~ロイドン騒動編~第19話 シルベスタ大陸

「今後は俺の事はレオンと呼べよ。お前の事はコレットと呼ぶからな?そうじゃないとお互いマズイ事にあるからな。」


「分かったわ。レオン。」


「問題はどうやってシルベスタ大陸のベスタ山脈に行くかだ。普通に行くと一か月かかるからな。さてどうするか?」

レオンはベスタ山脈に行く方法を考えているとコレットが言ったのだった。


「それは問題ないわよ。勇者リオンが使っていたあれ私が持っているから。」


「本当か?」


「その代わりにお願いがあるの。」


「ああ。何となくわかった気がする。いいぞ。」


「やったああ。大好きだよ。レオン。」


「まあ。一応夫婦みたいなものだからな。」


「一応じゃない! 永遠の夫婦だよ。」


「それでは、行くか。」

と二人はヨークから出て少し離れた草原に着いた。


「コレット。あれを出してくれ。」


「いいわよ。出てきて。」


コレットは空間魔法であれを出した。

あれとは勇者リオンが開発した魔道具で龍の形をした乗り物で名前は「バハムート」と言う。全長約10メートルで装甲はミスリルで出来ており腹部から中に入れるようになっている腹部には赤い球が組み込まれて特定の人が赤い球に魔力を入れないと中に入らない様に出ているのである。

レオンは赤い球に手を触れて魔力を流し込むと腹部の扉が開いた。

先にレオンが入ってからコレットがそれに続いて中に入った。

中に入って頭部に上がれるエレベータに二人は乗り込み、頭部に上がって行く。

頭部には前に操縦席と砲撃席、後ろには座席が3つある。

レオンは操縦席、コレットは砲撃席に座って出発の準備をしていく。


「コレット準備いいか?」


「良いわよ」


「それでは、ベスタ山脈に行くぞ!」

とハバムートは離陸してベスタ山脈の方向に向かって飛んで行ったのだ。


約2時間後にベスタ山脈のハバムートが着陸する場所を見つけハバムートはそこに着地した。中から二人が出てきた後レオンは空間魔法でバハムートを収納した。

その後頂上まで二人は登って行って約1時間後には頂上に着いた。


「ふう。やっと着いたな。」


「あいつ。どこにいるのかしら?」


周りを見渡すと山小屋らしき建物が見えた。


「たぶん。あそこだ行くぞ。」


二人は山小屋に着いて扉を叩いた。


「誰かいませんか?」


すると扉が開いて一人の老人が立っていた。

老人の姿は金色の髪を腰まであり、眼も金色で金色の髭が胸元まで伸びていた。


「誰じゃあ? げ.....お前はミレーヌか?」


「200年ぶりだね。クソロリコン爺!」


「ロリコン爺ではない。ロリコン大好きなダンディなおじさんだ。」


「どこかおじさんだ? 見た目は爺だぞ? 久々だな。ワムウ。」


「お前さんは誰じゃあ?わしの昔の名前を知っているとは?」


「ロリコン爺。この人はレオン。私の旦那よ。」

とコレットは胸を張って言った。


「こ奴がミレーヌの旦那って? と言うわけでお主はリオンか?」


「リオンの転移した姿だ。今はレオンと名乗っている。それとミレーヌも今はコレットと名乗っている。そこは気を付けてくれよ。」


「わしも今はワムウではなく、ブライと名乗っている。」


「それでは、ブライ。話がある」


「中に入れ。そこで話をするかのう。」


二人は中に入り置いている椅子に座ったのだった.

三人は座るとレオンが話を始める。


「実は俺たちはロイドン王国にいて俺はヨークと言う街の領主をしている。後、セバスとセレナも俺の配下としてヨークを治めている。」


「うそ?」


「誠か?」


「ああ本当だ。今ロイドン王国で魔族がカートンと言う街で王都に向けて反乱を企ている。理由はレギオンの復活させてロイドンを我が物にする為にしようとしている。」


「なんとう言う事じゃあ。」


「あの筋肉バカいたんだ?」


「だけど、さっき俺がレギオンを倒したから、後はカートンに乗り込んでいくのだが。」


「さすが。私の旦那様ね。」


「ほほう。それでワシに用とは?」


「俺とコレットとブライの三人でカートンに入って残りの魔族を倒す。詳しい作戦はヨークの領主の家で話そうと思う。」


「わかったのじゃあ。」


「分かったわよ。」

二人は納得して頷く。

その後ハバムートに乗ってヨークに近い森に着きそこから歩いてヨークにと着いて、領主宅の大広間に主要メンバーを集めて会議を行った。

リオンとコレットとブライ。そしてレオンの配下のセバスとセレナ。

後はギルドマスターのシモーヌとダグラス、商業ギルドのヨハネとミケーネ。

そしてロイドン国王夫妻。国王夫妻の場合はいつもの影武者を王都に置いて来てもらった。

レオンからカートンの潜入作戦の説明をする。

カートンに潜入するのはレオンとコレットとブライの三人で行う。

国王夫妻にはもしもの場合による近衛騎士団討伐準備。

各ギルドにはカートンの情報をレオン達に報告業務を割り当てる。


「それにしても、セバス殿とセレナ殿は問題ないが、そこのコレット殿とブライ殿は何者だ?」

とダグラスはレオンに問いただす。


「コレットは「妖艶のミレーヌ」でブライは「雷帝のワムウ」だ。」


「「「えーーーーーーー!」」」

ギルド勢と王国勢はビックリする。まさか魔王軍の半分がレオンに従っている事に。


「コレットは「魔眼」で魔族と人間の判別出来るし、ブライは隠密行動が出来ていて潜入には一番だと判断したのだよ。」


「はあ。レオンちゃん。マジでこの世界を征服出来るメンバーばかりいるねえ。」


「まあ。そういうなよ。」


「じゃあ解散するぞ。明日には俺たちはカートンへ出発する。」

解散して全員各々の持ち場に戻って行ったのだった。


「ブライはここに泊まれよ。カートンの件が終わったらヨークの統治を頼むから。」


「分かったのじゃあ。」


「私はレオンの傍にいようかな?」


「当分お預けだ。セレナ絶対にこいつを見張ってくれよ。」


「分かったのにゃあ。」


「はあ。今日はレオンとイチャイチャ出来ると思ったになあ。」


「もう寝るぞ。明日は大一番だからな。」


レオンは自分の部屋でコレットとブライは割り当てた部屋で寝るのだった。

明日はカートンでの大一番が待っているのだった。



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遅くなってすいません。

空いている時間を使って書いているのですいません。

ロイドン騒動編はそろそろ終幕に近づいています。

お楽しみにしてくださいね。


もう一個の小説も読んで下さいね。

こっちの方はバカと下ネタ中心になっています。






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