第337話 バーサーカーに論破は通じない?
他の女性陣たちも、そうだそうだと同調し、野次を飛ばした。
一方で、糸恋は深く困惑の表情を示した。
「ウチを性的な目で見るならあんさんらも性的な目で見られる? ……んなわけあるかいな!」
糸恋は、今日一の怒鳴り声を張り上げた。
「ウチみたいな銀髪翡翠眼長身色白爆乳爆尻絶世の美少女とあんさんを【女】言うだけで同列に扱わんといて!」
——そう言えば初対面の時もそんなこと言っていたなぁ……。
糸恋は、自分の容姿には絶対の自信を持っているのだ。
「んだとゴルァッ!」
「ならあんさんは自分が世間の男から性的に見られているって思うとるんか!?」
「当たり前だろ!?」
――――――――――――――――――――――――――――え?
「オレはスカートの中を覗かれないようスカートは履かないし列車は女性用車両にしか乗らないし襲われないよう夜は外を出歩かないようにしているんだ! こうしてオレら女は常に性的被害者になる恐怖と戦いながら生きているんだ!」
「あんさんの頭には男と女の二択しかないんか……」
「あん? 女は女だろ?」
「ならあんさんの一番嫌いな女と一番尊敬する女を想像してみぃ。そこにあんさんを加えた三人を男から【女】でひとくくりにされても平気なんか?」
「女でひとくくりにするんじゃねぇ!」
なんてあざやかなブーメランだろう。
「それと同じや。ウチを性的な目で見ている男は銀髪翡翠眼長身色白爆乳爆尻絶世の美少女のウチに欲情しているんであってあんさんは関係あらへん!」
「さっきから爆乳爆乳ってうるさいんだよ! そんな無駄乳、どうせすぐに垂れるんだ! 今もちょっと垂れているんじゃねぇのか!?」
「おあいにく様。ウチはクモの能力でしょっちゅう休眠しとるから老化スピードはあんさんらの半分や! 60歳でようやく外見年齢30歳計算や!」
「はんっ、30歳はとっくに垂れているんだよ! 女は胸から老化するからな!」
そこへ、桐葉が冷静に一言。
「いや、今はボクのローヤルゼリーを毎日食べているからもっと遅いよ」
「こちらが予想される60歳の糸恋さんです」
ぴょっこり登場した真理愛がMR画面を展開した。
そこには、今以上にグラマーで、なおかつ若々しくて瑞々しい妖艶な美女と化した糸恋が立っていた。
年齢不詳の魔女のような、妖しい魅力があって、胸がドキドキしてくる。
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アラフィフ、黒スーツ、トンガリメガネを含む相手女性陣が一斉に絶叫した。
殺意の波動を放ちながら席を立ちあがり、今にも殺しにかからんばかりのバーバリアン達を前に桐葉が臨戦態勢に入った。
けれど、そこへ真理愛が割って入る。
非戦闘員でありながら暴徒の前に姿を晒すその姿は、わが身を犠牲に祖国を守ろうとする救国の乙女のように高潔で、そしてはかなげだった。
「怒りを鎮めてください! スレンダーでも愛してくれる人はいます!」
背筋を伸ばしてDカップの胸を突き出しながら、
「世の中には貧乳好きの男性もいます!」
巨乳用の制服を着こなしながら、
「おっぱいなんて飾りです! 大切なのはまごころです!」
お人形のように細くくびれたウエストとの対比で実際に以上に大きく見えるバストを張り、真理愛は闇堕ちした森のヌシを鎮める巫女のように訴えた。
「ハニーさんだって! たったのDカップしかない私のことを愛してくれているんですよ!」
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バーバリアンたちの憤怒と怒号でスタジオが激震した。
「真理愛!」
俺は反射的に彼女をアポートした。
俺の腕の中で、真理愛は涙ぐんだ。
「あぁ、何故わかってくれないのでしょう。争いは何も生まないと言うのに」
——主に君が争いを生んでいるんだけどね。
罪な子、真理愛へのツッコミは飲み込んだ。そして頭をなでてあげた。
「マリアハナニモワルクナイヨ」
「あ、麻弥さんっ」
「え!?」
顔を上げると、真理愛に変わって麻弥たんがちっちゃい体を張って桐葉と糸恋を守ろうとしていた。
「ぺたんこでも大丈夫なのです! ハニーは麻弥のことも愛してくれるのです!」
『じゃあなんであたしらはモテないんだよ!?』
「? おこりんぼうで性格が悪いからなのです?」
世界の時計が止まった。
ロリっ子の純真な目で言われて女性陣は撃沈。
全員、四つん這いの白い灰になって完全に沈黙した。
結局、全員非モテをこじらせて巨乳美少女に嫉妬していただけらしい。
ネットのコメント欄は、お祭り状態だった。
桐葉と糸恋のふたりで麻弥たんの頭を撫でまわしていると、メイクアップを完了させた美方が上機嫌に戻ってきた。
「あら、最後は敗者のみんなで土下座ポーズですの? 水戸黄門様気分で心地いいですわねぇ♪」
こうして、動画のシメは美方の勝利シーンで終わったのだった。
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嘘のような実話 外伝2
漫画の神様手塚治虫から「僕の後継者」とまで言われた鳥山明は手塚治虫並に漫画業界初or普及させ後世の作品に影響を与えた量が多い。(前からあったらすいません)
1大砲や怪獣の口ではなく、人間の手からビームを出す。
2ピンチになると力が覚醒。
3トーナメント編。
4条件を満たすと願いが叶うシステム。
(ランプの魔人みたいに手に入れれば叶う、ではなく七つ集めなくてはいけない)
5戦闘力の数値化。
(アトムの馬力、キン肉マンの超人強度など類似あり。あとドラクエのレベル)
6タイムトラベル。
7敵と戦う、仲間になるのパターン。ドラゴンボール以降、急に一般化した。
8変身形態で格段に強くなる。それまでは修行して地力が上がるだけだった。
9死んだ仲間が生き返る。生き返らせるために行動する。
10ド派手な異能バトル。
11最終形態が弱そう。逆にスッキリした見た目になる。
12人気が落ちるとバトル編に突入する
初だけど広まらなかったネタ
1主人公が中年まで実年齢を重ね続ける。
2主人公が子供から成人、結婚、親になる、孫が生まれる。
息子と共闘して戦う主人公は悟空だけ。
3メインキャラ同士の合体。
その他
悟飯が高校でやることなすこと規格外で、僕また何かやっちゃいました展開。
(先生、時代を20年先取りしています)
現代漫画は手塚治虫が創り、鳥山明が王道を創ったと言える。
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次回更新予定は
3月27日 第338話 このあとどちゃくそマーキングされた
4月●●日 第339話 糸恋って俺のこと好きなんだろうな
です。
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本作、【スクール下克上 ボッチが政府に呼び出されたらリア充になりました】を読んでくれてありがとうございます。みなさんのおかげで
フォロワー25752人1353万1918PV ♥196070 ★10341
達成です。重ねてありがとうございます。
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