~ロイドン騒動編~第21話 カートン③
~ロイドン騒動編~
第22話 カートン③
次の日、レオン達は食堂で朝御飯を食べてから外に出てカートンの門に向って行った。
「おはようございます。出発ですか?」
「そうだ。昨日は助かったよ。」
「お気をつけて下さい。」
「ありがとう。」
三人はカートンを出た。1時間ほど歩き森の中に入りすぐに出て行った。
「やっぱり、付けていたか。」
森の中でリオンは言った。
「そうね。」
「昨日の晩に言った計画を進めるとするかのう。」
三人は森に入るとすぐに各自で透明化の魔法で透明になり、コレットの人形魔法で三人の姿をした人形を出して王都に向う様に人形を自動指示をしていた。
レオンは転移魔法を使って昨日カートンの探索途中に人が見えない場所に転移陣を引いていてそこに向って転移をした。
三人は念話で会話をする。
「そろそろ、店が開店する時間帯だな。もう一度確認するぞ。」
レオンは確認を行う。
ブライはマノーニ商会に向ってルイズことバロンを倒す。
コレットは神殿にいるフローレンスことフローラを倒す。
レオンは領主宅に侵入してシオンことイプシオンと偽王女を倒す。
ブライとコレットは対象相手を倒した後、レオンに合流する事にしたのだった。
三人は各々の対象相手のいる場所に向って行くのである。
ブライside
ブライはマローニ商会の前に立っていた。
「さてどうしたものかのう。このままで入るとマズばれるから変身して潜入するかのう。それ変身じゃあ」
ブライは商店の人がいない場所で透明のままで変身魔法を使った。姿は30代前半の商人風の紳士になって透明を解除して商店の中に入って行った。
「いらっしゃいませ。どのような商品をお探しですか?」
「実は私の兵を王都に向わせようとするのだが、どうしても装備が足りないのでね、ここなら置いてあると友人から聞いたのだよ。」
「お名前を教えていただきませんか? 当店は貴族様専用のお店でございます。」
「私はグランツ男爵である。」
「あの有名なグランツ男爵ですか? それでしたら会頭にお会いした方がいいかと思います。会頭をお呼びしましょうか?」
「そうだな。お呼びしてくれないか?」
「はい。わかりました。応接室に案内致します。」
「すまない。感謝する。」
店員はブライを地下にある応接室に案内すると。
「ここに入ってお待ちください。」
「分かった。」
1時間ほどに一人の男が入って来た。
「すいません。お待たせしまして。会頭のルイズ=マローニでございます。」
「私は、ベクトル=グランツである。」
「グランツ男爵様。ようこそいらっしゃいました。貴方様の兵の装備が欲しいと聞いていますが?」
「そうだ。王都に行く為に兵士の装備が欲しい。約200人分な。」
「わかりましたって嘘はいけませんぞ?」
「嘘ってどういうことだ?」
「ここにはグランツと言う男爵はいないのでね。もうばれているのだよ。ブライ殿。いや、王都の犬め。」
「失礼だなあ。そっちこそ魔族のくせに、のうバロンよ。」
「さすが知っているのですね。」
「そう言う事になるなあ。」
「王都に報告するのはちょっとマズイのでここで始末しましょう。それと他の二人の所在を教えていただけると嬉しいのですが?」
「嫌だと言ったら?」
「貴方を殺した後、貴方の脳から記憶を見てみますのでご安心を。」
「ほほう。そなた一人で倒せるのかのう?」
「ここに鎧の兵士の人形がいるかと思いますが、これは我が開発したミスリルの兵士人形で30体はいます。人間の魔法なら防ぎますぞ?」
「なら。攻撃してみてくれんかのう? まあ雑魚30居たってワシに勝てるかのう?」
「兵士人形達、そこのゴミ虫を殺しなさい。首は残してだけどね。」
と兵士人形達がブライに襲ってきた。
「めんどくさいなあ。これでさっくとするかのう。「雷の槍」。」
ブライの両手の指全部から雷の槍が30以上出して人形兵士達に放っていく。
人形兵士達は一瞬に粉々になり灰になっていった。
「なんだと! 一瞬に私の自慢の兵士たちが!」
「バロンと言ったな。お主こそワシに取ったらゴミ虫以下じゃあ。この姿するのしんどいから元の姿に戻るとするかのう。「解除」。」
ブライは変身を解除して元の姿に戻った。ブライの本当の姿は金色の姿をして手にハンマーを持っている。
「おい。そこの小物魔族よ。我は魔将軍ワムウと言う。さっさと死ね。」
と手に持ったハンマーが光った。すると上空から大量の雷の矢が商店に向って振り落ちてくる。
「まさか....貴方様があのワムウ様.....ぎゃああああああ!」
商店自体が吹き飛んで地面ににはクレーターとなりその中心にワムウがいた。
ワムウはブライの姿に戻って
「まあ。こんな感じかのう。レオンの元に行くとするかのう。」
と言って商店跡から出ていくのだった。
このロイドン編が終わりましたら2月に再開したします。
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