好きと嫌いと出来不出来(2021/7/4)

 長らく更新休止してしまっておりました。

 入れ替わりに対する熱が冷めたということはなく、相変わらず日々妄想を続けています。

 ただ、前回も触れました「入れ替わりに推理風味を交えたもの」は、結局今年の賞応募には間に合いませんでした。現在、1行40字でまだ680行。あまりの進行の遅さに、ここで報告するのもためらわれ……そうしているうちにここの更新もできないまま時間ばかりが過ぎていった次第です。

 今は、その話も思いついたら少しずつ書き進めつつ、まずは締め切りがもっと近い児童書の賞への応募を考えています。前々回に触れていた「中学生同士の入れ替わり」ですね。

 集英社みらい文庫でちょうどそういう作品が出たばかり(買ったもののまだ目は通せていません)ですが、どうやら早い段階で可逆とわかるようですし、こちらには他の要素もありますし、差別化はできていると思いたいところです。

 ここの更新も、ネタが思い浮かべばちゃんと続けていきたいです。



 最近は、昔に比べれば入れ替わり作品がネットでも商業でも増えてきたように思います。

 入れ替わり商業作品を残らず網羅する勢いでチェックしている方もいらっしゃり、尊敬しつつその情報をありがたく参考にさせてもらっています。ネット投稿の場合は、自分でそのサイトをタグなどで検索したり。


 でも。私個人は入れ替わりならすべて愛せるというほど許容範囲は広くありません。

 苦手なものも、それどころかはっきり嫌いなものも存在し、そういう入れ替わりものに接してしまうたびにがっかりします。

 もちろん、それをここで大っぴらにするつもりはありません(と言いつつも、過去の文章でかなり強く匂わせてしまっているものはありますが)。

 自分の「好き」や「嫌い」が万人の「好き」や「嫌い」と一致するわけなどないことは、入れ替わりものを愛するという難儀な性質に生まれついてしまった人間ならば誰もが理解しているでしょう。ゆえに「嫌い」が最初から賛同を得られる期待などありませんし、押し付けて賛同させたいというのも誤った感情と考えます。


 それでは、出来不出来はどうでしょう。こちらは個人の感情よりはもう少し客観性のある話ができそうです。

 しかし出来不出来は、どこまでも個別の具体的作品に付随するものでもあります。

 普通に考えれば不出来をもたらす要素でしかないのに、実際に作品が完成してみると良作の不可欠なパーツになっている……そんなことすらありえます。雑に出来不出来を語るのも、やめておいた方がいいでしょう。


 では、何かを思っても何も書けないのか、と思わせる流れになってしまいましたが……「好き」を語ることなら許されるのでは、とは考えています。

 自分の「好き」を語ることで、賛同して少しくらい影響を受けてくれる方がいたら。そしてその方が私の好みに合う、いい作品を作り出してくれたら。そんな二重三重に素晴らしいことはなかなかないですね。

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