~ロイドン激動編~第11話 ヨーク襲撃事件②

~ロイドン激動編~

第11話 ヨーク襲撃事件②


俺達はヨークの自宅の地下に着き、セバス夫婦別々に行動を開始する。俺はすぐにギルドに向かって行った。

ギルドの中は職員と魔物の軍勢の死体が多数あった。俺は秒殺で魔物軍勢を倒していく。


『おやあああ! 死ねやああ!』

倒された魔物は灰となって消えて行く‥‥‥。

俺は、ギルドの中に入った魔物の軍勢を全滅させた。


『誰か。生きている奴は返事しろ!』


「レオンちゃん‥‥‥‥。」

と俺が呼ぶ声が聞こえる。

俺は聞こえて来た方向に向かい倒れていた1人を見て言った。


「おい! オカマ大丈夫か?」


『遅いじゃないのよん。レオンちゃん‥。』

ジュリアは答えた。


「大丈夫ではないな。ここの軍勢は全滅させたからな。」


『安心したわ‥。ギルマスは領主の家にいるわ‥‥。此処が襲われる時に謎の軍隊が領主宅に行ったわよ。』


「そうか。分かった。今から回復魔法をかける。」


俺はジュリアの他生き残っている職員に回復魔法をかけていった。


「俺は領主の家に向かう。後は行けるか?」


『まあ。何とかね。任せるわよレオンちゃん。』とジュリアは言う。


俺は無言で領主宅に向かった。

何故無言だったのかは、ジュリア他ギルド職員はジュリアは左手と右足が無くなって、他の職員も足や腕失っているのが多数で五体満足の職員が2,3名しかいなかった為だった。

俺は動ける職員達に此処を任せて領主宅に向かうのだった。


ーセバスSide

セバスは援護の為に西門に向かう最中で部下達を呼び出し指示をかける。

「私はこのまま西門に向かいますので、貴方達は南門に向かって人間を助けて魔物討伐をして下さい。」


『何故、人間を助けるのですか? 人間は我々の敵ではないのですか?』

と部下の1人は質問する。


「我が主の『勇者リオン』様のご意向です。以前、私達夫婦も人間は嫌いでありましたが、今は一部の人間以外は優しい人だと思っています。だからこの優しい人達は助けると誓ったのですよ。」


『吸血鬼の最強言われる主様の意向で人間達を援助してきます。』


「ありがとうございます。では宜しく頼みますよ。」

と言って西門に向かった。


西門に着くと多くの住民達が逃げている所にオークの軍勢が襲ってくる。

セバスは両手に魔力を多数の炎の矢に変化させてオークの軍勢に放つ!

『それではこの軍勢を全滅させるとしますか。「豪炎の矢」よ。オーク達に行きなさい。』


「豪炎の矢」はオークの軍勢に向かって行く。

オーク達は矢に触れる途端、一瞬で黒焦げになり消滅していった。


住民達は、ビックリしてセバスの顔を見る。

セバスは住民に微笑みながら

「ここのオークは私が倒しますので、皆様は北門の避難場所に向かって下さい。」


「ありがとうございます。」


と住民が西門に向かった行くのを見てオーク達を全滅させた。

「ここは終わりましたので南門に行きますか。」

セバスは南門に行くのだった。


ーセレナSide


セレナは東門にいる。

東門にはブラックボアの軍勢が冒険者達と住民に襲いかけている。


「あらあら。美味しい肉が沢山あるにゃあ。」

とホクホクの顔で言い放つと、


「でも、普通の魔物ではないからさっさと終わらせるのにゃあ。」


セレナは魔力を込めて大きな弾にして放つ。


「それじゃあ。行くにゃあ。『氷結の矢』にゃあ!」


大きな弾は途中で破裂して無数の氷の矢に変化してブラックボアの軍勢に刺さる。

刺さったブラックボアは一瞬に氷結されて煙となっていく。


「ありゃ? 消えちゃったのにゃあ。」


と言ってポカーンとしている住民と冒険者に声をかけた。


「皆さん。大丈夫ですにゃあ? ここは私に任せて北門に行くのにゃあ。」


生き残った住民と冒険者達は北門に向かって行く。


「残りサクッと倒して南門に行くにゃあ。」

と言いながら、ブラックボアに氷結の矢を放っていったのだった。


ーレオンSide


レオンは出てくる魔物を倒しながら領主宅に向かって行っている途中セバス夫婦から念話してきた。


「旦那様。西門の魔物は殲滅しました。この魔物は死ぬと煙になります。恐らく迷宮の魔物だったと考えられます。」

とセバスは言った。


「旦那様。東門の魔物は殲滅しましたにゃあ。こっちも同じく煙になったのにゃあ。」

とセレナは言った。


『二人とも。南門に向かっているよな?

南門の魔物を殲滅したら北門の避難場所に向かって住民達の支援を頼む。』


「「了解(にゃあ)」」


そして領主宅に着いた。

領主宅は家が半壊しており、中に入って行くと1人のエルフが重症でありながら騎士と戦っていて領主は真っ二つに切られて死んでいた。

俺は、エルフに声をかけた。


「おい。ばばあ。死んでいないのか?」


『何じゃあ! それが怪我人に向かって言うことなのか! このバカたれがさっさとこっちを手伝えって。』

シモーヌは蒼白な顔で答えるのだった。


「分かった。ってお前はアリシアでは?」


『あらあら。レオンさんではありませんか?』


「お前は近衛騎士団長のはずだろうが?」


『いえいえ。私は今は違いますよ。邪魔をするのなら死んでもらいます。』


「アリシア。ならお前はこの襲撃の元凶なら絶対に阻止する。」


俺は2本の魔法剣を取り出し戦いの準備をした。


『まあ。その剣は、貴方が噂のSランク冒険者の「シリウス」ですか?』


「だとしたらどうする?」


『でも。私には勝てませんよ。』

と槍先に着いている血を払いながらアリシアは戦いの準備をする。お互いに準備が完了すると


「それでは、」


「「いざ! 勝負!」」


アリシアと俺との戦いが今始まった。


ーーーーーーーーーーー

アリシア対レオンの戦いが始まります。


この話を読んでいただきありがとうございます。楽しく読んでいただけば嬉しいです。



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