~ロイドン騒動編~第23話 カートン⑤
~ロイドン騒動編~
第23話 カートン⑤
レオンside
レオンは領主宅に着いた。
入り口周りには兵士が100人程警備していて、感知魔法で領主宅の中を見て、
「外には100人の護衛で中は各部屋ごとに20人の魔族がいる
みたいだな。」
「結構な数であるのう。」
ブライが隣に出て来た。
「まあ。合計400は居ますわね」
とコレットが抱き着いた来たのだ。
「おい。無い胸で抱き着くな。」
「えーん。また無い胸って言われたよ。」
「あのう。そこでイチャイチャはしないで欲しいのう。」
「二人とも終わったみたいだな。」
「小物ばっかだから直ぐだったわよ。」
「この中に領主がいるのじゃな?」
「小物だけどな。」
「リオンが私達七大魔将軍の内4人が配下となっているのなら一層の事この世界を支配したら?」
「俺は絶対にしない。理由はのんびりと旅を満喫したいのでね。」
「ワシもあまり戦いは好きではないからのう。平穏が一番。」
「私は貴方がいれば十分ですわよ。愛しい旦那様がいるから。」
レオンはため息をついてから
「それでは行くか。正面から突入するぞ。」
「「了解なのじゃあ(ですわよ)。」」
三人は正門から入って行く。
「なんだ? お前らは。ぎゃあああああ!」
「すまん。ここでのびてくれ。」
三人は門番を気絶させながら中に入って行った。
中に入ると大広間に出てくると多数の兵士が出てくる。
「「魔眼」で見たらこいつらは改造兵士じゃな。」
「なら秒殺で行くぞ!」
リオンは剣で首を切り、コレットは炎の槍をブライは雷の槍を放って次々と改造兵士達を倒して行く。
大広間での戦いが終わるとコレットが
「ここから少し先に領主の部屋にあの二人がいるよ。」
「中は改造兵士と改造メイドのみなのか?」
「そうじゃあのう。全員改造されているのう。」
「領主の部屋まで一気に向かうぞ。」
「「了解なのじゃあ(ですわよ)。」」
三人は次々出てくる改造人間達を倒して領主の部屋にたどり着いて扉を壊して入って行った。
「お前達何者だ?」
「俺は冒険者でヨーク領主のレオンだ。」
「私も冒険者でレオンの妻のコレットよ。」
「ワシは科学者のブライと申す。」
「カートン領主シオン=ハーディング。いや魔族イプシオン。」
「何で知っているのだ? 俺の事を。」
「もうばれているから本当の姿になりなよ。そこの偽の王女さんもね。」
レオンがそういうとシオンは本来の姿に変貌する。
その姿は顔がライオンで筋肉質の体。両手には鋭くて長い爪が出て背中には羽が出ていた。
「そこの偽王女様。レギオンの妻である「破滅鬼カスミ」でしょう? ばれているので姿を出しなさいよ。」
とコレットは仮面の偽王女に言った。
「何故私がカスミで分かったのじゃあ?」
「あんたは人間の姿にしても顔はそのままの鬼みたいだから仮面を覆っているからよ。」
偽王女は本来の姿に変貌する。
その姿は全身が赤く染まった鬼であった。
「お前達の計画は失敗したぞ? さっきコレットとブライがフローラとバロンを消滅させたからな。あとお前達が配置していた住民操作の魔道具にもちょっといじってやったぞ。」
「我がその魔法具に細工をしてのう。住民だけ眠る魔法具とさせてもらったわい。つまり寝ていないのがお前達以外では配下しかいないからのう。」
「なんだと! 貴様達がそう言う事が出来るはずない。その魔道具は魔族にしか操作出来ないはず......。まさか.....。」
「俺以外はまさかだよ。」
とコレットとブライは本来の姿に変貌してシオンとカスミは驚く。
「久しぶり。カスミ。私の事覚えているのかしら?」
「貴方は「妖艶のミレーヌ」!」
「イプシオンよ。かつての弟子が師匠を見分けつけていないとは。」
「貴方は「雷帝のワムウ」様。」
「何故。貴様人間が魔将軍の二人といるのだ?」
「まあ。俺は元勇者の転移した姿だからな。」
「まさか.....勇者リオンなのか?」
「そうなるよ。ああいい忘れたがお前達が復活を願っているレギオンは俺が灰にしたので安心して灰になってくれ。」
「なんだと! そんなはずはない。レギオン様は王都の地下にいるとワルキューレが言っていたはずだ。」
「王都ではあるけど旧王都の地下だけどね。今ある王都は200年前に移転したのだよ。」
「そんな...私の旦那様が死んだなんて....。」
「そういう訳でお前達の計画は既に失敗している。」
「カスミ様。この相手では我々では勝てません。即刻逃げましょう。帝国へ。」
「そうですわね。逃げるだけなら何とかないますわ。」
とイプシオンとカスミは防御結界を解除して上に向って飛んで行ったが、途中で透明の壁に当たって二人供落ちて来た。
「あのうさ。そこのおバカさん。私がやすやすと逃がすと思いますか? まあ。貴方達の防御結界の上に更に結界を張ったのよ。」
「ミレーヌとワムウよ。最後は俺に任せてくれないか?」
「「まさか。あれをするの?」」
「あれを出すに決まっているだろう?」
「もう。そういうのするのは嫌いではないわ。ワムウ一緒に結界を張るよ。」
「じゃな。二人の二重結界しないと我達も灰になってしまうからのう。」
「まあ。出力は全盛期の1割しか出さないから。お前達は無事のはずだ。」
レオンは両手に持っている剣をクロスして行き剣から黄金の光が輝いて行く。
そして最後はクロス切りのようにシオン達に襲い掛かるのだった。
<グランドクロス>
シオン達はよっつに分かれてそして
「これが勇者リオンのグランドクロスか......。」
それがシオン達の最後の言葉になった....。
「」
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