第13話

学校に居る間は、当然ながら氷には会えない。


 それが、結城には少しさみしい。


 いや、さみしいとは思ってはいけないのだ。


 なにせ、結城はロリコンではないのだから。


「結城、氷ちゃんに会えなくて寂しいのか」


 秀紀が、結城にちょっかいを出してきた。最近はこんなふうに秀紀が、結城に氷関連に話題を振ってくる。どうやら、氷と結城とくっつけようとしているらしい。


 くっつけてどうするのだ、と結城は思うが秀紀としては楽しくてしょうがないことらしい。問題なのは、里奈もそれに加担しているところだ。里奈が加担していると、当然のごとく双子の兄弟もついてくる。特に何も言ってはこないが、里奈の後ろから感じるプレッシャーがすごい。だが、皆肝心なことを忘れている。


「俺は、ロリコンじゃない!」


 結城は、そう宣言した。


 最近そう宣言しないと忘れられそうになっている。


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