S13 熱狂の照葉市 5月1日
――照葉市 寂れた雑貨ビル1F:星を見る――
▶緊急事態宣言が出ている昼間の照葉市ですが、珍しく店は満員ですね。衣笠が珍しくまともに接客をしていますし、七歌も駆り出されるほどです
おじさん「店員さん、消毒液おかわりで!」
衣笠「はいはい、レモンハイね」
四宮「七歌ちゃん、あっちのお客様にお料理持っていって」
七歌「はい……!」
衣笠「酒を出すつもりはなかったんだけどなあ……、緊急事態宣言出てるのになんでこんなにお客がいるんだ?しかもなんで酒がメニューに増えてるんだ……?」
――4時間後
七歌「うぅ……初めてまともに勤労体験をした……。私は働けない……」
衣笠「で、残ってるのは見覚えのあるいつもの常連ね。酒どころか食材もないからブレンドしか出せないよ」
恋塚「おなかすいたー……」
樟穫「端っこに陣取れてよかった……」
アズラク「大変でしたねー」
平「いやぁ……驚いたな。こんな隠れ家的喫茶店が真昼間っから脱法居酒屋になってるなんてさ、正直入っていいのか迷ったぞ」
四宮「いえ、そもそもお酒をメニューに追加した覚えが無くて……。注文を受けて初めてお酒が店にあるって気づいたというか」
葉生「ここにいる何人が飲める歳なんだって話もありそうだけどね」
葦名「ここってブレンド以外も提供できたんですのね。……まぁ、わたくしはそのブレンドだけでいいのですけど。ひとついただけますかしら?」
衣笠「最近は軽食を出してるから。ついでに余った食材のまかないも食え」
四宮「といっても、出せるのはグラタンくらいだけど」
恋塚「はふはふ……うまうま……」
衣笠「……一昨日からおかしいのよね。そもそもうちの奴ら、飲まないから仕入れすらしてないのに気付いたら酒があるのよ」
平「え?なんだそれ?そんなよくわかんないの提供してたのか?」
▶樟穫 アングラ[Jの民]
成功
▶平 ゲーム[単位][的確な指示]
クリティカル
▶葉生 神道[卒論][的確な指示]
成功
▶恋塚 嗅覚[的確な指示]
成功
▶アズラク 新聞[的確な指示]
クリティカル
▶葦名 ローカル知識[的確な指示][マミゾウ]
成功
▶【悲報】東京、雷がやばい
【朗報】ゲーム教、着実に信者を増やす
【照葉】無法地帯wwwvwvwvwvwvwvwvwvwvw【神スレ】
というスレが立ってるのを見かけます。
無法地帯のスレの中身を見ると、
緊急事態宣言が出てるのに何故か照葉だけ制限されてないらしいwwww酒飲み放題wwww
どの店入っても酒提供してるな、まさかそのへんの空き家入っても酒が飲めるとは思わんかった
横浜より照葉が目立つことある????
店の人間もたくましいよな。どこ行っても最低限魔王はおいてるわ有能
というのが書かれているのがわかります。
▶最近、アイリスオンラインⅢがYouTuberのENOKI以外と初めてコラボした。だが、認可されていないハッキングによるコラボだったようで、冬泉は即刻ガチャ停止を命令した。3時間しかコラボ期間がないことと、コラボされたことでSSR水月・N・鏡花が人権レベルまで性能強化されたことで第二の曲芸士とスレが炎上している
▶お酒には詳しくないが、酒の匂いが違うのに気づいた。酒というよりかは、これはおそらくコーラやファンタなどの炭酸なのでは?と感じます
▶照葉市、緊急事態宣言を無視 30日、照葉市は緊急事態宣言を受領したのにも拘らずその宣言を無視したことで近隣から夜の街を求める人で溢れかえっている。なぜか照葉市では陽性が一切出ていない為、市長の陰謀などと囁かれている――――
▶いつもは照葉駅にはこの時間帯だと20人降りればいいほうなのだが、ここ数日は京橋や秋葉原くらいの人が降りてきています。ほとんどスーツ姿で、まっすぐに寂れ気味の歓楽街に消えていきます
樟穫「なるほど……、さっきの混雑はそういうことかぁ……。というかまずなんでここだけ制限されてないんだろ……?それに空き家にもお酒……?うーん……?」
平「ハッキングによるコラボってなんだよ……!ふーんでもまぁよかったこともあったみてぇだな」
恋塚「くんくん……おさけ……おさけはしゅわしゅわだったので?」
アズラク「――って新聞に書いてありますよー。人は大変ですよねー病気になったりでー」
葦名「そんなに人気のある土地ではなかったと思いますけど」
衣笠「よくわからんね。そもそも照葉ってそんな人来るような場所だっけ?」
▶ネットで調べ物をしたりしていると、神棚からチカギが怒鳴り込むようにふわっと下に降りてきます。裸エプロンのまま、カンカンのようですね
チカギ「ちょっと!!!こないだ浄化したのになんでこんな汚いわけ??憎悪と羨望と嫉妬が溢れてるんだけど???」
平「月末にいろいろあったんじゃないのか?」
七歌「そんな事言われても……、ここ数日変なことばっかりで」
葉生「えぇ……。これまたアレやらされる感じ?」
チカギ「そんなんじゃ足りないって!!何をやったら全国から負の感情を局地的に集めて禍々しすぎる空間に出来るのよ!!!邪神でも召喚するつもり!?」
恋塚「あー……大変そーで?」
葦名「どこかで邪神を召喚しようとしてますの?」
樟穫「つまり……すごくヤバい……?」
チカギ「そうとしか思えない……!私の消滅の危機だから何が何でも原因を調べてこい!消えたら一生祟ってやる……!」
衣笠「これがパワハラですよ」
葉生「消えてる時点で一生分も残ってるのか疑問だけども」
平 「俺らの?だろ、祟りってやつだろおっそろしいなぁ」
恋塚 「消えてもたたれるので?」
葉生「でもこれ何?全国から集ってて?この間よりやばいってことは?これやっぱ私らには荷が重いんじゃね?」
平「やりもしないで無理って言ったら怒られちゃうぜ?」
衣笠「まあやばいなら上に押し付ければいいんでしょ?せっかくだしロリコンにもよろしく頼んどく?」
七歌「じゃあ先どっちから行きます?これほっといたら明日も勤労しないといけない……!」
――照葉市 朱鷺森狐火宮神社――
▶いつもなら早風などが寄ってくるのですが、今日は一人も姿を見せません。美篶は心配そうに空を見上げているだけですね
アズラク「邪神はどこですかー」
恋塚「どこですかー」
七歌「……!あれ?」
葦名「だれもいないなんて……」
平「ななっちそんなに身構えなくてもさぁ……、しかし来なかったな」
樟穫「結構さみしい……」
美篶「やあ、いらっしゃい。緊急の事態だからね。あの子たちには結界で待っていてもらっているんだ」
▶君たちを見つけ、朗らかに挨拶をしてきます。よく見ると美篶はガトリングを背中に背負っています。いつもの服ですが、ところどころにサバイバルナイフや御札、爆弾などが隠されているのが見えますね
葦名「……!一体何が起こるんですの!?」
樟穫「一人大戦争だ……」
平「緊急の事態って俺らが知ってる緊急事態とはなんか違う感じか?」
美篶「そうだね。えー……、最近君たちはコロナウイルスに対してどうやって対策をしているんだい?――例えばマスクとかもそうなんだが」
平「よく食ってよく寝る!」
アズラク「消毒シャワーです!」
恋塚「入ってきたらもぐもぐ?」
葉生「不要不急の外出はしない、とか」
美篶「おそらくなんだが、今の君たちはマスクすらしてないと思うんだ。というより、マスクをしていると今も思い込んでいる。耳のあたりを触ってごらん?マスク、つけてないと思うよ」
葉生「いや、流石にそんなわけ」
アズラク 「私はフェイスヴェールがありますので!」
美篶「その口元のヒラヒラ?だよね。それもつけていないはずだよ。僕の目にはつけているように見えているけど、おそらくつけてはいない。――認識の改竄が起きているんだ」
樟穫「もしかして……この除菌シートとかも違うものだったり……?」
恋塚「もぐもぐしたぐらたんもちがう……?」
アズラク「芽生さん! 葉生さん! フェイスヴェールありますよね!?」
樟穫「ある、ようには見える……、けど……?」
葉生「まあ、見えてる分には……」
▶各々が触ってみると、たしかに自分はマスクをつけていませんでした。マスクをつけている感覚と、微かな重さは感じるのでかなり脳が混乱します
平 「なん……だと……!?どういうことだ!?」
葦名「自分に酔ってt………?」
アズラク「よかったーやっぱりあるんじゃないですかー……!?!?」
恋塚「ますくがあったりなかったり……皆の頭がぱっぱらぱーにされてるので?」
葉生「え、いやこれやばいんじゃないの?さっき見てた陽性が出てないどうのってのも、出てないと思いこんでるだけなんじゃ」
衣笠「酒が用意されてると思い込んでた、ってことか。言われてみれば七歌の引きこもり用コーラストック、減るペース早いのよね」
恋塚「ひかえめにいってこーらとかふぁんたとかのしゅわしゅわだったかとー」
葉生「じゃあ、空き家で飲んでた人たちは何を飲んでたんだ……?」
恋塚 「あー……さてはあまみず?」
美篶「――そういうことなんだ。誰かが意図的に情報の改竄を行っている。それもこの照葉を狙ってだ。何時襲撃が起きるかわからない。皇の方には報告したかい?」
衣笠「いえ、とりあえずこっちに来ただけだから。となるとやっぱりわからないのね」
平「どうしてここが狙われているのかがか?」
美篶「それもある。というより目的がわからないんだ。一応皇の方にも確認をとってくれ。なにかわかったらこちらからも連絡を取ろう」
――照葉市 空き家――
▶古道具屋を一応やっていたはずですが、商品はほとんどありません。黒い手がいつものようにおいでおいでしてくれていますが、元気がないようにみえます
葦名「あっちもこっちも臨戦態勢ですわねー……。むしろわたくしたちがのんびりしすぎなのかしら。凡人って気分ですわ~」
恋塚「おててもしょんぼりしてますなー」
氷取沢「やあ、君たちはこの違和感に気づいているかい?」
アズラク「邪神はいますかー!」
恋塚「そもそもじゃしんとは?」
氷取沢「邪神……?ああ、そういう見方も出来るかもしれないね。単純にここが実験場にされている」
アズラク「邪神を召喚しているんじゃないんですか?」
平「不審な酒とか消えるマスクとかの話か?なんだって?実験場?」
氷取沢「ここ連日、うちの店にサラリーマンが大量に訪ねてきてね。ガラクタをうめえうめえ言いながら買っていくんだ。それも必ず、酒をくれ!って言いながらね。……流石に誰だって異変に気づく」
平「なんだそれ……そいつら平気なのか?」
恋塚「じゃしんは他のとこかー」
樟穫 「飲料類……でもなく普通のガラクタ?」
葉生「ああ、犠牲者がここにも」
葦名「……覚えのないうちにお酒も置いてあったりするんですの?」
氷取沢「まさか。そんな嗜好品ハシドイに飲ませてみろ。一瞬でうちの支出は10倍になるさ。おかげで本当に売れるかわからないゴミをおいても、1万円くらいで売れるくらいなんだ。認識の改竄があったようにしか思えない、自分の常識すら信用できない」
氷取沢「ハシドイが適当に書いた塗り絵を、おじさんが『いい魔王だ、やっぱ味が違うんだよなあ……』と言いながら丁寧に梱包して買っていく。どう考えてもおかしいだろう?――冬泉のところにはいったか?出来れば情報を冬泉とも共有したい」
平「そう見えてるならそりゃおかしい……。なあ、きぬぴー、喫茶店の酒はちゃんと酒だったのか?」
衣笠「うちの連中はみんな飲めないのよ。だから気付いたら酒が置いてて、求められるから売ったって感じよ」
葉生「飲食店なら最低限確認しなよ……。一応冬泉のとこから順にこっち来たけど、あっちもよくわからんってさ。なんかあったら連絡くるらしいけど」
恋塚「ぴぎ…………認識の改ざんってのはそんなに簡単にできんのか?街全体が認識のイカレた世界になったって方がまだ分かる気がするってモンだが」
氷取沢「それは難しい。ただし、悪鬼の……えー、セカイの中だとそうではない。セカイにはセカイ独自のルール、法則、規則がある。どちらかというと街全体がセカイに包み込まれたと考えるのがいいだろう」
アズラク「え、そうなんですか?」
氷取沢「ただ、そうであるなら絶対的なルールがある、それが適合して武器を出せることだ。武器を現状出せない以上、ここはセカイに覆われてはいない、ということになる……」
アズラク 「ソードダンサー!!」
▶変身出来ません
アズラク 「ソードダンサーになれません……」
平「実験場って言ってたな、そういう意味か」
葉生 「いやじゃあさっきのガトリング本物かい」
樟穫 「なんだかすごくややこしい状態ですね……」
葦名「セカイがこっちの街にお漏らししちゃった……、ということですわね」
氷取沢「漏らす、というのもある意味考えにくい。そういう場合、幽霊のように実体化が完璧じゃなく漏れ出てくる。そういう存在が誰にでも見える、というのなら既に騒ぎになっているはずだ」
葦名「意図的であると?」
恋塚「外からの人間が特におかしくなってんなら、街の境目に何かあるんじゃねーのか?」
氷取沢「ただ……、心当たりならある」
氷取沢「今、ハシドイに空中から散策をさせているのだが、興味深い報告が上がってきた。これを見るといい」
▶氷取沢がノーパソを出してきます。GoProと思われる映像の中、君たちも異常に気づくことが出来ます。廃墟だった場所の紅葉がオープンしており、人も入っています
平「え?にぎわってるここって確か」
恋塚「おー、満員御礼って感じだなァ……。ここだっけか?例の……紅葉の亡霊が出てきたっつー」
樟穫「あれ、ここって……廃墟だったはずじゃ……?」
葦名「テナント募集でてましたっけ?」
氷取沢「――君たちがある種一番知っていると思うが、一昼夜でオープン出来るほどあの場所の紅葉は平穏無事ではない。どちらかというと、一般客ではない人間を呼び寄せているように見える」
氷取沢「冬泉の言うとおり、いや……未だに信じてはいないが常識そのものが改竄されているとするならば、当然僕達も改竄されている。コロナに関するなにか、というわけではなくどちらかと言うとするのならば当時の常識で上書きされているのだろう」
アズラク「廃墟になる前のここってことですか?」
氷取沢「ならば一番早いのはあの紅葉が ”何時” の紅葉なのかが知りたい。攻略はいい。偵察に行ってくれないか?」
恋塚 「元凶がブチ殺せそうなら殺した方がいいんだよなァ?」
氷取沢「ダメだ。わからないものに突入するのは命の無駄だ。こちらは気が進まないが紅葉の幹部に連絡して、状況の確認と裏取りをしておこう」
樟穫「絶対ヤバいですもんね……」
恋塚「チッ、面白くねーな。……今日はスラ子に任せて大人しくしてっか」
葦名「行って、見て、帰ってくればいいんですのね」
恋塚 「さくせんはいのちをだいじにー」
氷取沢「ああ。……あの未来を見透かしたようなあの態度と瞳は死ぬほど気に食わないが、ある種一番信用できる。無理をせず危険が迫る前に戻ってくるんだ」
――照葉市 紅葉拠点跡地跡地――
▶紅葉の廃墟だった場所は、どう考えても盛況となっています。歓楽街特有のざわめきが聞こえ、酒臭く、ゲームの爆音がそれをかき消すように鳴っています
恋塚 「ひとがたくさんですなー……入ってもバレないのでは?」
葦名「耳栓しなくちゃ」
葉生 「灰皿注意報」
▶平 初鴨 世間話[単位]
成功
▶アズラク 日本語[的確な指示]
失敗
▶恋塚 カメラ[的確な指示]
失敗
▶葉生 快晴 総角
▶葦名 ダメ絶対音感
成功
▶樟穫 オカルト知識[ググる]
成功
▶葉生 儒教[的確な指示]
成功
「いやぁ……やっぱ香川のうどんはうまいわ。近所の紅葉だと出ない地域限定商品だもんな。やっぱ紅葉でも東京とは味が違うわ味が。薄めなのもいい」
▶館内アナウンスで紅葉の宣伝ボイスが流れています。どうやら、FGOACが稼働開始になったことを声優が宣伝しているボイスのようですね
▶館内をよく見ると店員が4人いますが、全員ウエイトレスの格好が違います。紅葉はウエイトレスが店ごとに違うコスプレというのが特徴だったはずです
▶中にいる客が悲鳴を上げています。虫の佃煮はどうしても食べれないと叫んでおり酔いが覚めたとキレていますね
恋塚「むしさんは食べようとするとイチジクが怒るのでー……」
葉生「まあ盛況なことで」
衣笠「ふーん……。そもそもだけど、店員含めて誰もマスクしてないし、透明なアクリルがないってのはありえないわね。私みたいな弱小でも徹底指導されたし」
平「地域限定の香川のうどんだとかも聞こえたぞ?ちょっと遠いぞ?」
葦名「あのCMもいつごろのものでしたっけ……」
樟穫「そういえば紅葉の制服は店ごとの指定があるって聞いたことあるけどみんなバラバラ……?」
――照葉市 空き家――
▶戻ると全身武装した美篶に黒い手含めてドン引きしている氷取沢がいますね。氷取沢が少し助かった顔をして話しかけてきます
氷取沢「戻ったか。……こいつが美篶だな?」
美篶「一応証明してくれるかい?敵地は怖くてねえ」
樟穫「ついにご対面……」
平「おぉ!?おう!間違いないぜ!長い石段の上の神社の宮司やってるぜ!チビたちはきてねぇのか?」
美篶「ああ。あの子達は結界で待機させているよ。ともかく、これで証明出来たかい?」
氷取沢「ゴミを拾ってる酔狂者なら納得だ。……紅葉の花染と話すと疑りぶかくなってしまってね。あの死神によると、紅葉は一切関与していないらしい。中はどうだった?」
葉生「そりゃもう大盛況」
平「違和感だらけだったがな!」
樟穫「色々おかしな点もありましたね……」
アズラク 「うどん食べてましたよ!」
恋塚 「虫さんも食べてましたー」
樟穫「ウェイトレスさんの服もバラバラでした」
葦名「懐かしいCMもやってましたわ」
葉生「まあ後、みんなマスクやら消毒はしてなかったかな。聞こえてくる広告も結構前のやつだったよ」
平「FGOACが稼働した!って店内アナウンスが流れてたぜ。いつの話だ?」
氷取沢「はぁ……。やはりそういうことか。死神が言うには、紅葉ではなくゲーム教が関わっているらしい。一応だが、ゲーム教はわかるか?」
恋塚「さっぱり?」
葦名 「まったく?」
樟穫「ネットの掲示板にそんな名前のスレッドは見たような……」
氷取沢「いや、まあ期待はしていない。ゲーム教というのは、全ての創作の根源はゲームにあり、ゲームこそが文化の発展に寄与しているというネット発の思考法だ」
美篶「うーん……、そうだね。ゲーム脳という宗教に溢れた人間を説得する時、本当のゲーム脳はこういうのだ!っていう反論をする人間を見たことはないかい?」
平 「へへへ、たぶんそれだ、ああ、Twitterでよく見る光景だよな!」
美篶「それこそ、手頃な大きさな棒はエクスカリバーであると信じこむ遊び、横断歩道の白い線だけをジャンプする といったようなああいうものだ」
樟穫「なるほど……?」
恋塚「ほえー」
葦名「隣の人間にちょっかいかけるとき『デュクシ』って言うあれのことかしら……」
美篶「これを、広義的にゲーム教と呼称する。中高生を中心に蔓延していて なろうの転生には必ずトラックである必要がある ツイッターのリプライで画像カードゲームバトルを行う 催眠の定義……細かいものを上げるとたくさんある」
樟穫「あ……今思い出しました。そういえば前に美篶さんにちょっと聞いてましたね……」
氷取沢「これは須らく信仰によるものだ。傘でアバンストラッシュや牙突なども当てはまる。発祥が仮にゲーム以外だったとしても、本人としての感覚としてはゲームである。だからゲームが坤元たるもので信仰の礎になるわけだ」
氷取沢「厄介なこととして、ゲーム教の信仰をしているつもりがなくても無意識で信仰を行っている。だが、それそのものに対した意味はない。言語化されていない信仰なんぞ、妖怪にすらなれん文化でしかないからな」
氷取沢「だが、信仰を集めるための器があるのなら話は変わってくる。剰え、紅葉が行っているVtuberと同じ用途でゲームのキャラクターを現人神に仕立て上げ、信仰を1箇所に集めた奴らがいる。それが、今問題を起こしているゲーム教のやつらだ」
美篶「ゲーム教は紅葉、冬泉、皇共通の敵として扱われているんだ。紅葉では英雄と呼称されているエリートを既に殺害している実績もある。紅葉から回ってきた報告によると、ゲームが由来のものはセカイであっても思いを吸収され展開できないそうだ。おそらく、器側のほうが神格が高い為だろう」
平 「なんだそりゃ!セカイでの姿がゲームから着想を得た奴は使えないってのか!?」
恋塚「げーむが由来……ワタシもげーむだった……?」
美篶「おそらく照葉を狙ったのも一番展開しやすいからだろう。悲しいことに、今の照葉は土地神……鳥之石楠船神様が『星天を覆い尽くす闇風の悪魔』と混同視されている。――実質ゲーム教の土地と言っても過言ではないからね」
樟穫「つまり、照葉はそのゲーム教とかいう集団?に侵略されつつある、と……?」
氷取沢「現状あそこで起きていることの想像はできる。報告によると、死後英雄の鏡花という人間の残留思念が残っていただろう?」
氷取沢「あの残留思念を中心に、自分たち……というよりゲーム教に都合のいいようにセカイを展開したんだろう。改竄が微妙に行われているせいで時系列の統合や違和感などを完璧に払拭できていない」
衣笠「鏡花……ねえ」
四宮「ふーん……?」
七歌「鏡花さん、ですか……」
氷取沢「英雄が正しく邪神として祀り上げられる前に、空間を破壊しないといけない。申し訳ないが、もう……すぐ始まる」
▶外から爆音と爆風、それに肌が焼けるような熱気を感じます
恋塚「もしかして……暴走?」
葦名 「珍走団ですの?」
氷取沢「今、ハシドイが紅葉を空爆している。一般人も巻き込むだろうが知ったことか。救出なんぞしている場合じゃないからな」
美篶「空爆中で申し訳ないが突入は任せるよ。僕たちは援軍を呼ぶためにオペレーターになる必要があってね……。でも、無理そうなら容赦なく逃げて生き延びるといい」
葦名「アウトローですわね!!」
恋塚 「あー……とつにゅう……」
樟穫「く、空爆……!?そんな無茶苦茶な……」
平「な、なにしてんだよ!県外からきた知らないおっさんだろうけどさ!」
氷取沢「なら、生きて一般人を助けれる実力があるのか?手のひらで救えないものは見なかったことにするといい」
恋塚「……ワタシも助けられたのはイチジクだけだったのでー」
葦名「………あー。ゲーム教…………」
平「何もにぎわってる今じゃなくてもよかったんじゃないのか!?夜なら流石に関係者ぐらいしかいなかったんじゃ……!」
葉生 「まあもうじゃあ今から急いでいけば間に合う命もあるかもよ?」
恋塚「……信仰のてーきょーしゃがいなければらくちんとか?」
葉生「こういうのは起こる前に教えてほしいけど。いややっぱ起こさないのが一番だわ」
氷取沢「常識が改竄されている状態だ。遅くなった結果手遅れになったとして君だけの命じゃリターンが釣り合わないんだよ。――それより、今すぐ飛び出さなくていいのかい?ハシドイには消し炭になるまでと命令してある。今、行かないと被害は増えるだろう?」
美篶「実際、効率的に見て認識が改竄している現状僕たちも信仰に寄与していると見たほうがいい。避難させるより迅速に祭壇を破壊できるのが今出来る最善策だろうね」
平 「――っ!クソ!納得はしてないからな!」
葦名 「これ都合のよくなるイベントじゃなかったら骨折り損ですわね……」
――照葉市 紅葉拠点跡地跡地――
▶爆炎の中、サラリーマンのおじさん達がほうぼうの体で這いずるように逃げ惑っています。建物は火に包まれていますが、そんな状態でもボンバーガール筐体の宣伝ボイスや、ウエイトレスは普通に接客しており逆に不気味に感じます
葦名「おじさんがたー。早く逃げないと危ないですわよー」
恋塚「……燃えないうちにれっつらごー」
平「なんだよこれ……!普通に接客してやがる。建物中に動けなくなった奴もいるかもしれねぇ!いくぞ!」
アズラク「邪神はどこだー!」
▶ハシドイは上空で足にジェットエンジンのようなものを噴射しながら、無表情で爆撃をしていますね。ピンクのパンツがひらひらと見えます
平 「まずはアレを止めねぇと危なくて入れねぇ!なんとかして止めねぇと!」
葦名「さっき手加減するようにみたいなこと言ってたし私たちがくることも織り込み済みだったりするんじゃないですの?」
衣笠「無視よ!!そんなことしてる暇があるなら空間に突入したほうが安全だわ!!ダッシュ!!!」
七歌「爆音でそもそも聞こえなーいーでーすーーー!!!!」
恋塚 「いそげーいそげー」
葦名「歩いていけば大丈夫大丈夫。あっ…………フラグ?」
樟穫「やけどしませんように……」
アズラク「芽生さん私を傘にしてくださいー」
葉生「ええい、多少は弱まれ帆待雨!」
葦名「入り口ってどっちでしたっけー?」
衣笠「飛び込めーーーーーー!!!!!!!」
――歪んだ思い出日記――
▶中に入ると、どうやら教室のようですね。ただ、何故か冷蔵庫がおいてあったり魔法陣が床に書かれていたり、窓が人型に割れていたりしています
葦名 「あれ飛び降り自殺の後なのでは!?見てみますわよ!!!」
平 「なんだここ、学校の教室か?器用な割れ方したなこれ」
恋塚「……おろ?イチジクおやすみ?」
衣笠「薄々思ってたけど……、やっぱここか」
四宮「アレが相手かもしれないのはちょっとねえ」
▶外を見ると、雪が降っているようですね。さらに、所々に男子生徒と思われる首吊り死体が雪空から縄が垂れています。死んでいるようですが、よく見ると同じ男子生徒のようですね
樟穫「学園ホラーもの……?」
七歌「やっぱり……、性欲魔神さんだ」
▶雪が男子生徒に当たると、当たった箇所から男子生徒が溶け、溶けて女子生徒へ変わっていくのが見えます
平「げぇ、なんだこれ?なんの表現だよ」
葦名 「女体化の雪!平さんどうぞ!!」
平 「何言ってんのお前!?」
恋塚 「それは終わってからでは駄目です?」
▶教室の床の魔法陣が急に色濃く光り始めます
アズラク「そんなことより紋様が光りましたよ!?」
▶3人の生徒が立っています。
巨乳の美少女ですが、頭に角が生えている違和感が拭えない人間
氷の女神像のようなものに抱きつかれ顔色も悪いですが、小声で鎮魂歌を歌う少女 全身傷だらけで目に生気のない顔立ちに比べて小柄な少年
葦名「こんな方たち居ましたっけ?」
衣笠「見覚え、あるけどないわ。こいつら」
▶3人の生徒は君たちに気づくと、武器と思われるものを構えてきます
樟穫「当たり前だけど問答無用……」
平「話し合いはないみてぇだな」
葦名「ステイステイステイ。私たちは分かり合えますわよ……。――平さん!?」
(やる気満々!?!?)
アズラク 「弥子さんこっちを気にしてください!」
葦名 「ぐぎぎぎぎ。あーやだ見たくない見たくないですわわわわわわ」
恋塚「あー、この方がキョウカなので?」
四宮「そうだったらヤバかったけど、成り損ないならまあなんとか?」
七歌「キメラ見てるみたいで、気持ち悪いですね……」
「あーめんどくせー。取敢えず排除すればいいか……。武器のセットはっと」
「気をつけてくださいね……?」
「敵が出てきましたわね……!張り切っていきますわよ~!」
平「ホウ」
『やるしかねぇな!気を抜くなよ!』
恋塚「あーイチジクがおやすみでちからがー」
衣笠「――やっぱね。ゲーム教なら、ね。……七歌!!」
七歌「汝、その諷意なる封印の中で安息を得るだろう永遠に儚く……」
七歌「セレスティアルスター!!!かーらーのー!」
七歌「我、招く無音の衝裂に慈悲はなく、汝に普く厄を逃れる術もなし」
七歌「メテオスウォームです!!」
▶部室の端においてある、どこかで見たことのある属性が全て混ざったようなゆるキャラフィギュアを破壊します
七歌「これで、大丈夫です……!後は、お願いします!」
四宮「早く食べ物を口に入れて!フィギュア殺しが仕事!」
七歌「ふごふが」
葦名「なんであのぶさキャラを?」
平「ポッホウ」
『おう!まかせろ!』
衣笠「バリア展開!ゲーム教の影響は排除したから、無花果、よろしくね!」
恋塚「……あ?なんだなんだ?アタシの出番があんのか?……んだあの胸。歳いくつだよアレ……、何食ったらあんなになるんだ……?」
アズラク「いきなり目の前――に……ッ
「オオオオオオオオアアアアッ!!!」」
▶戦闘前行動 葉生 極光 急に歌うよ[其駒、其駒、其駒、昼目、昼目]
▶巨乳美少女 セージ ファンネル・ミサイル 身代わり[絡繰幻法]
吸血鬼のステップ(全体に物理+30)旋風斬[恋、猛毒の皮膚(毒6d6)必中]
[マルチマジックステップ(恋、魔法6d6)]
[レクスヴィラン(恋、魔法5d8)]
[ヴァンパイアキス(恋。生命4d6。ダメージ分自分回復)]
37ダメージ[微熱風鈴] 19ダメージ 25ダメージ 17ダメージ
[平:厚い薄い本][葉生:田舎間畳][マミゾウ]
▶氷に愛された少女 アイス[賢者の石、[フリーズランサー]]
香取[今宵の月、今宵の月、今宵の月]日照り雨
28ダメージ
恋塚「いってえッ!くっそ……胸といい身長といいムカつく女だなァ……!」
▶傷だらけの少年 タイローンウルト
やばいガラクタ固定(固定ダメージ12+12ダメージ)
業火の御札固定(21+20ダメージ)
ドロースス
12+12ダメージ 21+20ダメージ 15ダメージ
「取敢えず様子見ってことで。ブラフマーストラ・クンダーラ!」
「みんなのこと、まもりきるよ!」
葦名 「クッソいってぇんですわ!!!!!!!!!!」
葉生「みんなって言うなら私らのことも守ってもらいたいもんだわ……」
葦名「もう話し合いの余地なんかないってことですわね。お前ゆるさねぇですわ……」
▶葦名 蟲呼び[刻印蟲、HFルート]
通常攻撃[闃然、鏗鏘、砂錫、鉱滓、アグレス、アサーダ、アーンヴァル、お日様染め、大輪の華]
通常攻撃[闃然、鏗鏘、砂錫、鉱滓、アグレス、アサーダ、アーンヴァル、お日様染め、大輪の華]
[ドラム打ち込み[其駒、其駒]]
成功 151ダメージ 102ダメージ
[蟲]9ダメージ 17ダメージ
[蟲]12ダメージ 12ダメージ
[蟲]ファンブル[何もなし]ファンブル[何もなし]14ダメージ 15ダメージ
[蟲]14ダメージ 12ダメージ
[身代わり×3]
▶巨乳美少女をボコボコにしたはずですが、身体が崩れたままニタァと笑ったかと思うと、元のきれいな身体に戻っています。傷もどこにも見当たりません
「そんな程度、ですか。やっぱ魔王は私だねいえい」
葦名 「もうだめですわぁ……。あとお願いしますの……」
平「ポホォ」
『なんだこいつどうなってんだ!?アズアズ!頼むぞ!』
▶平 絆引き上げ アズラク
▶アズラク ファンネル・ミサイル 毒付与[恋塚、葦名]
▶平 ブルーキャンドル[裂帛、気魄、柳浪、絵姿、レタブリスマン、シズフラット、リヤトレイン]
剛招ビート[鋭招来、力への渇望]座禅の教え[フォルスルージュ]
折り鶴 恋塚
45回復
[プラグインク[自己再生(集気法[熱震集気法、桜花集気])]
アズラク「「戦士達に蛇の力を与えよ!」」
平「ホホッホ」
『今回復してやるからな!』
葦名「んああああああああああああああいぎがえるうううううううううううううううう」
恋塚「スラ子ォ!例の頼んだぞ!」
▶恋塚の傷口がボコボコと膨らみ、肉体が修復されていきます
▶氷に愛された少女 凍結魔陣(対象の生命を80回復)巨乳美少女
冷艶清美(全体に毒60ダメージ付与)
幸せな夢を見て(毒ダメージを受けると快楽を付与)
光冠
▶葉生 ナズーリン[毒消し]
▶タイムカード ファンネル・ミサイル
27ダメージ
[毒]21ダメージ
[天泣[花曇]]
[𣏐[其駒、大宮、大宮][囁き吐息の加工録音]
[雨乞い[蒼天]]
「みんな、僕の世界においでよ……。みんな溶け落ちて、それでも一緒に夢を見よう?」
葉生 「消えてくれよあんたなんて、息絶えていいよふんふふんふーん」
樟穫「あっ、葉生ちゃんが歌ってる、録音録音……」
▶樟穫 セージ、サルビア 毒消し 囁き吐息の加工録音[𣏐[其駒、大宮、大宮]
C4[砂錫、闃然、ヴェルターブーホ[精霊の加護]]
[オカルトトランジスタ[早歌[其駒、其駒]]
112ダメージ
[大宮]10ダメージ 12ダメージ 10ダメージ 8ダメージ
[蟲]102ダメージ
[毒]87ダメージ
[もこたんの羽]
[大宮]5ダメージ 8ダメージ 10ダメージ 3ダメージ
[強化かばう(庇うを行う。ノーダメージとする)]
樟穫「葉生ちゃんの歌で元気出た……!ばらまきてやーっ……!」
葦名 「いっけー追撃ぃ^^おりゃ……ッゴフ!」
(なに……、これ?血?どうして……)
『どうしてではありません。お嬢様、あのとき、指差し確認しなかったではありませんか……』(セバス……?)
「用意しておいて、良かったですね。大丈夫ですか?」
「それにしても、なんで私なんかを……。ううん、ありがとうね」
葦名「ゲホッ……、ゴホッ……」
『しっかり確認はなさいましたか?今日屋敷を出るとき、『そんな装備で大丈夫か?』と聞いたら意気揚々と『大丈夫だ、問題ない』と仰ったではありませんか……』(そんな……あんなの振りだと思うじゃないの、誰だって……)
『くれぐれも……お身体にはお気を付けください……』
(待ってセバス……、消えないで……。どうしてそんな意味深なセリフを……あっ……♡なんだ身体の奥が……疼いて……)
▶傷だらけの少年 やばいガラクタ固定(固定ダメージ12+12ダメージ)
業火の御札固定(21+20ダメージ)
まち針の棘(現在受けているダメージの半分を2人に固定ダメージで反射)
顔剥ぎからの返し縫い(自分の残りHPを他の味方に分配して死亡する)
12+12ダメージ 21+20ダメージ 62ダメージ 169回復
[スマホ爆発[C4[精霊の加護]]
94ダメージ
[大宮]8ダメージ 7ダメージ 3ダメージ 10ダメージ
葦名(あぁっ……遠く……、なっていく……。皆さんの……姿が……こんな、ときなのに、こんな……状況なのに、気持ちいい……?あぁっ……こうやって、敵の攻撃にやられながら、でも、あっ♡あははぁ……♡♡♡みなさん、ごめんなさい。わたくし、負けちゃいましたわ。だって、仕方ないじゃない。こんなにも、気持ち いいんですもの……!!)
▶恋塚 魔神剣[森羅万象燃え尽きろ(細流×3、静謐×3、激湍×3、足刀蹴り×3、闃然×3、鏗鏘×3、砂錫×3、鉱滓×3、バロッツァ×3)]
魔神剣[森羅万象燃え尽きろ]
成功 98ダメージ[追撃]29ダメージ 36ダメージ
[弧月斬[森羅万象燃え尽きろ]129ダメージ[追撃]27ダメージ 23ダメージ
成功 156ダメージ[追撃]27ダメージ 19ダメージ
[弧月斬[森羅万象燃え尽きろ]187ダメージ[追撃]21ダメージ 37ダメージ
[ドラム打ち込み[早歌[其駒、其駒]]
[凍結する時間(死亡時発動。1ターン経過したものとして扱う)]
[恋塚:毒]84ダメージ
[ないしょのスイーツ:葉生、葉生]
74ダメージ 74回復
[雨乞い[霧雨]]
[𣏐[早歌[星、星]早歌[星、星]早歌[星、星]]]
恋塚 「ヒハハハハハァッ!死ねェッ!虫ケラァッ!」
[エリキシル剤]
59回復
[チューインソウル]
56回復
[激堅黒パン]
25ダメージ
[メガクラフト]
51ダメージ
[エクスプロージョン]
789ダメージ
[エクスプロージョン]
551ダメージ
恋塚「そのまま燃えろ燃えろォッ!森羅万象燃え尽きろォッ!ヒーハハハハハハァッ!」
アズラク「命の輝きを再び!……そして太陽神の聖なる炎を!受けよ神罰!!!」
葦名「…………あれ、夢?」
アズラク 「「はぁ……はぁ……これで……どうですか……!」」
「わたし……なんの役にも立てなかった。まだ、あきとくんに告白もしてないんだよ。私、まだ…………」
▶身体が黒焦げになって、吸血鬼の身体から褐色で見たことのある少女が再誕しようとしますが、更に溶けて、2つの身体が一緒に再生しようとしてそのまま混ざって肉塊のまま蠢いています。それを衣笠が思いっきりかかとで叩きつけます
衣笠「けっ!グロ耐性は3年前から慣れっこだっての」
四宮「とりあえずこのカロリーメイト食べて。この肉塊が復活する前にこの部屋燃やしちゃうよ」
七歌「焼いてしまえば生き物ではないですからね。動くならそれは生き物じゃないです」
衣笠「見たことあろうが、友達だろうが、襲ってきたら全部敵!!!命の恩人でも死ね!!!」
葦名「あ、あそこに鳩が、おーい。平さーん。ここにちゃおちゅーるがありますわよー。あっ、私の血反吐だったてへぺろ♡……血反吐ぉ!?」
葦名「私血反吐なんて吐いtゲホァッ」
(……あっ、そっか、わたくし、あぶなかったんですのね。でも、このままじゃ起き上がることもできませんわね)
平「ホ」
『一瞬死んだかと思ったが、流石に手強かったな!アズアズもイッチーもおつかれさん!流石だな!』
樟穫「すごく手強い相手だった……」
葉生「いや川が見えたっていうより、川がこっち向かってきてたけど」
恋塚「ゲホッ、ゲホッ……あー、後は頼んだ……」
葦名「だれか…………助けて……」
四宮「ほら食え!」
▶四宮が倒れた葦名に自作のクッキーを無理やり食わせます
アズラク「「弥子さん、ほら帰りますよ!」」
平 「ホウ」
『見た目以上に頭がダメそうだ!このクッキー美味いぞ!気分はどうだ?』
樟穫「う……思ったより美味しいけど……。カロリーやばそう……」
恋塚「ぷるぷる……不思議味?イチジクの身体に効かなかったのはざんねんー」
葦名 「口動かす気になれませんおー。だれがああああああああああああああああああああ」
四宮「さあ燃やせ燃やせ!!イミテーション程気持ち悪いのはないって!」
七歌「私の知ってるミステリ部、これよりもっと混沌としてますし再現度雑魚ですよね」
――照葉市 紅葉跡地――
▶外に出ると、狐に包まれたかのようにもとの廃墟のままですね。ウエイトレスの人間などは消え去っていますが、まだ所々に煙が立ち上っています。ハシドイによって既に消火はされていますが、地面は熱く裸足だと火傷しそうなほどです。
ハシドイ「任務、完了です……!」
アズラク「到着!」
葦名 「グハッ。……んおおおおおおおおおおおお!!!!!!あっつううううううううういいいいいいいいいいい!!!!!!」
恋塚 「あちあちなのでー」
樟穫「あちち……。そうだ、ここ燃えてたんだった……今は消えてるみたいだけど……」
衣笠「シャオラァ!地獄の生き残り舐めんなよあのクソミステリ共!!私らだってサバイバってたんじゃい!」
葉生「やりきった顔してんねぇー……」
衣笠「あんなパチモンに殺されてたまるかっての!本物の友人の首を捩じ切った頃と同じだけの地獄持ってこいやオラァ!」
▶よくよく見ると、余程高熱だったのか影のように見える人影が複数見えます。身体は溶けたようにありません。形からして最期まで酒だと思われる水を飲んでいたサラリーマンのように見えます。元から廃墟ということもあり、意識しないと人影も見えません
葦名 「わたくし、も!影に!影になっちゃううううう!!」
恋塚 「なーいなーいなんにもなーい……イチジクの材料もなーい……」
▶平は、スターウインドの美少女フィギュアを見つけます。白衣の下に何も着てない、ネットで少し話題になったゲーセンプライズですね
平「……人型の影。……これは?」
衣笠「あー、スターウィンドね。こういうのが信仰集めてんでしょ。腹から真っ二つにしてやりなさい」
アズラク 「邪神ですか?」
葦名 「えっ!?フィギュアを!?」
衣笠「偶像崇拝よ。邪神は滅するのが基本よ基本」
平「セカイの中でも怪しげな人形ぶっ壊してたよな。それと同じような理由があんのか」
アズラク「人形は役割を果たしたら消滅すべきですよ!――それが、どんな役割であっても!私もいずれそうなる日を待っています!」
樟穫 「あんまり悲しいこと言わないで、私と葉生ちゃんとできるだけ長く一緒にいようね……」
恋塚 「もぐもぐしても美味しくなさそーで」
平「この惨状の元凶って言うにはあまりにも八つ当たりな気がするけど、今はそういうことにするしかねーからな。こんにゃろー!!!!!」
▶スターウィンドの首を捩じ切って更に四肢を抜き取るように砕き、我が子を食らうサトゥルヌスをして完全に破壊します
恋塚 「おーもぐもぐしてますなー」
衣笠「これで終わりよ!標的がフィギュアってのがわかったらこっちのもんよ。偶像に世界を委ねるほど、私らは英雄じゃないんだわ。一般人舐めんなオラ」
四宮「しにさらしゃー!」
七歌「人間でやってた頃よりまともですよね」
樟穫「うーん……アズちゃんは私が守ってあげるからね……」
アズラク「大丈夫ですよ芽生さん。私の最後はファラオのためにこの身を捧げることですが、今の所有者は芽生さんですから。私も芽生さんを守りぬきますからね!」
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