第2話 貧血
「では、これで今日は終わります。礼」
そう担任が号令をかけ、立ち上がろうとする時なぜか目の前が一瞬真っ白になった。しかし、二秒ほど経つと元通りになったが不快感が少し残っていた。
「お前大丈夫か?部活休んだ方がいいんじゃない?」
同じ部活の友達が異変に気づき休むよう促され試合前でも無いので今日はそのまま帰ることにした。
下駄箱で靴を履き替え駅に向かう途中例の先輩が一人で歩いているのが見えた。ただ、話しかけることは出来ない。もどかしい気持ちと貧血によるめまいでクラクラしながら駅のホームに辿り着き先輩の後ろに並んだ。しばらくすると目の前がちらつき、強い頭痛とともに視界が闇に覆われた。
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