おまけの140字【いじわる】
温かい腕の中で微睡んでいると、ふいに名前を呼ばれた。
ゆるゆると顔を上げるとすぐそばに大好きな人の優しい笑顔がある。
胸がきゅっとする。
「ねぇ、もっかいして?」
思わずおねだりすると、悪い顔をして問返してくる。
「何を?」
わかってるくせに。
「いじわる」
私は彼の首に手を回して顔を近づけた。
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