~ロイドン騒動編~第17話 レギオンVSレオン(後編)

~ロイドン騒動編~

第17話 レギオンVSレオン(後編)


大きな煙が消えて去っていく。

すると一人の男が立っていた。

レオンである。

全身傷だらけだが致命的の傷はなかった。


「お主。あの攻撃を食らっても生きているなんてな。ビックリしたわい」

シモーヌは驚く。


「お主名は」

とレギオンはレオンに問いかける。


「俺の名はレオン冒険者だ。」


「我が攻撃を防ぐとは、人間としては初めてだぞ。レオンよ。お前に対しては最大攻撃で行かないとダメみたいだな。」


「俺は少ししか本気を出していないぞ?」


「「なんだと!」」

シモーヌとレギオンは驚く。

レオンの実力は指輪解放を30%しか出していないのだから。


「俺の半分の実力を出して見るか。『能力解放50%』」


「我は最大出力の『煉獄五千槍』」

レギオンはすべての魔力を使い炎の槍を5000本を同時に発現してレオンに放つ!


「『千手観音演舞』」


レオンの両手に持った剣が演舞様に舞って行ってレギオンの放った炎の槍を薙ぎ倒して行く。

5000本の炎の槍を受けきった所に、

レオンの必殺技が炸裂する!


「『十文字切り』」


レオンの両手に持った剣が縦横の十字の形にに斬り込んで、レギオンは4等分に別れて行くのだった。

最後にレギオンは


「お主。まさか‥『勇者』なのか‥‥なら我の攻撃を防ぎ切り殺されるのは納得がいくか。」


「元勇者だ。これでも実力の半分しか出していないのだからな。まあ。さっさと消えてしまいな。レギオン。」


「最後に、我から‥‥魔王軍の残党は各地にいるぞ‥‥‥せいぜい頑張るのだな‥‥大魔王様に栄光あれ。」


最後の言葉を言った後、レギオンは消えて行くのであった。レギオンが消えた後には大きな核が残っていた。


「これで終わりだ。」

レオンはその核を破壊した。レギオンは完全に消滅していったのだった。


「ふう。終わった。」


「お疲れ様じゃあ。流石ワシを抱いた男じゃの。」


「何でロリエルフを抱かないといかんだ?俺は普通の人間の女性が好みだ!」


「また、ロリコンと言うな。ぺちゃんこと言うな。こういうのを好きなのが沢山いるのじゃあ。」


「バカ言っている場合じゃない。さっさとヨークに戻るぞ。カートンの出方も見ないとな。」

レオンとシモーヌは旧王都跡してヨークに帰って行ったのだった。


ヨークのレオン宅に帰ると、早速カートンの状況確認を行う事になった。国王夫妻もレオンの転移魔法でレオン宅に集合した。


「先ずはレオンよ。レギオン討伐完了でいいのか?」


「討伐完了だ。」


「セバス。カートンの状況は?」


「ハーディング公爵がカートン市民を先導して王都に乗り込むと言っています。部下からの話によると近衛兵1000人と市民兵が5000人集まってマローニ商会からの物資を使用して装備の準備をしています。装備完了後直ぐに出発となります。恐らく約3週間で。」


「ワシは迎え打つ準備をしたらいいのかのう?レオンちゃん。」


「いや。準備はしない方がいいこっちの状況を見ているはず。市民は洗脳されているからな。本体を倒せば元に戻るだろう。」


「セバスとセレナはヨークに、国王夫妻は王都に残る。絶対に動くな。」


「カートンには俺が行くが応援が欲しいから援軍を見つけて来る。場所はシルベスタ大陸のベスタ山脈に一人ともう一人はここに来ているはずだ。」

レオンは答えた。


「シモーヌ。確かここ数日にヨークに来た冒険者っていたか?」


「10名程いるが?」


「その中にソロ行動しているのはいたか?」


「一人いる。女性冒険者で名は確か」

とシモーヌは思い出そうと考えている。


「そうだ分かった。名はコレットじゃあ。」


「そいつは今何処に?」


「魔の森の調査に行っている。確か予定では明後日に戻るはずじゃあ。それより何でレオンはそのコレットに興味があるんじゃ?」


「昔の知り合いかも知れんでね。明日ギルドに来ていいか? そのコレットの事を調べたいのでね。」


「資料はワシが持っている。」


「では解散としよう。国王は絶対に動くな!

セバスとセレナは部下にカートンの最近の情報を入手。シモーヌとダグラスは王都とヨークの冒険者に付近の村の状況確認を。それでハーディング公爵がこちらが何もしていないのを思わせる。」


と全員が解散した後、

セバスがレオンに問いかける。


「あの二人を呼んでカートンに行くのですか?一人は問題ないかと思いますが。もう一人は御主人様の貞操が危ないのでは?」 


「まあ。あれは程ほどにしないとな。」

とレオンはそう言って部屋に戻り寝るのだった。















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