~ロイドン騒動編~第20話 カートン①
~ロイドン騒動編~
第20話 カートン①
レオン達はカートンに着いた。
中に入ろうとしたが門番に尋ねられた。
「当カートン領へ。用件は何でしょうか?」
「俺達は冒険者で王都に向かう予定だったが、途中魔物に襲われてしまって、こちらに一泊しようと思って来たのだが?」
「そうですか。なら証明を見せてください。」
「これでいいのか?」
「冒険者のレオンさんとコレットさんですね。そのご老人の方は?」
「こちらは依頼者のブライさんで王都までの護衛をしている。」
「わしはブライと言うものじゃあ。王都に呼ばれていてのう。」
「王都に何ようでございますか?」
「先日のヨークが魔物に襲われた件で王都から調査の依頼じゃよ。王都に行って話をした後にヨークに行くのじゃが? 問題でもあるのかのう?」
「そういうのではないのですが。お通り下さい。確認出来ました。」
「どこかお勧めの宿はありますか?」
「ここから出て西に商業区画があります。そこに「満月亭」と言う宿屋がございます。少し高めですがセキュリティーは大丈夫ですよ。」
「ブライさん。そこに行きましょう。ありがとう門番さん。」
「いえいえ。」
俺達は門番に挨拶をして門の中に入った。
時間は夕方になっていたので、目的の宿屋に向って歩いていく。
「外部からの警備は厳しいみたいだな。」
「そうね。今感知魔法使ったら結構いるわ魔族。」
「そうじゃな。東に集中しているのう。」
「確か東には貴族区域だったはず。領主宅もあるかと。こっちはいるのか?」
「目の前の大きな商店の中に10人ぐらいいるかと。」
「そこかマローニー商会で間違いないな。」
「そうなるね。ここじゃない?宿屋。」
話しながら目的の「満月亭」に着いた。
とても大きな宿で入り口には警備兵士が立っている。
中に入ると受付の女性が立っていてそこに向って行った。
「すいません。泊まりたいけど。1部屋ありますか?」
「三人様用のご部屋ですね。ありますよ。一泊一人金貨1枚であと夕食と朝食が必要の場合は一人銀貨5枚で受けています。」
「それでは金貨4枚を出す。残りはチップで。」
「ありがとうございます。 三階の奥にある「優月の間」に用意したしました。こちらがカギでございます。部屋にはシャワーがありますが一階に大浴場があります。」
「ありがとう。考えてみるよ。」
俺達は三階の奥にある部屋へと案内されて
「ここが優月の間です。」
「ありがとう。じゃあ入ろうか?」
と中に入る。
部屋の中は畳20畳ほどの部屋でトイレとシャワー室があり、ガラスの大きな窓があってベランダに出れそうだ。ベランダには木の椅子が4つと丸い小さなテーブルが置いている。ベットは両端に2つづつ配置していて中央に4つの椅子とテーブルが置いている。
「夕食はここに持ち込みますか? それとも一階に食堂がありますが?」
「一階の食堂に食べに行きます。」
「後2時間ほどに食堂は閉まりますのでそれまでに来てくださいね。」
「ありがとう。少しだがチップ代わりに受け取ってくれ。」
「ありがとうございます。では失礼致します。」
案内係はそう言って出て行ったあと、俺達は椅子に座った。
レオンは防音魔法を使って部屋からの声を聞こえなくして、コレットは魔道具をテーブルに置いた。
「この魔道具は防御&感知が入っている魔道具だよ。一度魔力を入れたら昼までは効果があるのよ。もち、私が開発したのよ。」
「さて。これからどうするかだ。」
「わしは商会の方に向かうわい。中に知っている奴がいたみたいだ。あやつは小物じゃが狡猾でのう。お前さん達では騙される可能性があるのでな。」
「私は聖女の方で聖都で一回会っているから、まあ小物であるけどね。」
「俺は領主に会いに行くか。一応ヨークの領主なのでね。二人は片づけたら領主の家に来てくれ。」
「分かった。」
「一応敵の本拠地だから食事にも注意しないといけないけど。」
「それは問題ないかと思うのじゃあ。三人供すべての異常態勢無効のスキルがあるのからな。」
「まあ。そういう事。じゃあ夕食に行きましょう。」
三人は食堂に向った。
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遅くなってすいません。
カートン編は2000文字程度に細かくしていきますのでよろしく。
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