S11 銃声 3月27日

――照葉市 寂れた雑貨ビル1F:星を見る――


衣笠「あー……モンハンで眠いわー……。最近は娯楽が何処見ても多くていいわ」

七歌「紅葉みたいなことしないでくださいよー。一応お客さんいるんですし、接客の精神忘れてますよ」

衣笠「そう言ってもね?ブレンドしか出さない喫茶店に来る方が悪いのよ。うちの店、金持ちの道楽だと思われてるらしいしー?」


平「せめて聞こえない程度に絞ったほうがいいとおもうぜ?」


衣笠「小金持ち程度になっちゃったし、こないだこの店の土地も買っちゃったのよね。重たいローンとおさらばできたわ」


平「おー!成金デビューってやつだな!近くに二号店でも建ててみるか!?」


衣笠「貯金に回っていく悲しい日本人のサガよ……」

平「こうして不景気は続いて行くんだな……」


ハシドイ「こんにちは、皆様」

衣笠「来たわね。まあブレンドでも飲んでいって頂戴。他の人に連絡かけるわ」


――15分後


ハシドイ「あの……急を要するものなんですが」

衣笠「じゃあ今いるやつだけでいいわ。説明してくれる?」


平「できれば楽しい依頼ならいいんだけどな!」

樟穫「今日も葉生ちゃんはお勉強のようで……でもアズちゃんが一緒に来てくれました」

アズラク「はーい!」

勇聖「今日は少数精鋭の気分」

七歌「15分くらいで来てくれるありがたい人達なだけなんですよねこれ……。15分とか横浜に住んでる人来れませんよ」


ハシドイ「コホン……。衣笠様、四宮様の消息が判明しました」

衣笠「マジ???」

ハシドイ「はい。ですが、現在追われてるご様子。遅ければ身が危ないと思われます。車を用意したので、急ぎ向かってもらえますか?」

衣笠「わかった。四宮については車で話すわ、先に乗って」


平 「コーヒー飲んでる場合じゃなかったなぁ」


――車――


七歌「四宮部長について、でしたよね」


勇聖「そんな追われるようなヤバい人なの?」


衣笠「ええまあ。四宮は私達が昔いた高校の料理部の部長をやっていたのよ。性格は至って善良かつ善人ね。四宮を含めて3人で学校から脱出してきたの」


平「え?脱出?卒業生とかじゃなくて?」

樟穫「脱出……?」


七歌「はい。ここに来る途中襲われて……。部長とははぐれてしまったんです」

衣笠「学校についてはまた今度話すわ。黒服を着たマフィアマフィアしてる人がゾンビのようなものを出してきて、必死で逃げてきたのよ。四宮は私達を逃がすために壁になってくれたのよ。私みたいな才能のない人間と違ってあの子には才能があったのよ。セカイに適応する、ね」

七歌「セカイとは時間の流れが違うようですし、希望はあったんですけど本当に生きているとは思ってませんでした……。やっぱり部長なんだなあって」


平「紅葉みたいな企業連中に狙われてるってことなのか?」


ハシドイ「いえ、どうやら別勢力のようです。一応、紅葉や冬泉にも確認をとったのですが彼らも協力して救出にあたってくれるようです」

ハシドイ「彼らは夜叉……えー、適合者の方々で半グレになった人達が銃とかを密輸する集団のようです。出来損ないの集まりですね」


樟穫「ひええ……」

勇聖「おっきい企業が力かしてくれるっていうならまあ何とかなるっしょー」


衣笠「そんな連中がねえ……。わかった、一応連絡かけるわ。移動手段が強い人だけだけど」


――神奈川県 清川村:道――


▶山を覆い包むような黄色いセカイが出ています。大きくなりすぎており、空間というより結界のように見えますね


ハシドイ「こちらになります」


衣笠「えぇ……」

樟穫「うっわぁ……なにこれ……」

平 「なんだよこれ……山ほどデカイぞ」

勇聖「これは見事な紅葉。まだ3月なのにね」


ハシドイ「既に紅葉の方々が先行突入してくれています。彼らの報告によると、敵対勢力が80名程いるそうです」


七歌「なんでそんなに……?」

平「ひとりの為にそんなに!?」


ハシドイ「少女が1人逃げているとのこと。紅葉から送られてきた資料によると、この方が四宮さんと見て間違いないでしょう」


▶センチュリーがAKIRAドリフトをして目の前に止まります。扉だけが開き、音漏れヘッドホンにグラサンをかけた少女が運転手に急かされ、片耳を外して降りてきます


葦名「ほらほらまた来た傷だらけバンビ……」

葦名「やっときましたわね!遅すぎますわ!そんなに遅いと客席も盛り下がってしまって帰宅してしまいますわよ!」

(ドゥン……ッチャ……ドゥン……ッチャ……)


衣笠「こんな僻地に呼び出してもこれそうな人を呼んでおきました」


アズラク「そんな大きな音で聞いててお耳痛くならないんですか?」

平「つっこみどころ満載の登場で反応しづらいぞ!」


葦名「Twitterで事前に連絡をいただいていましたわ!!セバスチャン、ご苦労様。こちら預かっていてくださいます?それでは行ってまいりますのでお前は帰還まで待機していなさいな。皆さん声が小さくて何言ってるかわかりませんわね……。もうちょっと大きな声でもよろしくてよ」


平「じゃあいくぞ」

七歌「置いていきますよー?」


▶ヘッドホンを引っこ抜き、セカイに入ります


――山の中――


▶セカイに突入しましたが、空間全てが白黒になっています。また、外から見ると黄色でしたが、内側から見るとどうやら黄色というより橙紫のような色をしているのがわかります


葦名「っは!これ音楽聞こえたんですのね!!」

衣笠「いつ襲われるかわからないわ。全員!私を守るように!!!」

アズラク「はい!」

七歌「えぇ……。でもどっち側行きます?正直どれも獣道ですよね」

平「目的のその四宮さんって人を最初に見つければいいんだろ!いこうぜ!」

勇聖「とりあえず山頂目指してまっすぐ!」


▶北に進軍

▶小夜嵐、勇聖[回復の草]取得


衣笠「誰とも会わないしお洋服は濡れるし、崖だしで最悪」

勇聖「この草食べられる……気がする!」

七歌「やめましょうよう……。それ一応ハーブですけど……」

平 「道草食ってる場合じゃないだろー、なんだこの雨……」

アズラク「座布団いちまい!」

葦名「ズンチャッズンチャッ」


▶葦名は後方でヘドバンしていますね。音漏れが非常に耳障りです


▶北東に進軍

▶砂嵐[20ダメージ]→快晴


葦名「ズンチャー!!……あれっ?」

衣笠「げぁ……へぅ……。枝!!!!!!!!痛い……」

樟穫「あぅ……。景色が代わり映えしないからどこに進んでるか分からないですね……」

アズラク「足が痛いです……」

葦名「……止まっちゃった。あれっ!?擦り傷いってぇわよ何これェ!!」

七歌「藪道ですからねえ……」

勇聖「天気が変わりやすいにもほどがある、これ飽きないね」


七歌「ちょっと休憩しませんか?アロー先輩がもうだめそうです」


勇聖「さっきの草、ハーブだっけ?使う?採れたてで新鮮だよ!」

葦名「新鮮な お に く たくさん!ください!!!」

アズラク「食べ物って持ってきてましたっけ?」

樟穫「非常食用のおにぎりくらいしか持ってきてないね……」

勇聖「肉はない!その辺でイノシシでも探してきて」

七歌「食べないで食べないで!これは燻すやつだから……」


▶勇聖 回復の草


アズラク「いい香りですね……これなんの香草なんですか?」

七歌「ジャスミンです。なんで日本に自生してるのかはちょっとわかんないですけど、セカイってそういうものなんだと思います」

平「おっしゃ!んじゃそろそろいくぞ!お姫様が待ってるぞ!」


▶北に進軍

▶花曇、平[ガラクタ]取得

▶深い山林を進んでいくと、目の前にレイピアを構えた女性が立っているのが見えます。向こうもこちらに気づいたのか、フェンシングのような構えを取っています


女性「そこの人達!名と所属を名乗りなさい!!」


葦名「葦名弥子、配信実況者ですわ!今の所属は……、アル……バイト?どちらでしたっけ鳩さん?」

平「おぉ!?天呼ぶ地呼ぶ我が呼ぶ!平和人一般人!ここにありだぞ!所属はコーヒー屋だ!とりあえずその物騒なもん降ろしてくれ!」


七歌「そういう所属じゃないと思います……。露七歌。今は皇所属です。会長……何やってるんですか?」


高城川「あれ……?まともな人だった。こう、普通は無言で銃ぶっぱしてくるからつい……。私は高城川瑠璃。――昔は七歌ちゃんと同じ学校にいたんですよ」

高城川「所属は東近江紅葉です。まさか皇とは……、そうですか……。危ない人も多いから、お互い気をつけていきましょう」


樟穫 「なるほど……件の学校繋がり……」

平「問答から始まったから大丈夫だと信じてたぜ……よかった……」

勇聖「え?いきなり撃たれんの?」


高城川「ええ。気をつけて。後、ミニスカで踊り狂ってるギリギリお姉さんがいるんですかその人には近づいたらいけませんよ。気づくと蜂の巣になってます」


衣笠「なにそれこわい」

平「知ってるってことは一応は、味方なんだよな……?ご忠告どうも」


▶更に先に進むと、セカイの端のようですね


平「お、なんか手頃な棒を発見!もっとこ」


衣笠「もともと美人だしうすうすそうだとは思ってたけど、実際生徒会長がガチガチの殺気出してくるとビビるわ」


平「知り合いみたいで助かったぜ。俺単品だったら今頃燻製になってたぜ」


七歌「あれ、多分私が全力でぶちかましても、耐えられて喉頸落とされてるやつですよ。すごい人はどこでもすごいんだなあ」


▶北西に進軍

▶少し進むと、スーツの男が4人固まって目の前にいるのが見えます。拳銃を4人共構え、こちらに照準を合わせています


平「わかりやすい敵対勢力でコレはこれで助かるな、くるぞ!」

アズラク「いきますよー!」


▶スーツ4人組 

拳銃(補助。1人に軽減不可固定ダメージ20)アズラク

マシンガン(補助。物理7d8 3人)アズラク

ライフル(補助。一番遠い対象1人に必中7d5)平

ハンドガン(物理9d9)葦名

 20ダメージ:アズラク 34ダメージ:平

[檜扇]失敗 成功 成功 成功

▶アズラク 回避判定

 成功


勇聖「ほんとに無言で撃ってきた……んのヤロー!」


平「ポホッ!」

『来やがった!あぶねぇ!グワーッ!』

アズラク「「あ!しまった大きくなったら当たりやす――痛っ!」」


樟穫「アズちゃん……!すごく狙われてたけど大丈夫……!?」

アズラク「「は、はいー」」


▶葦名 移動

▶平 

ブルーキャンドル[裂帛 気魄 柳浪 絵姿 レタブリスマン シズフラット リヤトレイン]

剛招ビート[鋭招来] 座禅の教え[フォルスルージュ] 

折り鶴

 42回復

▶勇聖 観察力で判定 通常攻撃[雷汞]

 失敗 クリティカル 失敗

 87ダメージ 121ダメージ

[幻影陣]

[スーツ3人組(ダメージキャンセル上限20)]

[死に際乱射(全体に魔法4d7)]

 16ダメージ

[団扇]成功

[明星ディスカバー[ローズハート[ルチアの錆]]

 14ダメージ

[明星ディスカバー[ローズハート[ルチアの錆]]

 13ダメージ

[スマホ爆発[C4]

 13ダメージ

[スーツ2人組(ダメージキャンセル上限30)]

[死に際ピンショット(1人に軽減不可固定ダメージ25)]葦名

 25ダメージ


平 「ホ」

『痛い思いさせて悪かった!回復だー!』

アズラク「「鳩さんありがとうございます!」」

勇聖「お返し、受け取れぇい!!」


▶樟穫 リェチーチ[リストーロ・柳浪・裂帛・レタブリスマン]樟穫葦名勇聖

 46回復

[通信制限]

▶アズラク 通常攻撃

 ファンブル[何もなし]


アズラク「「反撃です!」」


▶見当違いの方向に蛇腹剣を突き刺します


平「ホホウ」

『ほほう……』

アズラク「「当たりませーん!」」


▶スーツ2人組は逃げていきました


衣笠「もう殺人にも慣れたものよねえ」

平「ホ」

『慣れるもんじゃねぇだろ……。逃げたい奴は逃がしてやりてぇよ』

七歌「取敢えずこの服、そこそこいいやつみたいですし、剥ぎ取っちゃいます?」

葦名「でもこれ血でべっとりですわ」

勇聖「敵の装備を取って潜入的なあれ?」

七歌「売ったらお金になるかなあって……」


▶北に進軍

▶靄、葦名[ヴァレリー]取得


アズラク「ふーやっぱり大きいと山の中だと動きにくいですねー」

平「ホウ」

『天気がコロコロ変わる忙しい山だよな……体調悪くなったら言えよ?』

アズラク「霧が出てて乾かしてもすぐ濡れちゃいますね……」

葦名「どこに進んでも壁ばっかりですわ」

衣笠「銃声が半端ないわ……」


▶北東に進軍

▶しばらく進むと膝上3cmのミニスカを履いた、フリルのミニスカ以外は年相応なお姉さんが黒スーツ10人近くを銃で蜂の巣にしているのが見えます


七歌「あれかぁ……。気づかれたら誤射でも死んじゃーう」

衣笠「片手でマグナムぶちかましてるじゃん……こっわ」


アズラク「さっき会長さんが言ってた人でしょうか?」

樟穫 「見るからにヤバイ……」

葦名「それではみなさん両手を挙げて戦意がないことを証明していきましょう。触れてはいけない人というのもいましてよ」


▶ミニスカお姉さん 完全に流れ弾(6回 物理必中4d6)

樟穫2 平2 アズラク1 葦名1

 16ダメージ 


衣笠「いややばいでしょ……やばいでしょ……。こっちに飛んでくるくらい乱射していい銃じゃないと思う」

七歌「歩く災害」

平「ホー……!」

『死ぬほど痛いが死ぬほどじゃない……!』

アズラク「そうなんですか?痛っ!」


▶弾丸の雨から逃げるように進むと、高城川に再び出会います。先と違い、血塗れで顔も剣も赤黒くなっていますね


高城川「あら……、さっきぶりですね」

衣笠「例の人を見ましたよ。見ただけで割と致命傷だけど」

高城川「そのようですね。流れ弾とはいえ、生きてるだけでそこそこの実力はあるようですけど」


勇聖「大丈夫?返り血?」


高城川「敵対勢力を70人ほどこちらで血祭りにあげたので、安心してください。対象の保護はそちらにおまかせしますが……、先にあの人に見つかると死体になってるかもですね……」


七歌「えぇ……」

平「ホ?」

『味方……なんだよな?』


高城川「あの人は皇に良い記憶をしていないので……私もですが。皇所属が来たら事故に見せかけて殺っちゃおうかなの精神はあると思います」

衣笠「やばいじゃん」

高城川「七歌さんがいなければ私もそのつもりでしたよ。流石に旧友は殺しにくいです。では」


▶レイピアの返り血をハンカチで拭って、高城川は去っていきました


七歌「私を誇るといい……」

アズラク「ははー」

樟穫「こわすぎる……」


▶帆待雨、勇聖[傘妖怪ピンバッジ]

▶森の更に奥に進むと、銃声が聞こえます。銃声の方に歩を進めると、女性が銃を持った黒服相手におたまでしばき倒して、喉に菜箸を突き刺して絶命させているシーンを目撃します


女性「誰……!まずこっちから!!」


▶馬乗りになって暴れる男の喉にアイロンを当てて動かなくなったのを確認してから、こちらに向き直ります


葦名 「ステイステイ」

衣笠「四宮……たくましくなったな……」


四宮「でしょ?調理器具しか出せないから困ってたんだけど、調理器具って結構殺しやすいのに気づいたんだ」


七歌「えぇ……」

アズラク「料理は命を頂くものです……」

樟穫「この方が四宮さん……」

勇聖「それで使うのが包丁じゃないんだ」


四宮「包丁は品がねー」

四宮「さ、はじめましても結構いるね。私は四宮流海しのみや るか。木場助けるためにこいつらと学校脱出したんだけど、結果的に私がはぐれた感じ」

四宮「それと、あいつらの目的はこの子だよ」


平「ホ?」

『この子?』


▶後ろにおいてある少し大きい寸胴鍋をパカッと開けると、薄緑色の髪の幼女が入っていますね。裸エプロンを着て、丸くなって寝ているようです


葦名「ア"ッ」


四宮「山の中でこの子見つけたんだけど、流石に不安になってね。一緒に歩いてたら急にこいつら撃ってきたんだよね」


勇聖「鍋は人を入れるものじゃないよ……猫を入れよう」


四宮「服は着てなかったから、出せる感じのやつでエプロンを取敢えず着せた」


葦名「ナイs」

平「ホホウ」

『どう見ても訳ありって感じの体だな。こんな問答無用で撃ってくる連中に渡すわけにはいかねぇ、あんたの判断は間違ってなかったはずだ』


衣笠「豪胆というか、何も考えてないというか……。わかった。じゃあ脱出しよっか。ミニスカのお姉さん見たら全力疾走ね」

四宮「へいへーい」


▶平 ブルーキャンドル[裂帛 気魄 柳浪 絵姿 レタブリスマン シズフラット リヤトレイン]

 38回復


▶脱出判定

▶黒服とエンカウント 平

 18ダメージ


平「ポウッ!」

アズラク「痛いの痛いの飛んでけー」


▶白衣のおじさんとエンカウント


白衣「おじさん、冬泉所属なんだけど一応君たちの所属聞いてもいいかい?」


七歌「冬泉……?私達は皇所属……ですが」

平「ポウ」

『味方だぞ!味方だからな!』

白衣「そうかそうか。生体確認、熱源確認……。ふむ、そうだね。確かに君たちの言う通りみたいだ。寸胴鍋に刺客とか入ってると怖いなと思ったんだけど、確かに反応がない。失礼したね」


▶そう言って白衣のおじさんは去っていきました

▶黒服とエンカウント アズラク

 18ダメージ


衣笠「あの胡散臭いおじさん、というか冬泉とかいうところって胡散臭いのしかいないのでは?」

平「ポ」

『俺らだって外からみりゃ胡散臭いんだと思うぜ』

七歌「看板で味方味方主張する鳩混じってますしね」

アズラク「こんなに可愛いのに……」

七歌「なんか共鳴してうるさい骸骨混じってますしね……」

アズラク「い、今は違いますー!」


平「かもっちもイッチーも居るし、イロモノ集団には変わらねぇな、もうすぐ出口じゃないか?」

四宮「生体熱源がない……?」


――神奈川県 清川村:道――


ハシドイ「お待ちしておりました。不当な事故がないように早めに退散しましょう」


勇聖「よーし帰るぞぉー!」

平「わりかし無事に脱出できたな、会長さんとかミニスカさんには連絡できるのか?」


ハシドイ「あくまで業務提携契約ですので……。後処理も含めて紅葉が担当することになっています。セカイの主も紅葉が倒す手はずです」


平「ふーん、そっか、一応手伝ってくれた仲間だし、目標確保したことぐらい伝えてもいいと思うんだけどな」


ハシドイ「あくまで仕事で、敵だったり味方だったりするので。いつか殺し合いするかもしれないですよ」


四宮「久々のシャバだー!やー流石に5年もあっちにいるとまともなものが食べたいわ」

衣笠「5年もあっちにいたのか……。サバイバルのプロか??」

アズラク「じゃあお肉買って帰りますか?」

葦名「セバスチャン!お前!何DJコン出して一人で楽しんでんだ!行くぞ!仕舞え!」


――照葉市 寂れた雑貨ビル1F:星を見る――


▶喫茶店に戻ってくると、薄緑色の幼女はふらふらと寸胴から這い出て店に飾ってある鱗に入って消えてしまいました


平「ただいまぁあっ!?」

樟穫「えっ……消え……?」


衣笠「オイオイオイ。ホラー勘弁なんですけど??」

四宮「私も知らないんだよね……。いやすごい」

七歌「幼女は神秘がいっぱいなんだなあ」


葦名 「あれ、あの子どこ行きましたの?」

平「え、きぬぴーこの鱗ってなんか前触ってたやつだよな?」

アズラク「ここ入り口なんですか?」


衣笠「学校から脱出するときにパクってきたやつだよ。神様の鱗とかいう代物らしいわ」


勇聖「これは……やっぱり集めるのか?いっぱいいるのか??」


四宮「取敢えずシャワーもらうわ。浴槽何処?」

七歌「えっと、エレベーターで上上がって…………えっと散らかってるから見ないで!」


平「えぇ……。さも当然のように入っちゃったけど……モンスターボールみてぇに投げたら出てきてくれんのかな?」

アズラク「どうやったら入れるんでしょう?」

葦名「えっ!?ここ!?ここにはいったんですの!?出ておいで~怖くないから出ておいで~」


衣笠「それはまた今度にしましょうか。あの氷取沢のおっさんに聞けばいいでしょ」

勇聖「大丈夫だよ!この世界のどこかにまだたくさん隠れてるから。……多分!」

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