~ロイドン騒動編~第18話 冒険者コレット
~ロイドン騒動編~
第18話 冒険者コレット
次の日、レオンは冒険者ギルドにいた。
ギルドにはジュリアの代わりの受付嬢がいた。
「おはよう。マリリン。」
「おはようございます。レオンさん。」
「確か、今日帰って来る女性の冒険者がいると聞いてね。」
「あーコレットさんですね。まだ帰って来ていないです。あ。今帰って来たみたいです。」
「そのコレットさんが依頼完了したら、俺の席に案内してくれる?」
「わかりました。」
とレオンは席を外して奥の席に座って待っている。
「お帰りなさい。コレットさん。」
「ただいま。マリリンちゃん。これ依頼分の薬草よ。」
「ありがとうございます。依頼完了です。それとコレットさんにお客様が来ていますよ。奥の席に座っている人です。」
「ありがとう。行ってくるわ。」
コレットはレオンの席に歩いて行く。
コレットは20代の黒色の長い髪を後ろに束ねて眼は赤色の美女でレオンの前に立っていた。
「あなたがお客さんね。」
「ああ。座ってくれないか?」
「良いわよ。」
コレットは席に座る。
「俺はレオン。このヨークで冒険者兼領主である。」
「へえ。領主さんね。私はコレットよ。それで私に何か用があるの?」
「実は指名依頼をしたい。詳しくは俺の家に来て欲しい。ここでは言えない依頼なんだ。」
「分かったわ。夜で良いのね?」
「そうだ。それと聞きたい事があるが良いか?」
「良いわよ。」
「何故ここヨークに来たのだ?」
「え~とね。人を探しているのよ。」
「そいつは貴方の恋人かな?」
「いやん。まあそういう関係だと思うけど。相手はそうは思っていないかも。」
「それでは夜待っているよ。」
コレットと別れて領主宅に着いた。
「旦那さま。どうでした?」
「多分あいつだな。まあここに来たらビックリするだろうな。」
「そうですね。」
「出迎えはお前の部下にしろよ。お前たち夫婦も知っているからな。」
「そうですね。では準備します。」
そして夕方になってコレットは領主宅に来たのだった。メイドに大広間に案内して待ってもらった。レオンは大広間の中に入った。
「すいません。お待たせして。」
「いえいえ。気にしないで下さい。」
「秘書が2人を一緒で良いかな?」
「良いですわよ。」
「二人とも入ってくれ。」
セバス夫婦が入ってきた。
「久しぶりですね。ミレーヌ。」
「ミレーヌちゃんだ。お久しぶりにゃあ。」
「えーーーーーーー! あんた達生きていたの!」
驚くコレットじゃあなくミレーヌ。
「そうですね。主のお陰でここにいます。」
「私もご主人様の所にお世話になっているのじゃあ。」
「この人が貴方達のご主人様ですって?」
「あんた達は勇者リオンの側にいたはずだけど‥‥‥‥まさか?」
「久しぶりだな『妖艶のミレーヌ』。俺は転移してレオンと名乗っているが『勇者リオン』だ。」
「リオンってマジっすか?」
「「「マジっす」」」
「リオン! やっと会えたあああ!」
ミレーヌは俺に抱きついた。
「相変わらす。胸がないのう。」
「うるさい。このセクハラ勇者。ずっと探していたのよ! って。はう。」
ミレーヌが叫んでいる途中にレオンはミレーヌの唇にキスする。しかもディープキスを。
そのキスが終わるとミレーヌは赤くなる。
「いきなりそう言うのはダメエエ」
「落ち着いたか? 一応コレットと言うけど良いか? 俺はレオンで言ってくれ。」
「分かったわよ。」
レオンはコレットに本題に入る。
「実はレギオン復活をしようとする魔族がいてな、今その討伐の準備をしていて、お前がここに来ているのをセバスから聞いてな。手伝いをお願いしたいのだよ。」
「それで報酬は?」
「ここにずっと一緒にいるか?」
「いたいに決まっているじゃない!」
「元勇者がと元魔将軍が夫婦だと誰も思わないなあ。」
「いやん❤️」
「それで明日、もう1人誘ってカートンに潜入する予定だ。今ベスタ山脈に籠っている。」
「あのジジイかあ。」
「そうだ。あのジジイだ。」
「コレット。今は何処に住んでいる?」
「昨日まで宿に泊まっていたけど、今日にここを出ようと思ったのよ。貴方がここにいなかったと思って。」
「なら。今日からここがお前の家だ。」
「嬉しい。」
「今日の話はそこまでして、今から一緒に夕御飯食べたら、一緒にお風呂入るか?」
「いやん❤️ 決まっているわよ。今夜は眠らせないわよ。」
「200年ぶりに色々するか。」
「バカ❗」
全員で夕御飯を食べて、コレットと一緒にお風呂に入った後、夜までベットで抱き合ったのだった。
言い忘れたが、元勇者リオンと元魔将軍のミレーヌは夫婦である。
ーーーーーーーーーー
やっとヒロインの登場です。
実はまだヒロインがいます。
何人いるかはお楽しみです。
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