~ロイドン激動編~第9話 ヨーク襲撃事件(前日)

~ロイドン激動編~

第9話 ヨーク襲撃事件(前日)

魔の森に霧から魔物の軍勢が出て約一週間が経過したある日、ヨークから30キロ程にあるとある農村にて、


『村長! 大変だああ!』


「どうしたのだ。ゴブ朗よ。」


『俺はゴブリンじゃあねええ!』


「何が大変だって? ゴブ太郎?」


『何で、ゴブリンから離れないのだ? このパラハラ村長! まあ良いわ。 

大変だ!村にゴブリンが多数来ている!』


「それって。お前の家族だろう?」


『このバカ村長! 本物のゴブリンだ!』

と村民と村長の漫才している時、


「何処に来ているのじゃあ?」


『直ぐそこに。ぐはああ。』


「どうしたのだ? ゴブ次郎よって!」

と村民が村民に言った時、その村民は多数のゴブリンに斬り殺されていた。


「ゴ、ゴ、ゴブリン! ぎゃあああ!」

続いて村長もゴブリンに斬り殺されていた。


ゴブリン達は、村中の全員を斬ったり、頭殴り倒されていく‥‥‥‥。

ゴブリン達の後ろにはオーガキングがいて


『ココノニンゲンヲ スベテコロセ。』

程なく村は全滅した。


『ワルキューレサマ。ソノマママッスグ二イクノデスカ?』

と念話でワルキューレと話をする。


「分散してこの辺りの村を全滅されて、また全員ここに集合しろ。ヨークには夜襲をかける。いいな!」


『ワルキューレサマ。ワカリマシタ。』


そしてこの農村周辺の村を全滅させたのだった。


ちょうどその頃ヨークの冒険者ギルドには、魔の森に討伐に行った冒険者が何組も戻って来ないのでギルマスのシモーヌ他、ギルド職員が会議をしていた。


『先ずは魔物討伐に行った冒険者が行方不明の件だが、何か分かったの?』


「つい先程、魔の森の警報塔を確認しましたが魔の森の警報が青色のままであります。」


『そうか。で討伐に出掛けたパーティランクはいくつなのよ? それと何組行ったの?』


「Dランクで5組25名です。」


「確か魔の森は、Dランクのゴブリンとブラックボア。Cランクのオークだったと思うが?」


「はい。そうです。」


『となるとオークに殺られた可能性があると考えたら良いわね。』

とシモーヌは話す。


魔物がいるこの世界では、魔物や盗賊などで殺される人が多い‥‥‥。

つまり人の命は軽く考えているのだ。

だから冒険者の行方不明も日常茶飯事であるが‥‥。

冒険者達もランクに併せた狩り場に行って討伐をしているが、たまに自分達の上ランクの魔物に出会ったら逃げるのがセオリーで、逃げ送れて全滅する場合もあるのだ。

だから、今の行方不明の件も日常茶飯事と考えていたのだった。

但し今回は、


『今回の行方不明の数が少し多いね。』


「はい。そこで先程、騎士団の小隊が調査に出掛けました。」


『ほう。騎士団かのう。』


「はい。魔の森に遺跡調査の次いでにっと言うことです。」


『遺跡調査の騎士団のリーダーは誰なの?』


「はい。近衛騎士団団長のアリシア様です。」


『あの。脳筋の突進バカか?』


「はい。あの『狂犬の戦乙女』です。」


『はあ。大丈夫かのう。』


「はい。大丈夫だと‥‥‥‥。」


と話をして最終的にには、後日Cランクの冒険者の派遣と一応警戒の為、街周辺の警備にCランク冒険者パーティ50組を分散して警備する事になった。


『それでは、私は領主のグレン=ジャニーズに報告してくるよ。でもあやつの所に行くのは気が引けぬ。』


「マスター諦めて下さい。頑張って行ってきて下さいね。」


とシモーヌは領主のもとに出掛けて行った。


30分後、領主宅でシモーヌと領主グレンは話をしていたと言うより‥‥‥酒盛りしていた。


「グレンよ。いい酒じゃのう。」


「そうだろ。カートンから送ってもらった。」


『旦那様、シモーヌ様。もうこの辺でお酒は辞めませんか?』


「「まだまだ飲むぞ。」」

っと二人はハモって言う。


『もう10樽も空にしています! 樽はもうありません!』

っとメイドは諦めた感じでこの酔っぱらい達って何なのよと思った。


「もう終わりか。しゃあない。それでグレン。応援はどうなのだ?」


「王都に通信魔道具で応援の依頼をかけたぞ。1週間後にはヨークに着くはず。」


「スタンビートになる時期が2週間ぐらいだからギリギリだけどな。」


魔の森で冒険者が行方不明になった日が魔物大量発生してスタンビートとなりヨークに来る仮定で約2週間かかると計算していたのだった。


「それでは解散して帰るかのう。」

とシモーヌ。


『今日は此処に泊まれば良いじゃないか?

明日は私と一緒に此処で作戦会議するつもりだからな。無論飲み放題だぞ?』


「それは良いかもな。此処に泊まろう。」


『そうと決まったら。おい! 酒を持ってこい! 今在庫ある樽全部だ!』

と酔っぱらい領主グレン言う。


「はあ‥‥‥‥‥。分かりました。(酔いどれオッサンと酔っぱらいロリエルフばばあめ)。」

とメイドは心で叫んで酒を用意するのだった。


但しヨークに明日の朝は訪れてなかった。

何故ならこの時、既に魔物の軍勢約1万体はヨークの通用門に揃って、ワルキューレの指示待ちであった。


『全員かかれ!全員皆殺しにしろ!』

とワルキューレが攻撃の指示をした。


魔物の軍勢はヨーク襲撃を開始したのだった。


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読者の皆様、読んでいただきありがとうございます。

アリシアことワルキューレによるヨーク襲撃が開始されます。


追伸、今までの話の内容が変とわかれば随時更新して読みやすいようにしていますので今後もよろしくお願いします。










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