第1-3話 神の意思

アルド「だれだ?あんた?」



???「私はかつて神々の言葉を伝えていた古代のシャーマンです。私が生きていた時代に、ある災いがふりかかりました。天変地異が起こり、大陸は分断され、大陸を統治していた私たちの組織の及ばぬところで暮らすものが出てきました。」



アルド「大陸が分断?」

フィーネ「東方大陸のことかしら?」

村長「魔獣と人間の争いをいうてるのかもしれぬのお」


シャーマン「はしめはほんのすこしの亀裂でした。私たちの神の及ばぬ地域がふえたことで食料の管理がむずかしくなり、飢餓に苦しむ人々が出てきました。」▼


シャーマン「食べ物をめぐり争いがおきました。東方と西方にわかれ2年に及ぶ戦乱が引き起こされました」▼


シャーマン「私たちは4度に及ぶ話し合いをへて和解をとりもちました。私たちは災いで荒れた土地に兵士を派遣して、畑を耕し食料を行き渡らせるように取り組みました。しかし、人手が足りませんでした。私たちが増産に取り組んでいる間も餓えにくるしみ民は亡くなっていたのです。」▼


シャーマン「その頃からです。プリズムを体内に取り込みエネルギー源とする思想があらわれました。彼らは赤ん坊にプリズムの欠片を毎日のませる儀式を行っていました。」▼


アルド「なんだって?」


フィーネ「私たちと同じね……」

村長「………。」


シャーマン「多くの赤子はプリズムを御しきれず亡くなった。だが中には耐性を獲得し生き延びる者がいた。そのものは成長するにつれ人間とは異形の姿をするようになったのじゃ」


フィーネ「それって……」

村長「魔獣じゃ」

アルド「爺ちゃん、何か知ってるみたいだな」


シャーマン「・・・ザ・・・・ザ・・・・・」

アルド「おい!」


医者「どうかしましたか?」

アルド「・・・・???」


医者「心の病を治すには心当たりがあります。険しい道のりになりますが東方の国境にキャラバンを営む

男主人が一人おります。彼ならば東方の秘薬について知っているかもしれません。」▼


村長「あいわかった。」



「私たちは時のはざまにいたみたいね。」

フィーネが耳打ちした。



医者が説明を続ける。

「それからアルドさんたちが探している間、私も彼の体のケアをしておきます。

人手が欲しいので私の仲間を探してくれませんか?」▼


アルド「どこにいるんだよ」


医者「魔獣城です」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る