~ロイドン激動編~第2話 王都ロイドン
~ロイドン激動編~
第2話 王都ロイドン
俺は、ギルドから家に着いた。
「ただいま。帰ったぞ。」
「「お帰りなさいませ。旦那様(にゃあ)。」」
「明日に王都に行くので、出かける準備をするので着替えと馬車の用意を頼む。」
「わかりました。私達もですか?」
「もちろん。二人とも行く準備しろ。」
「「わかりました(にゃあ)。」」
その後、夕方になり晩御飯を食べ風呂に入った後、自室に入り明日からの予定を計画する。
「王都に着くのに約2日で到着するから、別宅に移動して荷物の整理しないといけないから、国王陛下に会うのはその後だな。
国王陛下に会った後は、王都の冒険者ギルドに顔を出してギルマスのダグラス=レイモンドに状況を聞かないと、それとセレナは、別宅で居てもらってセバスには王都の状況を調査してもらうか?」
など、色々考えていると眠くなり、そのままベットに飛び込んで寝た。
次の日、朝起きて朝食を食べた後、
馬車に乗り王都に向かった。
馬車の操車はセバスとセレナに任せ、俺は馬車の中に入って、予定の見直しをしていた。
セバスはレイピアを使う剣士で、セレナは全魔法を使ういわゆる賢者に近い魔法使いであるので途中魔物が来てもBランク魔物以下であれば秒殺で終わらせる実力がある。
荷物は二人の異空間収納で入れているので、馬車の中には俺しかいない。
夜になったので夕飯を食べて、俺の異空間収納の中ある家に入って寝る。
二人の異空間収納と俺の異空間収納の違いは、
生き物が入るか入らないかの差である。
無論、俺の異空間収納は生き物が入るので、中に家を建ててそこで寝泊まりするのだ。
(但し、野良パーティの場合は別である。)
2日目になり、王都まであと4時間で着く距離になった頃、セバスが俺を呼んだ。
「旦那様。この先に人が魔物に襲われています。どうしましょうか?」
「セバス、数はわかる?」
「人が3名程で、魔物は10~20ぐらいかと。」
「助けに向かうぞ。俺が行くので止まって待ってくれ。終わったら念話するから。」
「わかりました。お気をつけて。」
俺は馬車から降りて魔物に襲われている所に走って行った。
襲われている場所に着くと、乗っていた馬車が壊れ、3人が魔物に囲まれていたのだった。
魔物はゴブリンが10体とオーガが2体いる。
その回りに死んでいるゴブリンが多数あり、人も5人程倒れて死んでいた。
騎士風の装備した人が2人が黒いフードを被った背の低い人を護っているようだった。
俺は、1人の騎士風に
「おい。魔物を倒す手伝いをする。俺がゴブリンを倒すのでオーガを頼む。」
『誰かは知らんが助かる。ゴブリンは任せました!』
俺は2本の短剣を両手に持ち、ゴブリンの群れに飛び込んで次々とゴブリンを倒した。
「こっちは終わったが、手伝おうか?」
『すまん。援護を頼む。』
俺はオーガに向かって短剣でオーガの両足首に切りつけ、オーガが膝をついた瞬間に騎士達は、オーガの首を切り落とした。
魔物が殲滅したのを確認して騎士の方に向かった。
「大丈夫か? 怪我はないか?」
『大丈夫だ。助かったよ。』
騎士の1人が答えた。
「俺はレオン。冒険者だ。」
『私の名前は、アリシア。隣にいるのは、ロバートと言う。ありがとう、レオンとやら。』
とアリシアは答えた。
アリシアは20代半ばで背が高く、髪と目は青色の美女で、隣にいるロバートは20代前半で黒髪で目が緑色のごく普通の顔をしている。
「ところでこんな事になったのだ?」
『奥にいるお方の護衛で、王都に向かっている途中に先程の魔物に襲われて、馬車を壊され、護衛の私の部下も殺られてしまって。何とかあのお方を護り出来て良かった。』
とアリシア。
俺達は、死んだ護衛はそのままに出来ないと一体ずつ布にくるみ、俺の異空間収納で納めた。
『貴方。異空間収納が使えるのか? お陰で死んだ部下の死体を王都に送ることが出来る。何から何まで助かるよ。』
「これから王都まで歩いて行くのなら、俺の馬車に乗って行かないか?」
『良いのか? 助かるよ。』
「少しの間、待ってくれ。」
と言い俺は自分の馬車向かい、騎士達の前に連れてきた。
「セバスとセレナは操車を頼む。」
「「わかりました(にゃあ)。」」
「アリシアさん達は中へどうぞ。」
『お言葉に甘えて。』
と言い馬車の入った。
真ん中にフードの女性が座りその両方にアリシアとロバートが座った。
俺は、真向かいに座り馬車は動き出した。
途中アリシアさんと話をしていた。
『レオンは冒険者なのか?』
「はい。 アリシアさん達は?」
『私達はロイドン王国の近衛騎士をしていて、彼女の護衛で王都に戻る途中であの魔物集団に襲われたのだよ。』
「そうなんですか?」
『彼女の名前は控えてくれないか?極秘任務なのですまん。』
「いいえ。気にしないでください。」
『ありがとう。助かるよ。』
「旦那様。もうすぐ着きます。」
「ありがとう。セバス。」
10分後、王都の入門口に着いた。
アリシアさんが門番に話をして、門の中に入り
詰め所で死んだ騎士達の遺体を置いた後、
「俺はこれで失礼します。」
『レオン。ありがとう。』
アリシアさんと別れて一般住居区に馬車を出した。
王都は半径50キロの円に高さ10メートルの防御壁に覆われていて東西南北に各区画があり中央に大型噴水を中心に北には王城と貴族住居区、南には一般住居区、東には教会区、西には商業区の4つに別れている。
俺達は一般住居区にある別宅に着いた。
俺達は荷物を降ろし、部屋の掃除をしてから広間で全員でお茶をしていた。
「旦那様。そろそろ夕食の準備に入りますのでお風呂でも入っては?」
「じゃあ。先に風呂に入るか。」
と俺は風呂に入り、大広間で夕食を食べ自室に向かいベットに飛び込んで寝たのだった。
-次の日ー
朝目が覚めて日課の朝練をして大広間で朝食を食べた後、昨日の荷物の整理を今日の午後の陛下に会う準備をする。
その後、セバスが用意した馬車に乗り王城に向かった。ちなみに俺の服装は黒髪ロングガウンに中は全体黒。そして黒の仮面を着けたら"シリウス"の完成する。
王城に着いてセバスとはここで別れて、俺は中に入る。
俺は、3階にある謁見の広間で国王陛下が来るのを待っていた。
ー本当は国王夫婦に会いたくもない。だって‥‥‥変態夫婦だから‥‥。ー
国王陛下が登場して、
「よく来た。シリウスよ。元気であったか?」
と国王陛下。
「シリウス様。お久しぶりです。」
と王妃のエリーゼ。
「お久しぶりです。陛下様。王妃様」
「全員外に出てくれ。シリウスと王妃とわしのみの内密な話をするのでな。」
「「了解致しました。」」
謁見の広間は俺と国王陛下夫妻以外いなくなると陛下は魔道具で防音の結界を作ったら、
「れ~お~ん~。 逢いたかったよ~。」
っと俺に抱きついた!
「やめい。このホモ国王が!」
『そうですよ。貴方。そこはその格好ではなく全裸で行くのが良いかと思いますよ。』
『そうかエリーゼ。じゃあ全裸になるかのう。
レオンちょっと待ってくれい。』
と国王に服を脱ごうとする。
「おい。脱ぐな! 変な事するのなら俺は帰るぞ。」
「それでは、私エリーゼがレオンちゃんを食べようかな?」
と王妃も服を脱ごうとしていた。
「こらああああ! いい加減にしろ! この変態夫婦め! 俺はマジで帰るわ!」
「「冗談だ。(冗談ですわよ。)」」
二人でハモって言うなあ!
俺はここでツッコミを入れてしまった。
国王はホモ。王妃はどMの変態夫婦である。
特に俺の前では。
「それより用件は?」
国王は急に真面目な顔になり
「実は、ここ最近魔物のが多くなって来て、どうやらロイドン迷宮から発生している可能性があるのだ。」
「ロイドン迷宮の調査はしているのか?」
「冒険者ギルドに依頼して調査しているのだが、詳しくはわからないのだ。だからレオンちゃんに調査をお願いしたいのよ。褒美はわしの身体で良いかのう?」
「いらんわ! ホモじゃあない。俺はノーマルだ!」
「じゃあ。私の妖艶な身体でどう? た~ぷり可愛がってね。」
「ますますいらん! 」
なんちゅう変態夫婦なのだ?
「ギルドに顔を出すわ。あいつにも逢わないと詳しい事は聞かないとな。」
「あの筋肉ゴリラに逢うのか? よっぽど好きなのう。レオンちゃん。」
「バカか。あんた達は。もう帰るぞ。」
と俺は出ていこうとする時、
「そう言えば、アリシアから聞いたけどわしらの娘を助けてくれたみたいだね。」
「フードの女か? 王女だと? まあ気にしないでくれ。では、帰るわ。」
変態夫婦の話を聞いた後、商業区にある冒険者ギルドに向かった。無論シリウスの格好で。
ギルドに着くと、可愛い受付嬢が俺に話をかけにきた。
「いらっしゃい。あら? シリウス様ではありませんか?」
「ロゼ。久々だな? 元気か?」
「元気でするよ。シリウス様。」
受付嬢の名前はロゼと言い歳は20歳ぐらいのロングの黒髪と目が黒くてスレンダーで清楚なイメージの女性だが。
「シリウス様。 お願いがあります。」
「なんだ?」
「私を犯して下さい。今此処で。」
おーい。ここでこんな事言うんじゃない。
「やらんし。お前に興味がない。」
「どうしてですか?」
「はっきり言うぞ?」
「はい。」
「胸がないからいらん。」
「は?」
とロゼは顔をピクピクして
「こんにゃろう! いい加減にしろよ。ぶっ殺すぞ?」
「暗殺者に殺されたくないわ! それよりマスターはいるか?」
「いますけど。マスター室に。」
「じゃあ行ってくる。」
とギルドマスターの部屋に向かい、
中に入った。
「おい。ジジイ。いるかあ!」
「なんじゃ。お前かレオン。」
と80代の白髪の老人、ギルドマスターのダグラスが答えた。上半身裸で筋肉ゴリラの格好で。
「ホモいや、国王に話を聞いたが。迷宮の調査しろっと言われたが?」
「ああ。本当じゃあ。」
「詳しい内容を教えろ。筋肉ゴリラ。」
「筋肉ゴリラだと! まあ良いわ。そこに座って話をするか。」
俺達は座ってダグラスの話を聞きた。
「ロイドン迷宮に魔物の発生率が普段の5倍になってのう。今は調査している冒険者のみ通行禁止にしているのじゃあ。只なあ。5組の冒険者パーティが調査に行ったのだが誰も戻って来ないのじゃあ。今日も1組Bランクの冒険者パーティが調査に行ったのだが。」
「そのパーティは?」
「疾風の剣じゃあ。」
「ハリソンのパーティか?」
「一時期俺がいたパーティだ。」
「それでハリソンらは、まだ潜っているのか?」
「そろそろ戻って来るはずじゃあ。」
とその時ギルド関係者がこちらに駆け込んで来て、
「マスター。疾風の剣のメンバーが戻って来ました。でも二人だけ戻って来ただけです。」
「それはどう言う事じゃあ?」
「疾風の剣のリーダーハリソンとロビンソンが死亡でアイカとマイカは戻って来ましたが重症です。」
「なあんじゃと!」
俺達は知らなかった。
この事件が序章だって事に‥‥‥‥‥。
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