S14 街中デスマッチ 5月8日

――照葉市 寂れた雑貨ビル1F:星を見る――


▶この間まで大量にいた客は微塵もなく、相変わらず寂れまくった喫茶店ですね。あれだけ忙しそうにしていた衣笠も今ではスマホでウマをしながら足を組んでポチポチしている有様です


衣笠「ソシャゲって結局やる時間によるわよね。他やってる暇ないわこれ」

七歌「私には青い薔薇は咲かない……というか!仕事してくださいよ仕事!」

勇聖「客がいない喫茶店の仕事 検索」

衣笠「だってぇ……金あるしさぁ、無休無給のむきゅーむきゅーの珍味もいるしさぁ、私いる??」

七歌「でもほら、一応常連さんはいますし、ね?」


平「ほんと嘘みたいに静かになったな!先週が嘘だったんだけどさ!」

葉生「というか私らまだ客扱いしてもらえてたんだ」

樟穫 「今日はゆったりできる……」

恋塚「おっみずーおっみずーおいしーなー」


四宮「金を出してる以上はね。お水は1杯800円ですよ」


恋塚「おたかい……せちがらい……」

葉生「ぼったくりバーじゃん。それは客として見てなくない?」

恋塚「生きるのにはおみずとおかねがひつようなのでー……」

勇聖「なるほどああやってお金を取るのも仕事か……!じゃあまずは……座席料?」

恋塚 「しめいりょー」

国見「お通しとか作ってみるとか?」

樟穫「自前で持ち込むのが一番安上がり……」

四宮「それはちょっと私のプライドが……」


暁星「おっやってるやってる。こんな世間で潰れてないかと思ってたけど案外しぶといもんだな」

衣笠「またバイト?化物退治するだけで200万とかこの仕事やめられないわよねぇ……わかるわ」

七歌「雑魚刈りで金稼いでニートって、凄いRPGの基本してますよね。気持ちはとてもわかりますけど」


▶恋塚 動体視力[的確な指示]

 成功

▶窓を突き破って飛んでくる羽根のようなものを間一髪で避けます。羽根は後ろの壁に深々と突き刺さっていますね


恋塚「ぴぎーっ!?なにごとでー!?」

衣笠「修繕費!!!!!」

勇聖 「1名様ごらいてーん」

葉生「金あるって言ってたじゃん」

衣笠「それとこれとは別!!!」


▶暁星 武道[的確な指示]

 失敗 26ダメージ

▶もう一本飛んできた鋭利な羽根を躱しきれず、肩に突き刺さります


暁星 「痛ってえな!バイトしにきただけだってのによ、一方的にやってくるとか許せねえな」

樟穫「な、なにごと……!?」

勇聖「2名分!きっちりお代は請求するぞ~~」


衣笠「襲撃とかいいタマしてんじゃない……!おら!カモくん法螺貝!!」

勇聖「ぶおおおぶおおおおおお」


七歌「というかほら!杖出せますよ杖!!完全にセカイの中ですよこれ!」

恋塚「ぴぎーっ!ぴぎーっ!イチジクおきてー!」

四宮「治療したげるから取り敢えずケバブでも食べてて。っていうか矢文じゃんこれ、ウケる」

平「なんだ兄ちゃん関係者かよ!?てっきり先週のおっさんの生き残り組かと思ったぞ!」


▶樟穫 日本語[ググる、パチュリー、的確な指示]

 成功


▶「迦葉山から権現様を取り戻しに来た。ここ最近の我ら天狗の印象変化の原因は守神様がいないに他ならなく、社会の風紀を攪しているのは君たち側である。須らく屍を築くことだろう」 と、書かれています


樟穫「ええと……、迦葉山から権現様を取り戻しに……守神……天狗……?」

七歌「迦葉山……ってことは群馬ですよね?なんで?」


衣笠「未開の野蛮人だから急に襲ってくるのよ!!賠償金せしめてついでに関係ないってこと知らしめて唐揚げにしてやれ!」


樟穫「どうやら相手側は敵意を持ってるのは確かですね……。けど権現様って……?」

恋塚「てんぐのからあげは美味しいので?」

勇聖「この喫茶店で新規メニュー開発のお達し……だと……」

暁星「勘違いで襲われたってわけかよ。はーますますクソって感じだな」


チカギ「あー……これ手下が暴れてるやつだわ」

衣笠「は??」


▶神棚から裸エプロンツインテ幼女がふんわり降りてきます


チカギ「私はね、ほら、あの天狗のボスなわけ。でさ、でさ、ほら、虹龍洞って出たじゃん?実質私らのバフ手形のやつ」

チカギ「あれで飯縄権現が出たっぽいのよ。おかげでほら、私達イメージ商売してるわけじゃない?前の見た目もこの見た目とかもさ、実質型月だし?」

チカギ「多分飯縄権現の部下の天狗達って、そっちに引っ張られてTSしちゃったんじゃないかなあ。偉いやつはともかく、普通の天狗といえば女の子みたいなとこあるし。急に女の子になる程の神秘ってやっぱね?大きい概念の変化がないと」


七歌「えぇ……」

葉生 「この人差し出せば解決じゃね?」


チカギ「待って待って!こんなよくわからないのと混ぜられた穢された私じゃ偽物断定で処刑されちゃう!逆らえる程力も戻ってない!ほら、だからね??」

チカギ「まあ、世界樹信仰なんて何時の話だってのみたいな?せめて紅赤朱とか使えたらいいんだけどね?」


恋塚「いまはヨゴレのパチモノなので?」

国見 「イマイチいなかったからこんなこと聞くのも悪いんだけど、ここに彼女いないと色々まずいの?」


衣笠「うーん……。正直カモくんだけで化物シリーズ食傷気味でこいつはどうでもいいんだけど。でもさ、勘違いされてるなら全員ぶちのめしたら天狗部下にできんじゃね?使える手駒ほしくない?」

四宮「うーん邪悪」

勇聖「天狗を従えるという格……!」


恋塚「悪いてんぐさんならなにしてもおーけー?」


衣笠「生かして戻せ。殺してもいいけど手駒減るからそれはダメかな」


恋塚「ヒーハハハァ!つまり!拷問まではオーケーってことだなァ!」

国見「ここの経営とか組織?とかのあり方はどうでもいいんだけど、いるからこっちも狙われるならあんまり深くは関わりたくないよね。ただでさえ同業者?からの評判は悪いみたいだし……」

樟穫「まぁ狙われ続けるというのも危険だから仕方ない……?」


衣笠「まあ金もらえるうちは従っておくのが華ですわよ。もぎとるもんもぎ取って離反しちゃえばノーリスク!そのために力はつけとかないと」


国見 「あ、そっか。それもそうだね!なら逃げ切るための力も手に入れないとね!」

恋塚「主犯はブチのめす!金は貰う!どっちもやってやろうじゃねェか!」

七歌「まあ取り敢えず味方にするにしても殺すにしてもボス見つけないと話にならないですよね?取り敢えず外で情報収集してみます?」


――照葉市 道なり――


▶喫茶店から出て、調査を始めようと思いましたが道に黒い羽根が結構落ちていますね。視線も感じます


▶勇聖 視線

 失敗 71ダメージ

▶気づいた時には腹を撃ち抜かれています


勇聖「ぐふぅ……僕はもう駄目だ、ここに置いていけ……ガクッ」

四宮「じゃあこのハンバーガーもいらないってことで。やっぱ隠れやすい場所か協力者探してくのがいいのかな」


衣笠「ちょっと見えないところから撃ってくるのきつすぎんよー」

葉生「いやいやいや洒落になってなくない?風穴空いてなかった?」

国見「人質にされたらもっとひどい目に合うかもよ?立とう立とう」

恋塚「風穴にイチモツ突っ込まれたくねェだろ?そういうこったな」

樟穫「ひえ……」

勇聖「ハンバーガーは要る……」


▶葉生 快晴

▶国見 動体視力

 成功

▶怪我した場所などから見て、この場所から見て西側から撃たれたのだと思いました


国見 「大丈夫そうだね。飛んできたのはこっち、西側からみたいだけど」

平「つっても相手は天狗なんだろ?変化球でもなんでもありなんじゃないか?でもまぁ他に理由もないし行くぜ西遊記!」


――照葉市 紅葉拠点跡地――


▶兵どもが夢の跡な紅葉を尻目に山手に入っていくと、ふらふらとしながら女性が歩いているのを見かけます。分かる人はわかります。樋爪ですね


樋爪「あれ?みんな元気だね……。私はなんか急にぶっ倒れた人を介抱して、やっと調査しよっかなって思ってるとこ」


平「おー、貧血か?優しいな!ところで調査ってなんの調査?バードウォッチングみたいな?」


樋爪「この辺来たら急に息苦しくって。なんかね、ここの紅葉。3日だけオープンしてたらしいのよ。私が来た頃よりなんかだいぶ廃墟になってるんだけど、幻の三日間とか言われててね。――実は紅葉、行ってたりしてない?」


平「……あー」

衣笠「いやーし、知らないかなー。そ、それより、なんか変なやつとか見なかった?」


▶葉生 快晴

▶葉生 駆け引き

 成功


樋爪「え?ええっと、あのVtuberの。柏木ヒナちゃんの3Dお披露目配信で電撃婚約した伝説の回!えっと、まあわからないよね。あの、ヒナちゃんの配信でこのはちゃんが言ってたのよ。昔のお友達が今大変なんです~(似てない)って。で、キモオタストーカースレでそのお友達が住んでるのが群馬県だったんだけど」

樋爪「そのお友達、お寺のお坊さんらしいんだけど、なんか今みんなこの辺に来てるみたいなのよ。で、調べたら先週だけここの紅葉が3日間だけ開いてるって情報見かけて。これだ!!!!ってなって探しに来たんだけど……何も情報がないのよね……」


国見「3日だけ開いてるってのも変な話だよね。でも荒れ方も前よりひどいし、気にはなるなぁ」

暁星「こんな廃墟に人が集まるとは思えないがなぁ……」

葉生「うーん、まあこの感じだと火事でも起きたんじゃない?珍しく明るくて勘違いされたとか」


樋爪「そうかも……。やっぱ論理の飛躍過ぎたかなあ。ENOKIから紅葉の情報出て、オカルトもつながってるとか完全にコレだ!!って思ったんだけどなあ……。ありがとう、今日は帰るね……また調査にお金貯めてこっち来るよ」


▶とぼとぼと樋爪は帰っていきました


衣笠「陰謀論を実地に調べに来れる胆力は見習いたい」

葉生「どこから来てるとか言ってたっけ?そんなお金貯めてまで足を運ぶって相当だわ」

樟穫「調査費用実費なんだ……」

勇聖 「……いや普通につらいけど!?なんでハンバーガーで釣られたんだぁ」

四宮「ギリギリ治療間に合ったしセーフよセーフ。トマト残すからしんどいのよ」


――照葉市 柊野のお寺:間道――


▶お寺に向かおうとしましたが、途中紫と白の結界のようなものに阻まれます。結界のようなものはお寺から出ているようですね


▶国見 回避判定[冷静な助言、早歌[竈、竈]]

 成功

▶一歩先の場所に大量に手裏剣が刺さります。それを見て、慌てた様子で住職さんが近づいてきますね


国見「いや違った殺意!?」

平「手裏剣!?ニンジャか!?」


住職「きみら。この瘴気の中で平気とは……大した胆力だな。取り敢えず入るとええ。ほれ」


▶住職が錫杖を地面にコツンとすると、阻まれていた結界をすり抜けるようになります


――照葉市 柊野のお寺――


衣笠「見えるし、協力者は多いほうがいいし……ま、いっか。えーっと」


▶衣笠は住職に全部説明しました


住職「ふむ……。天狗、というのなら現状の事態もわからんでもない。てっきり……いや、そうだな。天狗の狙いは神様ではなく君たちだろう」


勇聖「安地じゃん。ここは大事に大事にすべき」

平「問題の真相追及もしないで安直な八つ当たりだぜほんと!迷惑な話だ!んで今直談判しに行こうってことなんだけどどこに行ったらいいかわかりません?」


住職「天狗は集団行動だからな。森があるこの辺に目をつけるのは悪くない。五行でも木は北だからの。――ただ、この辺には強力な結界が貼ってある。だから南の方に行ってみるとええ。攻撃も激しくなるだろうし、神社にも協力を願い出て見るのもいいかもしれん」

住職「儂ももう20年若ければ手助けをしたいところなんだが、跡継がおらんでの。儂しかおらんのにこの寺を留守にはできん」


恋塚「はーん、そりゃあまた、大変だな」

樟穫 「危なくなったらまたここに来て体制を立て直しましょう……」


――照葉市 登山口:山小屋――


▶登山客用に用意されてる山小屋の近くで、やたらエグい着物スリットの気持ち悪いくらい美人の黒髪の女性2人が薙刀を構えています。羽根が生えていることから、天狗だろうと推測できますね


天狗「止まれ!」

天狗「これ以上の狼藉は許さん!」


葉生「お出ましじゃん。いやこの場合私らがお出ましか」

国見「本当にいるんだね」

樟穫「何もしてないのになぁ……」

暁星「肩ぶち抜かれた分はやりかえさねえとな」

恋塚「へっへっへ……アタシらが何したってんだァ?ん?」

平「ほーん、ほーん。ほーーーん。ほーーーん」

衣笠「整形してもこんな造形綺麗にならんわ。写真じゃないのに加工使ってるだろこいつら」

平「なあカモっち、右と左だったらやっぱり右?」

勇聖「いやーやっぱり左じゃない?……え、何が?」

平「左かー、なるほどな」

恋塚 「ったく、これだから男は」


葉生「認識にフィルタかかってるわ。というかお互い喧嘩腰でいいのこれ」

七歌「血気盛んな人達だなあ。本当に喧嘩するつもりならもう襲われてるでしょ……。顔まじまじと見れてるし」


▶葉生 快晴

▶恋塚 見切り[的確な指示][マミゾウ]

 失敗 4ダメージ

▶平 葉生 早業

 判定不可 4ダメージ

▶反応速度より速いペースで薙刀を振り回されます。前髪の先が斬り落とされ、柄を腹に押し付けられます


天狗「実力差はわかっただろう。怪我する前に俺たちを元の姿に戻せ」


葉生「やっぱ勘違いしてない?そんで元の姿に戻せって最初の言い分と違う上に私ら関係ないし」

四宮「なんか命令と目的が違う感じするよね」

平「アイター! で、リックはどうよ兄さんも?人間視点から観たら右だよな?」

国見 「うーん。スタイルは良いし悩ましいけど、刃物振り回してくるのは無しかな!怖いし!」

平「あーやっぱ今の時代は暴力系ヒロインはNGって感じ?でも手加減してくれてるみたいだから優しさもあるみたいだよ?」

暁星「右も左も人間じゃねえんだから大差ねーよ。というかコイツラの話聞く限り俺らにはどうしようももねえんだし不毛だろ」

平「兄さんは人間専門かー!あ、ごめん話聞いてなかった、なんて言ってた?」


▶恋塚 手加減した通常攻撃

 失敗

▶体幹や首の動きで避けられますが、天狗側も少し苛立ちが残る表情をします。もともと不気味な程美人なせいか、それでも綺麗だと感じますね


恋塚「チッ、ちょこまかちょこまか鬱陶しい……!」


天狗「踏み込んでない……本気で殺る気はないと。まあいい。俺達のボスが割り出してくれるだろう。おい!」

天狗「ああ。精々真面目にやってる射手にやられるなよ」


▶天狗は勝手に飛び去っていきました


恋塚「ブチ殺したら金になんねーからなァ」

国見「あ、行っちゃったね。どうしようか」

勇聖「追っかけてったらいるんじゃない?ボスが」

平「あー、行っちゃったな俺っこだったな、なかなかマニアックな分野じゃないか?俺はどっちかってーと女の子は物静かぐらいな方が可愛いかなーって思うんだけどさ」


衣笠「綺麗すぎてキモい。山に住んでるのに太もも真っ白とかキモい通り越してやばい」


平「飛んでるからじゃないのか?でもしっかり鍛えては居るって感じだよな!」

葉生「飛んでたら余計日光に近いんじゃ?」

七歌「ちょっと、その……二度と近寄らないでください」

平「え!?なんで!?」

恋塚 「口に出さずに黙って見とけば良いんだよそういうのは」

平「男の子にはこうやってお互いの好みを探り合うコミュニケーションが必要なんだよ。あまりにも現実感無かったから雑誌観てる感じだけどさ」

葉生「というかどうすんのこれ。ホイホイ本拠地ついていっていい感じ?」

国見 「すぐに行ってもまともに会話もできないだろうし、神社と言わずとも何か別口の手段がほしいよね」


――照葉市 朱鷺森狐火宮神社――


▶無駄に長い階段を登り切ると、ヘアピンから見て早風が飛び込んできます。背中に括り付けられていた山刀の柄が七歌のみぞおちにえぐりこみます


七歌「あっぅぉ……ぁぅ……」

早風「だいじょーぶ?」


恋塚「あ?大丈夫か?」

勇聖「元気でよろしい」

樟穫「この前はなかったから安心感……」

国見「見えない天狗よりもよっぽど強そうだね」

平「我慢できなかったかー、今日も元気だな!」


▶頭を撫でようとすると、衣笠にはたき落とされます


衣笠「相変わらず物騒なの持ってるな。ってか触るな変態」

平「子供を愛でるのにやましい感情なんてねーよ」

四宮「性別問わず可愛い子に近づかないで」


美篶「やぁ。今日は……って言うまでもないかな」


▶美篶はどこからか飛んできた羽根をガトリングで打ち消します


恋塚「ヒューッ!見事なモンだな」


美篶「取り敢えず不埒な天狗は2匹程捕獲しているが……君たちもごうも……聞き取りするかい?」


平「女の子に酷いことしちゃだめだぜ?そうだな、俺らに言いたいことがあるかもしれないし聞いてみるか?」

暁星「まっ話を聞くくらいならいいんじゃねえかな。聞いた目的がいまいち一致してないし、積極的に殺そうって輩とさっきみたいに加減する輩もいてよくわからねえ。何かあるんじゃないか?」

勇聖「コミュニケーションを取るのは大事だよね~」


美篶「そうか。そっちの小屋に2匹ともかけているから、好きに聞くといいよ」


平「……椅子に、だよな?」


――照葉市 朱鷺森狐火宮神社:掘っ立て小屋――


▶美篶に教えてもらい、神社の外れにある小さな小屋に入ると腕を上に手錠で括り付けられ全身に火傷や殴打痕などがある天狗と思われる気持ち悪いくらい美人が2人縛られていますね。片方は羽根を毟られ顔を下にぐったりとしていますが、もう片方はこちらを見るとキッと睨みつけます


天狗「――話すことなど、ない」


樟穫「うええ……」

暁星 「はーひどいもんだな。ジュネーブ条約もひったくれもねえ、人間じゃないから対象外ってのはそうかもしれんが」

恋塚「とりあえずどのくらい水を飲ませたら音をあげるか試してみようぜ」

衣笠「合理的で凄いわ。これ以上拷問する意味もなさそうだからやめとけやめとけ」

葉生「いや私らにそんな趣味ないからね。えっ、無いよね?」


国見「でも話をしたいんだ。そもそもこっちで何かしたわけでもないんだけどね」

葉生「私らは別になんもしないからさ、とりあえず聞きたいことあるんだけど」

平「とりあえず降ろしてやるか……これじゃあ話たくても話せねぇだろ」

恋塚「ああ、降ろさねえとヤりづれえって話か?外で待っててやろうか?」

平「馬鹿言うな、こんなんで興奮するなんて変態だろうが」

恋塚「……違ったのか?てっきり変態だとばかり」

七歌「どうでもいいけど手伝ってよこれ!鍵壊して鍵!」


▶天狗を手錠から開放すると、ぐったりとしている天狗に膝枕をさせ、気力がないように項垂れます


▶樟穫 嘘発見機


葉生 「まず私らってなんで狙われてんの?最初は神様を返せって言ってきてたけど、直接会った人らは元の姿に戻せって言ってたんだよね」

国見 「あ、会ったのは山小屋のところだよ。そこは嘘をついてもしょうがないしね」


天狗「……神を返還してもらわないと、俺達は元の威厳のある姿に戻れない」


樟穫「神様が帰ってくれば戻れる……という確信というか根拠はあるのですか……?」

葉生「というかここにも飛んできてるってことは結構無差別に襲ってんの?」


天狗「小菅沢様……、いや枯尾様の命令でな。抵抗するものは皆殺しにせよという命令なのだ。俺達小間使は逆らうこともできん」


平「なんだって?抵抗どころか俺ら突然襲われてるんだけど?神の返還ってのも別に神様奪った覚えもねぇっての」

葉生「じゃあその神様っていつとか、なんでいなくなったとかわかる?」


天狗「俺達も一枚岩じゃないんだ。小菅沢様派と枯尾様派がいるんだ……。最も、何かに当てられたかのように急に暴れ出してな。俺達にも襲いかかってくる」

天狗「秋葉権現様のことだな。ある日俺達の力を完全無効にするやつが現れたんだ。藤袴のストレイとかいう狂信者の集まりだ。そいつらが山を完全制圧して、連れ去って山を降りていった」


平「あー。少しだけ聞き覚えある名前出てきたな。下っ端は辛いな……上司の無茶なプラン押し付けられてさ」

暁星「犯人わかってるじゃねえか」


天狗「気づけば俺達も女の姿になっていった。一人、また一人と変わっていって、今月に入ってからはもうほぼ全員が女だ。原因は神様を連れ戻してから考えればいい。俺達の目的は静かに暮らすことだからな」


恋塚「……で、枯尾サマってのはどういう奴なんだ?」


天狗「小菅沢様が匿ってさえいなければ殺したい程の悪魔だよ。最初の1年は静かで不気味な女だったが、前に出ることもなかったから別に気にする程でもなかった。今年に入ってから急に表に出てきて、小菅沢様を後ろ盾にして実権を握って遠征するようになった。ここから西の方角にいるだろうよ。出来ればあいつは殺してくれ」


恋塚「はーん、面白え。見て分かるような悪魔みてーな女ならぶっ飛ばしといてやるよ」

葉生「うーん。まあもう素直に話すけど、その神様うちで保護してるけど、姿とか変わっちゃってるらしいよ。威厳って言われても、神様の方に威厳がなさそうだけど」

国見「神様の方も混ざっちゃってるらしいしね。あと内側のいざこざの件だけはあんまり聞きたくなかったなぁ」

平 「「話すことなどない!」じゃなかったのか……すごいべらべらしゃべってくれるな、アンタらも被害者なんだな」


天狗「抵抗したところで無駄だからな。――相棒が精神的にだいぶ参っていてな。どこの世界にも神も仏もない人間はいるんだな。信仰のなさを実感するよ、色々」


葉生 「いや、ほんと怖いねえ人間って……。まあいいや、ありがとう」

樟穫「こわいなぁ……いろいろと……」

国見「でもぶっ飛ばしたら大ボスの小菅沢って人……人?には良い顔されないんじゃないかなぁ」


▶喋ってくれた天狗は未だぐったりと衰弱している天狗を抱え上げ、少し表情が柔らかくします


天狗「恩に着る。だが、次出会ったらまた敵だ。手加減は出来ないからな」


▶そう言って飛び去っていきました


平「ああ、お互い大変だな」

暁星「まっ、あんだけボロボロだったら会うこともないだろう」

国見「……まあいいか!ここまでしちゃったら後はやるだけやって解決させるしかないしね!」


▶晴風がちらっと見ているのを見かけましたが、目が合うとテテテと逃げていきました


――照葉市 原っぱ――


▶天狗の攻撃をいなしながら向かうと、陣のようなものが敷かれているのが見えます。その中心に、シャフトみたいな傾きをしながら薄気味悪い声で笑う女の声が聞こえてきます


女「怪異は全て滅しなさい!何もかもです!力を奪ったあいつは許しません……!」


恋塚「なあ、もしかしなくてもこのヤベー女が枯尾だかじゃねェのか?」

七歌「普通に大きすぎる」

衣笠「上が無能だと全員無能になるって感じね。私が有能で良かったわねみんな」

葉生「うーん無茶はさせられてるしなあ」

平「俺もそう思うが、どう思うリック、おれはさっきの右天狗のほうがよかったきがするぞ」

国見 「ごめんもうどっちがどうだったか覚えてないや!」

平 「あんだけ美人だったのに忘れるの早いな!そんなに好みじゃなかったのか、なるほどなー」


女「おや、僕だから気づけたものの……。また翼がなくなって怪異が消えます。良かったですね」

天狗「っ……!」


▶君たちを横目で見ると、当然のように軽く掴んで天狗の翼を握り潰すような音が聞こえます。鈍い音が聞こえますが、天狗は何も言わずに傅いているだけですね


平「カモっち、一応本人確認しとこうぜ、名前きいてみてくれよ」

勇聖「いやいやちょっとそれどころじゃないって……ふぅ」

恋塚「アンタが枯尾か?」


枯尾「そうでしたっけ?いや、どうでしょうねぇ……。でも知らなくていいことですよ。覚えてる頭が繋がってるとは限りませんから」


▶女は、錆切って鉈のような刀を引きずるように近寄ってきます。遅れて後ろの天狗も各々の武器を構え、一番奥にいた頭を掻いた年若そうな天狗も立ち上がり双剣を構えます


恋塚「なぁ、もしかしてアタシって良心的でお淑やかな女だったんじゃねェのか?」

平「絶対評価ができれば賛同しかねるがな」


衣笠「あれと比べたら私なんて清純清楚のお嬢様よ。私は逃げる!」

四宮「本当にやばくなったら下がって。だいぶ後ろで野営で料理作ってるから!」

七歌「一応、私も護衛で下がりますね。やばくなったら地面ごと吹き飛ばすので呼んでください」


▶3人はすっと下がっていきました


樟穫「やっぱりやるしかないのかぁ……」

恋塚「ちとぶっ飛ばすには相手が多いか……?」

暁星「あのイカレタ女だけぶっとばせば終わりだろ。全部相手にする必要はないはずだ」

恋塚「あんな錆ついた刀で人を斬ろうってんだ、ヤベー頭してるかヤベー腕してるかのどっちかだ、気を付けろよ」

平「どう見てもどっちもだろ!」


▶戦闘前行動 葉生 急に歌うよ[昼目、昼目、其駒、其駒、大宮]極光 橙


▶枯尾 瞬獄殺(攻撃場所に移動。起点0m物理9d8。回避可)

鈍刀【赤鰯】(自分と同じマスじゃない起点5m全体に4回9d8。回避可)

指折りの美人(付属。攻撃時、ダメージの半分物理追加ダメージにデバフ)

▶国見樟穫 回避判定

 成功[天運[蒼星]]失敗

[振りすぎ警察]24ダメージ

▶暁星勇聖恋塚平葉生 回避判定

 暁星1回成功 他失敗放棄

 36ダメージ 40ダメージ 48ダメージ 37ダメージ

[微熱風鈴×4]

[暁星:田舎間畳][マミゾウ]

[平:オンリーイベントカタログ2個、例大祭カタログ2個]

[葉生:田舎間畳[畳替し]]


▶ショタ双剣天狗 一陣の風(風。物理。2回攻撃。3d5。回避可)

安寧の眼刺突(影。魔法。対象に4d7ダメージ。命中時ダメージ分命中に+補正)

蓮実剔(対象1人に呪い付与)恋塚

▶暁星葉生 回避判定

 放棄 12ダメージ 9ダメージ

 18ダメージ


枯尾 「舞い腐ちれ『讐桜』!末枯れよ『籠釣瓶』!」


恋塚 「うおおッ!?マジかコイツ!?」

平「ホホッ!」

『足元の方が安全なのかよ!みんな生きてるか!?』


▶暁星 八重風[ミームせんせえ] 

通常攻撃[深赤[辰砂、燐葉、青願堂]闃然、砂錫、鉱滓、鏗鏘、ルドウイーク、雷汞、晴思]

[ドラム打ち込み[早歌[昼目、昼目]]

 成功 2570ダメージ

[大宮]10ダメージ

[京極]5ダメージ

[オカルトトランジスタ[早歌[其駒、其駒]]]

[オカルトトランジスタ[早歌[昼目、其駒]]]

[土下座謝罪]35回復

[バトルヒーリング[回復薬G2]]

[幽体離脱(枯尾が1000以上のダメージを受けた時割り込む。割り込んだ時、任意の行動順で行動数を追加する)] 

[紅の踊り子]

▶勇聖 通常攻撃[八葉六式撃破滅却[8枚]]

 成功 12ダメージ

 成功 計108ダメージ

[大宮]計108ダメージ


▶平 ブルーキャンドル[裂帛、気魄、柳浪、絵姿、レタブリスマン、シズフラット、リヤトレイン]

剛招ビート[鋭招来、力への渇望]座禅の教え[フォルスルージュ]

折り鶴 恋塚

 47回復


暁星「そのなまくらごとぶった切ってやらァ!」

平「ポ」

『ぶっ飛ばしてやる!ってイキってきたけど俺が出来るのはこれぐらいだ!代わりに頼むぜイッチー!』


枯尾「楽しいなあ、楽しいなあ……!ここ最近、つまんないことばかりでしたからねえ。いやあ、楽しい!もっと楽しませてくださいよ」


▶鉄砲天狗 タイガーショット(魔法。5d6。地点全体。命中時、-15m下げる)

粘着弾(補助。全体に回避補正値+12) 5m

 13ダメージ

[団扇]成功

[大宮]7ダメージ


▶葉生 ナズーリン[傘妖怪ピンバッジ]蒼天

[オカルトトランジスタ[早歌[其駒、其駒]]]

[祈祷はオワコン[C4[砂錫、闃然[精霊の加護]]]]

 69ダメージ

[雨乞い[花曇]]


[特大回復魔法]

 1319回復

[トータルヒーリング]

 1181回復

[総攻撃]

 1285ダメージ

[ハウリングストーム]

 7ダメージ


▶嵐のような竜巻を引き起こした瞬間、周りに気付かれないよう双剣を持った天狗が、こっそりカモくんの近くに来ます


双剣天狗「いやぁ、強い。――ものは相談なんですが、花さんを討伐してくれませんか?」

双剣天狗「その、こちらにも事情があるんですよ。ああ。裏切り、とかそういうのではないですから。ただ、天狗の本分として本意ではなくても従わないといけない時もあるんですよ。強さこそが力ですから」


勇聖「おわぁ!?びっくりした……いや最初から倒すつもりだけど」


双剣天狗「ありがとうございます。こちらも戦ってるフリをしますので、出来ればこちらの天狗に被害がないようにしてもらえると」


▶そう言うとすっとバックステップし、さっきと同じように双剣を構え直し刃先を2回擦るように鳴らします


▶パイルバンカー天狗 ぶんまわし(自分と同じマスに2d3ダメージ。回避可)

爆薬爆焔(火。魔法4d6)

▶全員 回避

 放棄 4ダメージ

 11ダメージ


▶国見 ゲームで判定[啓示[蒼星]] ドーピングスキル[ブリカテルブ]PTプレイ 残像[残効、残心]

 失敗

[天泣[霧雨]]

[𣏐[早歌[星、星]早歌[星、星]早歌[星、星]]

[囁き吐息の加工録音]

[祈祷はオワコン[手投げ爆弾]

 43ダメージ

[雨乞い[花曇]]


▶勇聖 ゲームで判定

 三点バースト[雷汞、洋銀]

 通常攻撃[雷汞、洋銀]

[ドラム打ち込み[早歌[其駒、大宮]]]

 失敗

 成功 95ダメージ 13ダメージ 13ダメージ

 ファンブル[何もなし]

[京極]11ダメージ 7ダメージ 10ダメージ

[大宮]7ダメージ 11ダメージ

[幻影陣]

[ドラム打ち込み[早歌[其駒、大宮]]]


▶[ブーメラン]樟穫 サルビア 囁き吐息の加工録音 手投げ爆弾

 63ダメージ


▶タイムカード サルビア エンジニアのにゃーん[柳浪・絵姿・裂帛・気魄・レタブリスマン・レフェクティオー]

 46回復


国見 「まだなにがあるかわからない、守りに入るよ!」

樟穫「出来る範囲での支援を……!」

勇聖「周り巻き込めないとなるとあれはダメか……どうにもめんどくさい戦闘にしてくれたもんだ」


▶恋塚 魔神剣[森羅万象燃え尽きろ(細流×3、静謐×3、激湍×3、足刀蹴り[上段足刀蹴り]×3、闃然×3、鏗鏘×3、砂錫×3、鉱滓×3、バロッツァ×3)[精霊の加護]]

魔神剣[森羅万象燃え尽きろ[精霊の加護]]

魔神剣[森羅万象燃え尽きろ[精霊の加護]]

魔神剣[森羅万象燃え尽きろ[精霊の加護]]

 成功 142ダメージ

 ファンブル[何もなし]

 成功 180ダメージ

 成功 192ダメージ

[弧月斬[森羅万象燃え尽きろ][精霊の加護]]149ダメージ

[弧月斬[森羅万象燃え尽きろ][精霊の加護]]182ダメージ

[弧月斬[森羅万象燃え尽きろ][精霊の加護]]230ダメージ

[大宮]計70ダメージ

[呪い]38ダメージ

[バトルヒーリング[不沈艦][集気法(桜花集気・熱震集気法)]

[紅の踊り子]暁星

▶暁星 通常攻撃[深赤[辰砂、燐葉、青願堂]闃然、砂錫、鉱滓、鏗鏘、ルドウイーク、雷汞、晴思]

 成功 2820ダメージ

[デマ拡散]2820ダメージ


枯尾「ああぁぁああぁぁああぁぁぁぁぁぁあああああ!――――ぐっ……、ふっ……あぁ……」


▶枯尾の全身が燃え上がって、そのままもがくように消えていきました


恋塚「ヒーハハハァ!森羅万象燃え尽きろォッ!」

樟穫「その力、お借りします……!勢いをこのまま……とぉやーっ!」

暁星「よっこいせ……。あ゙あ゙あ゙疲れた。肩やられた分くらいは十分返してやったぞ」

国見「あれ、必要なかったみたいだね。すごいなぁ!」

平「ホホーホー」

『流石だなぁ!俺が見込んだだけあるぜガッツの旦那ぁ!』

恋塚「あの女、マジでなんだったんだ……?天狗には見えなかったが、人間でもねーよなああんなん……」


▶周りの天狗は枯尾が燃え上がって消えたのを確認して、武器をおろして近づいてきます


平「ポォ」

『なんだ!?やる気じゃ、無いみたいだが』

勇聖 「なんかよくわからないけど向こうも倒してほしかったんだってさ」


双剣天狗「いやぁ助かりました。あーそうそう。最近出たバイオハザード ヴィレッジっていうゲーム知ってます?」


平「ホウ」

『なんだ突然、あー?今度のバイオはこわくなーいだっけか?』


双剣天狗「面倒くさい鳩だな……えっと、あれに出てくるBBA……失礼、ドミトレスク夫人っていうキャラがいるんですよ。花さん、ゲーム教ってやつらにその概念を無理やり入れられてしまったみたいで」

双剣天狗「もともと人間やめてんな、とは前から思ってたんですが本格的に人間やめたみたいなので別に殺されても問題ないんですよ。寧ろ今までのいらない概念剥がせるだけ万々歳で」


国見 「え?じゃああの人、普通の人なの!?でもいいんだ!?」

勇聖「うん?後付けだけ剥がせるもんなの」

恋塚「というか、死んだのか?アレ」


双剣天狗「人間……ですよ。一応。えっと、まあはい。――これで僕も楽出来ますよ。天狗の世界は実力社会な上、暴走した花さんと相性のいい天狗もいなくてほとほと困ってたんです」

双剣天狗「後付けというより、僕ら妖怪はイメージ商売なんですよ。だから東方の天狗に可愛い人が出て有名なるとそれに引きずられるんです。今の世の中、イケメン天狗より美少女天狗のほうが供給量が多いですし、天狗の女ってだけで他にも女天狗とか色々いるので」

双剣天狗「それは何も僕らだけの話じゃなくて人間だってそうなんですよ。有名人になったら有名人相応の振舞いとかを期待されるじゃないですか。そういうのが概念にもあって、噂や風評だけが一人歩きするんです。今頃、狂気的な力も失って記憶が消えてからの世間風評も消えた等身大の花さんがマイラバーハウスで待ってますよ」


葉生 「あ、というか怖い美人で忘れてたけど、そっちの神様こっちで預かってるのはどうしたらいいの」

平「ホウ」

『そうなのか、天狗社会も大変だな、でもよかったのか?あの花って人間は小菅沢っていうボスのお気に入りだったんだろ?』


小菅沢「僕が小菅沢です。この度は迷惑をかけました……。秋葉権現様が僕たちの上司ってのは変わらないので――そうですね、同盟を結ぶというのはどうですか?」


平「ポウ」

『ええ!?実力社会のボスっていうからもっとゴツいのだと思ってたけど、おぉ……』

恋塚「……ぷるぷる。ワタシにはむずかしい話になったのでー」

国見「こういう話は……あの人達に投げる!」

葉生「同盟かあ、じゃあうちらのボス呼んでくるかなあ」


衣笠「よばれてとびでてドドドドン!!話は全部こっそり聞いていた!!――――同盟ならいいんだけどさぁ、私達のほうが一応有利な同盟にならねえ?一応実力社会なんでしょ?そこんとこ」


葉生「いや早いわ」

樟穫「さすが行動が早い……」


小菅沢「まあ……そうですね。じゃあ、僕の部下から1人、好きなの監視含めて手駒として持っていくとかでどうですか?出来れば拷問されたやつは勘弁してほしいんですが」


葉生「まあ拷問した側のとこもよく行くしねえ……」

平「ホー」

『いいのか?いいって言うならそれでいいんだけどさ』

国見「仲良くできるならそれでいいね!姿は……戻し方はわからないけど、戻れるといいね。そういう時は手伝うよ!」


小菅沢の部下TS女天狗ダービー杯!!!


1番 千里眼を持った黒髪ロングの正統派天狗!

 こちらをどうでも良さげに見ていますね。印象は悪くないようです


2番 腕っぷしが強い羽根が大きい黒髪サイドポニーの門番天狗!

 薙刀を所在なさげに持っていますね。やはりこちらに斬り掛かったことに負い目があるのでしょう


3番 狙撃が得意な影の薄い黒髪ポニテのジト目天狗!

 お前は何を言っているんだといわんばかりの表情で小菅沢を見ていますね


4番 拷問されてぐったりしてた片翼のメンタルブレイク黒髪ボブ天狗!

 こちらには目もくれず、焼け爛れて焦げている翼を所在なさげに見つめています


5番 情報提供してくれた強気系女上司タイプの黒髪ロングのクール系天狗!

 こちらの目線を感じると一礼しますね。義理は固そうです


6番 情報収集に長けている射命丸を色濃く影響されてしまった黒髪ボブのマスコミ天狗!

 一心不乱にスマホに何かを書き込んでいるようですね。顔を上げることすらありません


7番 着物なのになぜかミニスカスリットで聞いてくるのが得意な黒髪ツインテ天狗!

 ミニスカをひらひらさせながら小菅沢に見せつけていますね。必死で目をそらしています


樟穫「いろんな属性がよりどりみどり……」

平「ホウ」

『どうするカモっち!今度は二択じゃなくなったぞ、俺としては羽の大きいあの子とかポイント高いんだが、どう思うリック』

国見「あ、まだ鳩のままなんだ。んー、誰でもいいかな!でも空を飛ばせてくれたりするなら嬉しいよね!」

暁星 「常識があって意思疎通が不自由なくできればそれで十分だろ」

平「ポ」

『空の散歩ツアーか!夢があるな!抱きかかえてもらって上空から街を見下ろすってのもいいもんだよな!ガッツの兄貴はあんまり外見には影響しないタイプなのか?性格重視って感じ?』

恋塚「ワタシとイチジクは興味ないのでおまかせでー」

暁星 「同僚相手に求めるものなんて仕事ができて、あとはコミュニケーション能力くらいだろ」

平「ホーウ」

『ヒュー硬派だなぁガッツの旦那、んじゃ同僚じゃなくてさ異性としての好みならどうよー、大きい方がいいとか小さい方がいいとかあるでしょー?』

暁星「今の時代コンプライアンス違反で即首だぜ、セ・リーグ制覇おめでとう。次会うときは食卓でだな」

樟穫「こわい世界だ……」


▶勇聖が1番の背中がバッサリ開いた着物の、天狗に近づいて指を指します。154cm、AAカップ、黒無地の翼ですね。


小菅沢「こいつか。嬬恋!失礼のないように頼む」

嬬恋「はい。嬬恋湊斗つまごい みなとです。好きにお使いください」


勇聖「よろしくね!暇なときには遊んでね~」

樟穫「よろしくお願いしますね……」

恋塚「おー。ワタシはコイヅカイチジク。コンゴトモヨロシクー?」


平「ポウ!」

『ほら見ろイッチー!少なくともカモっちはこういうのが好みだってことだぜ!世界は広いぞ!』


四宮「うわキモッ」

衣笠「そういうとこだぞ」

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