初詣(140字)


「遥香は何お願いした?」


「雅明とずっと一緒にいれますようにって」


 遥香が無邪気に言う。


「そんなの願わなくても側にいるよ」


「ふふ。雅明は?」


「遥香ともっと仲良くなれますようにって」


「それも必要なくない?」


「いや、ここ最近いざとなると何かの思惑を感じるのだけど」


「?」


 雅明は天を仰いだ。






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