第1-4話 名医の条件
1-4名医
アルド「!?」
医者「驚かれたのも無理はありません。私も彼に出会った時は驚きました。」
フィーネ「人間に協力する魔獣が居るってことでしょうか?」
医者「はい。彼は魔獣、人間だろうと種族の垣根を問わず治療を続けています。」▼
医者「…………。もうこんな時間です。失礼しました。明日は長旅になります。休息されるといいでしょう。彼との出会いの馴れ初めは、本人に聞いてみてください。」▼
村長「色々お世話になりました。ありがとうございます。バルオキー村を代表して感謝致します。近くにお立ち寄りの際はお声がけ下さい。」
医者「ではお言葉に甘えて。でも変ですね。村を代表して……?確か、あの村は最近、魔獣との抗争で長老含めて大勢が亡くなられたとか………。」
村長「いや、最近、復興の任につき、派遣されたばかりでして。。ははは」
医者はじっと空を仰ぐと、納得したのか、それ以上詮索することはなかった。明日から定期的に診察しにくると言付けを残し、診療所へ帰っていった。
フィーネ「危ないところだったね。お爺ちゃん」
アルド「頭は若返らなかったみたいだな。」
爺ちゃん「すまぬ。」
アルド一行は束の間の眠りについた。
夜が明け一行は、東方の秘薬にここら当たりのある名医を探す旅に出かけた。
アルド一行が見ず知らずの青年を助けるために動いたのは、純粋に助けたいという気持ちがあるのはもちろんのことだった。
ただ、それだけではない。村長だけ、なぜ若返ったのか?魔獣と人は元々同じ人間をルーツとするのか?そして、戦乱の中、種族の垣根を越えて平等に命を救う人物とは?こうした好奇心も加わり一行の士気はこれまでにないほど高まっていた。
アルド「さあ、さっさと薬を持ち帰ろうぜ」
フィーネ「お兄ちゃん、ちょっと待って」
アルド「なんだよ?」
フィーネ「これから魔獣の縄張りに入ることになるわ。さっきのモンスターも初めて見たのよ。お爺ちゃんにばかり負担をかけられないわ」
アルド「そうだな。」
村長「毒、麻痺、火傷、凍結といった状態異常には注意が必要じゃな。魔法の使いすぎも禁物じゃ。」
アルド「そんじゃ、まずはアイテム探しといきますか。」
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