~ロイドン激動編~第10話 ヨーク襲撃事件①
~ロイドン激動編~
第10話 ヨーク襲撃事件①
冒険者都市ヨークは人口約5万人。
内冒険者の数、Bランクパーティが10組、Cランクパーティが100組、Dランクパーティが500組 合計約3000人。
主な産業は冒険者用の装備の販売と冒険者専用の宿にの他、ヨーク周辺の農村から野菜や果物の卸と冒険者が討伐した魔物の肉と皮を引き取り王都外の街に出荷している。
此処が潰されるとロイドン全体の約50%の食材が消える事になるので魔物の襲撃があった場合は冒険者と領内にいる騎士団で対処している。
街の構造は、魔物用の壁が二重になっている。
外壁と内壁には東西南北に通用門があり、各門の担当の兵士が100人体制で護衛している。
外壁と内壁の距離が約100メートル程あり外壁を破られていても外壁と内壁の間で防御する事が出来るのだ。王都とカートンも同じ作りになっているが、広さは王都の3分の1の大きさである。
南の通用門の外壁では、今魔物の軍勢が突っ込んで来たのだった。
『ぐあああああああああ!』
オークの雄叫びが合図でゴブリンが突入してくる。
「おい! ゴブリンの軍勢が襲って来た!」
と見張りの兵士が緊急放送の魔道具でアナウンスする。
「ゴブリンの軍勢が南門から約5000」
東の通用門の兵士の放送した。
「ブラックボアの軍勢が東門から約3000」
更に
「オークの軍勢が西門から約1000」
次々に放送される。
ヨーク領主の家からギルドマスターのシモーヌがヨーク内の冒険者に放送で指示をかける。
『私はギルドマスターのシモーヌじゃあ。
ヨークにいる冒険者全員次ぐ!
南門にはDランクパーティ400組、東門にはCランクパーティ全員、西門はBランクパーティ全員と騎士団が行くのじゃあ。住民の移動は余っている冒険者中心に北門の臨時避難場所に集まるようにするのじゃあ。
回復できる冒険者は、教会の神官と一緒に住民のアフターケアをするのじゃあ!』
ヨーク内の冒険者全員は各々の場所に向かって行き、魔物の軍勢と戦い始まるのだった。
10分後、状況が更に悪くなっていく。
「南門が突破されました。」
「西門が突破された!」
「東門が突破されました!」
次々と突破されて内壁も壊されて街の中に入って来る。人々は逃げ回り、北門の避難場所に向かって行くが途中魔物に殺されていく人々。
住民を護衛した冒険者も次々と殺されていく‥‥‥。
ヨーク冒険者ギルドの建物はオークとゴブリンの軍勢が押し寄せていく。
ギルド内では、受付嬢(?)のジュリアが斧を持ち出し襲ってくる軍勢に振り回す!
『オラオラオラオラオラ!』
とオーク並みに雄叫びが響く。
『此処を守るぞ! 野郎共!』
「「おおおおおおお!」」
元々ギルド職員は元冒険者で引退していたがランクはB以上で構成しているが、それも段々と少なくなっている‥‥‥。
『王都の応援の連絡は出来たか?』
とジュリア。
「連絡しましたが到着は最短明日になる模様。」
『明日まで全員踏ん張れ!』
と戦いに挑むのだった。
ヨークの領主宅では、謎の軍隊が領主宅の中に入って来る。
『お前らは何じゃあ!』
とシモーヌと領主付きの護衛兵士100名が待ちかねていた。
「これはこれは、ギルドマスターのシモーヌさんではありませんか?」
『お前は王都の近衛騎士団長のアリシアじゃん。応援に来てくれたのう。』
「いや。違いますよ。」
『どういう事じゃ?』
「ヨークを全滅させるために来ました。我が主の復活の為に。」
『なんじゃと! お前まさか‥‥‥。』
「そのまさかですよ。シモーヌさん。」
『ならお前を倒すのじゃあ!行くぞ!』
とシモーヌはアリシアに魔法を撃つのだった。
ー同じ時刻、俺は別宅にいた。
自分の部屋で明日の出発の準備していると、セバスがやって来て
「旦那様。報告があります。」
「どうした? セバス。」
「はい。たった今ヨークの冒険者ギルドから魔物の軍勢に襲われている報告が。」
「何だと。二人とも準備して速攻にヨークに行くぞ!」
「わかりました。」
10分後、俺達は地下室のある部屋にいる。
「緊急用の転移魔方陣が役に立つとは。」
と俺は言う。
地下室の部屋にあるのは俺が緊急用にヨークの俺の家の地下室を往復が出来る転移魔方陣が置いている。今からそれを使うと言うのだ。
「簡単な作戦をする。」
「「了解。」」
「セバスとセレナはお前達の部下を召喚して魔物を倒しながら北の避難場所に住民を誘導しろ。あそこは緊急に魔物避けの結界があるから一日は持つと思う。俺は着き次第、ギルドに確認してくる。」
「「了解。」」
「行くぞ! ヨークに」
俺達はヨークに転移したのだった。
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次回はレオンの無双がたっぷりありますのでお楽しみに。
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