
『ぢゃあ、いってらっしゃいっ!!』
5分後、滝から飛び降りた。
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