S7 紅葉跡地の秘密 1月23日

――照葉市 寂れた雑貨ビル1F:星を見る――


衣笠「うーん……」

七歌「せめて仕事くらいしてくださいよ。お客さん、待ってますよ軽巡洋艦先輩」


葉生「お、ストライキ?こういうのって経営者側もするもんなん?」


衣笠「や、正直客なんていつも君らしかいないから別にいいんだわ。問題はこっちよ」


▶衣笠は2枚の紙をぴらぴらとさせます


勇聖「あーとうとう」

国見「差し押さえ?」

平「短い間だったけど楽しかったぜ……!」

樟穫「やっと安心して眠れるように……」


衣笠「いや、金は車椅子ごと売り払ったからあるんだわ。そういうのじゃなくてね、コレ氷取沢と美篶さん両方から同じ依頼来てんだわ」


七歌「あー。どっち受ける?ってやつ??」

国見「ここそんな頻繁に売られるの?まぁでもお金があるのはいいことだよね」

アズラク「二手に分かれて両方から受けるのはどうでしょう!」

勇聖「ちなみにそれどんな依頼なの?」


衣笠「どっちも紅葉っていうチェーンあるでしょ?あそこの廃墟に立ち入って、私達の助けになるやつをパクってこいってやつ」


国見「空き巣依頼は初めてだな……そもそも助けになるやつって?」


衣笠「知らない。でも、昔紅葉の人に助けてもらったことはあるから、なんか知ってるのは間違いないのよね。このセカイとか言うやつのこと」


平「その紅葉っていうチェーン店の廃墟に使えるものを探してもってこいってことだな!どっちのおっさんに渡すかってことだろ?」


衣笠「そういうこと。どっちにもそれなりにお世話になってるからね」


樟穫「廃墟なのに何か残ってたりするのかな……?夜逃げしたとかならありそうだけど……」

勇聖「行って漁ってみないとそれはわかんないでしょ?なんもなかったらなかったって言えばいいんだよ」

葉生 「それ取ってくるもん被ってんの?それならにょろおじの方が取引って感じがちゃんとしそうだけど。」


衣笠「胡散臭いけどまあ世話になってるし、まあそっちでいいか……。じゃあ連絡取っておくから、明日の深夜集合ね」


▶衣笠は携帯を七歌に渡します


衣笠「はい」

七歌「私が連絡するの……?やだなぁ……」


国見「深夜か、いよいよそれっぽくなってきて楽しみだな!」

アズラク「暗いのは怖いです……」

平「依頼と言ってもやることはコソ泥みたいなもんだからな!目立たないほうがいいよな!」

樟穫「え、また夜ですか……?どうやって抜け出そう……葉生ちゃんと一緒なら大丈夫かな……?」


――照葉市 紅葉拠点跡地:道路――


▶氷取沢が待っています。隣に知らない女の人がいますね


氷取沢「いやぁ受けてくれて助かるよ。欲しいのは人手でねえ……」


平「おっすおっす!」

衣笠「ま、世話になったしね。そっちの色々でかい人は?」


氷取沢「コレか?コレはうちの商品部が製造してるアンドロイドだよ。名前はハシドイ。サポート用に本部から連れてきたんだわ」


▶身長や胸や髪など、色々かなり大きいお姉さんですね。アンドロイド系によくついてある耳のようなものが異質感を出しています


ハシドイ「コンゴトモヨロシク……」


勇聖「うわぁ、ロボだ……」


ハシドイ「冗談です。後方に下がるので、退路はおまかせください」


勇聖「流暢に喋れるロボだ……!」

平「へー!結構デカイ会社の社員だったんだな!すげー!」


氷取沢「一応警察とかの目も誤魔化したいだろうからね。監視カメラの削除はこいつに任せるといい。探索に集中できるだろう」


樟穫「ほわー……すごーい……」

アズラク「大きいロボットさんですねー」

平「なるほどな!よろしくな!ハシドイ……!ハッシーだな!」


氷取沢「では、吉報を待っているよ。それなりにこちらもやることがあるんでね」


▶氷取沢は車に乗って行ってしまいました


衣笠「言いたいことしか言わないなあいつ。まあハシドイさん、色々頼むわ。私は衣笠、こっちは七歌。残りの自己紹介は後に回して、早速お願いね」

ハシドイ「ふふ……わかりました。少々お待ちください」


▶ハシドイは足からロケットブースターを噴射させ、立入禁止のテープの上から入っていきました


アズラク「飛びましたよ!」

平「アトム式か!?」


▶しばらくすると、正面から堂々と自動ドアを開けて戻ってきます


ハシドイ「おまたせしました。侵入経路はこちらになります」


勇聖「今日は宝探しだー!」

勇聖「いいのがあるといいね!」


――照葉市 紅葉拠点跡地:玄関――


▶ガラスがすべて割れています。当然、照明も落ちており暗いです。薄く見える限りだと椅子やワイングラスなどが散乱しており危険です


アズラク「なにも見えませんー!」

平「当たり前だけどくらいな!ガラス片が散乱してるしむやみやたらに触るとあぶねぇぞ」

樟穫「うぅ、暗ーい……。葉生ちゃん、アズちゃん、離れないでね……」


▶葉生 ミスティア

▶アズラク フェイク[セカイアズラク]


アズラク「芽生さん、ちょっと下ろしてくれますか? むむむ~……えいっ!」

葉生「あーなんかあったよね、あれ、たしか瓶を投げ割ると暗視バフつくやつ。ほいっと」

アズラク 「どうですか!これで私も自分で探検できますよ!」

樟穫「わわわっ……おおー……。アズちゃんが自力で大きくなったし、葉生ちゃんの瓶?で見えるようになった……ちょっと混乱……」

葉生「やってみりゃ何でも行けるもんだな」


▶明るく、というより夜目が効くようになりました。どうやら、荒らされているようです。壁が大きく抉れており、何かがあったのは間違いないようですね


葉生「これそのへんに落ちてないと毎回持ってないといけないんかな。いや、別に瓶じゃなくても良いのかもしれないけど」


▶国見 ハウスキーパーで判定

 成功

▶勇聖 闇目で判定

 成功

▶アズラク 銃知識で判定

 成功

▶荒らされ方はどうやら、物取りなどではなさそうです。机に銃痕のようなものや、刺突痕などが見受けられ襲撃があったのでは?と思えますね


国見「ここ、何かに襲われたみたいだ……銃弾の跡?に突いたような跡まである」

勇聖「こっちは……なんか燃えたみたい?何があったんだろねぇ」


▶よく見ると、燃えたような痕跡が残っていますね。消火されてはいますが、壁に煤がいっぱいついています


――照葉市 紅葉拠点跡地:ゲーセンエリア――


▶奥に進むと、大量の筐体が置いてあります。画面は全て丁寧に割られています。相変わらず暗いですね


▶国見 ランプ

▶平 ゲームで判定

 成功

▶よく見ると、基盤は全て抜かれているようで筐体は全て抜け殻のようですね


平「なんだこりゃ、画面割られてるだけじゃなくて基盤が抜かれんぞ?なんでだ?」


ハシドイ「撤退のときに紅葉が基盤は確保したのでしょう。証拠にほら、鍵、かかってません」


アズラク「おいてかないでくださいー><」

葉生「これもっと詳細聞くべきだったやつ?実はかなり危ない橋?」


衣笠「不法侵入の時点で危ない橋よ。キリキリ働いて朝陽の前に撤退するわよ」


平「基盤だけ持って行ってなんかいい事あるんだなぁ、不法侵入には違いない!さっさと片付けるぞ野郎共!」

アズラク「野郎じゃないですけどおー!」


▶樟穫 目利きで判定

 成功

▶葉生 新聞で判定[的確な指示]

 ファンブル[精神15ダメージ]19ダメージ

▶基盤は恐らく、紅葉が撤退のときに持っていったものだと思われます。ハシドイの指摘通り、鍵はかかっておらず、いくつか筐体ごとないものもあります。1つ、鍵が何故かかかっているものがありますね。踏んだ拍子にテコの原理でガラスの破片が樟穫の背中に突き刺さります


葉生「あって……、うわ、ごめん」

樟穫「あっ……うぅ……。あ、は、葉生ちゃんは大丈夫……?」

アズラク 「え、芽生さん血が出てるじゃないですか! ああ変身せずに近くにいたら……」

国見「2人とも大丈夫?この灯りだけじゃ足元全部は照らせないみたいだし、気を付けないとだね」

葉生「いや、ほんとごめん。あー……、お詫びじゃないけどこれ、持ってると痛みちょっと和らぐらしいし持ってて」

樟穫「えっ……いいの……?――えへへ、やっぱり葉生ちゃんは優しいね……」

国見「ん?あれ」


▶葉生 田舎間畳 樟穫

▶国見 鍵で判定

 成功

▶1つだけ鍵のかかった筐体を無理やり開けてみると、女性が入っていました。明らかに困った顔をしつつ、のそのそと外に出てきます


国見「これだけ鍵が……んっと………………へ?」


???「あはは~……。見逃してくれないかなぁ……」


▶黒髪のセミロングの女性ですね。明らかにしどろもどろで、困った顔をしています


勇聖「わぁ、これがお宝?」

平「さてはコソ泥だな!」


???「不法侵入なのは謝るから!ね??その~警察だけはちょっと御勘弁していただけると……」


国見「て、敵……!では、ないのかな?あ、不法侵入なのは同じだから同罪だね!でも怖いからそのままで!ね?」


???「ね?取引しない……?私がここで調べたこと教えてあげるからさ!私の欲しいのは情報だけなのよ、ね?」


七歌「悪い人じゃなさそうだし、いいよね?私達はなんか紅葉の資料とかほしいなーって来たんだ。お姉さんは?」

樋爪「私は樋爪。これでも学芸員なのよ??紅葉に来たのはそのー……。怪しい噂があってそれを調べに、かな……」


▶樋爪はそわそわしながらメモ用紙を渡してきます


▶勇聖 日本語で判定[的確な指示][パチュリー]

 成功

▶メモ用紙には アルプスの少女○○ジ ぽんぽこたぬきさん はちみつくまさん と書かれています


樋爪「ここで拾ったのよ。なんかの暗号っぽいんだけど……私、こういうの苦手で」


勇聖「おん?なにこれ、これのどこが暗号なの」

平「伏字の場所がヒントか?ハマジだっけか」

樋爪「だってこれ……アルプスの少女ハイジ、でしょ?わざわざ隠すまでもないじゃない」


▶葉生 図書館で判定[的確な指示]

 成功

▶平 情報分析で判定

 成功

▶メモ用紙は普通の紙ですね。周りを見渡しても、入れそうな場所はなさそうです。スタッフルームへの道は瓦礫で塞がれていますね


▶樟穫 アングラで判定

 成功

▶アズラク ネットサーフィンで判定

 ファンブル[何もなし]16ダメージ

▶Kanonの川澄舞のはい、いいえの返事のパターンですね。はちみつくまさんがはい、ぽんぽこたぬきさんがいいえです。

▶ふと上を見ると、屋上がボロくなっているのか瓦礫が落ちてきます


アズラク 「きゃーっ!」

平「んでぇっ!!死ぬわ!下ばっかみてると死に目にあうな……!大丈夫か?アズアズ?」

アズラク「痛いです……和人さんも大丈夫ですか……」

樟穫「アズちゃん、大丈夫……?はやいとこ探し終えて出ないとね……」


衣笠「うわっあぶなっ……って大丈夫ですか樋爪さん」

樋爪「大丈夫大丈夫!頑丈さだけは自信あるのよ!!私、これでも3徹と溺れる経験と密室練炭までは経験してるから!」


葉生「それ全部死ねるけどタフで済む?」

勇聖「物理的な頑丈さとあんまり関係なくない?」

国見「なるほど。これならさっきみたいに閉じこもってた方が安全かもしれないね!」


ハシドイ「一般人の認識を修正……」


葉生「その修正絶対やめたほうが良いと思う」

平「生き埋めになったらそれこそ助かんねぇぞ」

国見「そっか、確かにそうだね……それに行く道も帰る道も塞がれちゃまずいし」


▶葉生 歌唱で判定

 クリティカル

▶瓦礫の下に、iPadがあるのがわかりました。充電は切れているようですが、七歌がモバイルバッテリーで充電してくれました


葉生「基盤とか抜いてくくせにタブレットは置いてくんだ。変な感じ」

七歌「マイクロUSBとか結構古いiPadですね……。一応充電します」


▶iPadには、 アルプスの少女○○ジ の下に、2択の選択肢がタッチできるようになっています。 ぽんぽこたぬきさん と はちみつくまさん が書かれています。上の方に、ログインと書かれていますね


樟穫 「うん……?――そゆことか。ということはこの選択肢は……くまさんのほう……。たぶん」


衣笠「ふーん?じゃあポチッとな」


▶ログイン認証が出来ると、カウンターの食器棚がゴゴゴゴゴ……と開きます。タンスのようですね


国見「へー!なんだかワクワクするねこういうの!」

葉生「こういうパスワードみたいなのって紙に書いてちゃダメじゃない?」


▶平 潜伏で判定

 成功

▶タンスを開けると、青い鎧のような同じ服が15着以上並んでいます。内側の扉にメモが貼っていますね。「コレと言えば?」とだけ書かれています


平「青い……鎧?ばっかりだな、コレと言えば?何言ってんだこいつ」


▶勇聖 ファッション力で判定

 成功

▶Fateのアルトリアのコスプレ衣装のようですね。同じ衣装がサイズ違いで15着以上並んでいるようです


勇聖「衣装かな……尋常じゃないくらいサイズ違いが充実してるね」


衣笠「あーそうか。紅葉だから店員はコスプレしないといけないのか……。パス詠唱もコスプレで、ここはセイバー王国だったと」


国見「コスプレ喫茶みたいなもんなんだね。全員アルトリアーって凄い極まってる感じするけど」

七歌「やっぱり着ないといけないやつ……?」

ハシドイ「代表の店員1人が着れれば問題ないと思われます。私は、そのサイズが」

アズラク「私も着れそうにないです」

樟穫「私は……ちょっと胸の丈が足りなさそう……?」


衣笠「セイバーだし、胸ないやつが着るべきよね?……となると」


七歌「カモくん……!!!助けて……」


勇聖「いいよー、僕着るね」


七歌「助かった……」


▶カモくんが着ますが、衣装しかない為か本当に着ただけですね


平「ウィッグはなんとかならないのか?来ただけレイヤーは炎上するぞ?」

勇聖「そうは言ってもさーないものはないよ」


衣笠「で、アレって結局何?セイバーってのはわかるけど私、Fate未履修で」

国見「アーサー王だよ」

アズラク「はは~……」


▶国見 ゲームで判定

 成功

▶セイバーといえば、「問おう。あなたがわたしのマスターか」。 が有名な台詞。合言葉はコレだろう


国見「まぁ元ネタは王様なんだけど出てるゲームが特殊で、そのキャラと言ったら……『問おう。あなたがわたしのマスターか』、ってやつかな!」

平「アズっち、コスプレイヤーは一般人だぞ」

アズラク「そ、そうなんですか? 王と聞くと身体が敬えと……」


勇聖「ほほー、こほん……。問おう。あなたが私のマスターか」


▶筐体の部屋の奥の壁がゴゴゴゴゴゴ……と開きます。地下階段が出てきます


アズラク 「いいえ! 私ごとき生贄の身がファラオの……って、これは!?」

樋爪「おお……!」

平「おぉ……すげー!」


衣笠「他の紅葉でもこんなのが……?艦これの制服だと暁の水平線に勝利を刻みなさい!とか?高校の時協賛しててカフェやってたし、もしやあそこにも……?」


国見「紅葉って結構変な集まりなんだね。案外こっちのほうがいいってやつなのかな」

勇聖「紅葉って面白いところだったんだねぇー、潰れてるのが残念だ」

葉生「こんな大掛かりに隠してるもんとかとっくに持ち去られてそうだけどねえ。いや、何狙ってるのかもそもそも曖昧だからアレだけど」


――照葉市 紅葉拠点跡地:地下――


▶ほとんど何もない部屋です。ファイルのみが入ってる本棚がぽつんとあるだけです。中央に黄色のセカイがギラギラと光っていますね


樋爪「んー……?こんだけ大仰な仕掛けがあってファイルだけ……?」


▶樋爪は黄色のセカイに突っ込みますが、身体がすり抜けています


衣笠「みんな見なさい。あれが適合者かどうかの資質の差なのよ。みんなはアレ、見えるわね?」


▶樋爪は黄色のセカイに躊躇なく突っ込んで行きますが、身体がすり抜けています


平「当たり前だぜ!で、どうすんだ?入るとこ見られたら俺らは突然消えることになるぜ?」

葉生「ほーん、なるべくしてって感じなんすね」


樋爪「んー……?営業記録……ってわけじゃなさそうねこれ。実験記録……?なんの……?」


衣笠「資料に夢中っぽいし、私がうまいことごまかしておくから、中見てきて」


衣笠「樋爪さん、そこはあなたに任せていい?スタッフルームの方の瓦礫撤去してみようと思うの」

樋爪「え?ああいいわよ……。私これ読んでるから」


七歌「今のうちです!」

勇聖「とつにゅー!」

樟穫「色々とこわいなぁ……」

葉生 「うーん、まあ注意逸れてるのは確かになんだけど、まあ」

国見「悪い人じゃないだけに、騙すようで気が引けるね」

アズラク 「でも入れないみたいですし仕方ないですよ」


――闇の祭壇――


▶中に入ると、寂れた荒野のような場所ですね。その中心に、女の子と思われる身体が横たわっています。血まみれのその身体は、倒れたまま周りのエネルギーを吸い取っているようですね


七歌「結局ボスを潰さないとダメなんですよね?なんかアレやばそうですし、先手必勝ですよ!!」

七歌「汝の求める所に大いなる炎の加護あらん、勇猛なる灯火の熱さを今ここに……!!」


▶倒れた女の子に七歌が爆撃をかますと、地面がえぐれ、地面が黒く光っているのがわかります。よく見ると、黒い水晶のようですね。この水晶から、血まみれの身体がエネルギーを吸い取っていたようです



少女「マルチ・マジック・デバイス起動……適合者権限コードオン……」



七歌「あの女の子、消しカスになってないんですけど……?」

勇聖「火力が足りなかったんじゃない?」

葉生「アレ以上の火力出して倒れるどころで済むん?」


▶魔族のような角、ハイレグがえぐい鎧のようなものだったかのようなボロ布、ボロくて元型を留めていない杖のような棒きれ、そして眼鏡と属性のコンプリートパックの少女が、ふらふらと立ち上がり杖を構えます


平「見た目は要救助者だけど……そういうわけじゃなさそうだな!」

国見「今度は不法侵入者じゃ、ないよね……。見逃しても……貰えないかな」

七歌「色々頑張りましたけど……後はお願いします……」


▶戦闘前行動 葉生 急に歌うよ[其駒、其駒、塩祓、塩祓、塩祓]


▶平 ブルーキャンドル[裂帛、気魄、柳浪、絵姿、レタブリスマン、シズフラット、リヤトレイン]剛招ビート 折り鶴 勇聖 

 42回復

▶国見 生命陣形


国見「よし!いつものことだけど直接は戦えないんだ!だからバックアップを頑張るよ!」

平「ホホポ」

『俺の分まで頼むぞカモっち!』

勇聖「なんか知んないけど任せろ!」


▶勇聖 通常攻撃[雷汞、洋銀]

 通常攻撃[雷汞、洋銀]

 成功 136ダメージ

 成功 97ダメージ

[幻影陣][生命陣形]


勇聖「一皮むけたカモくんを味わえ!」


▶少女 濁った冥王の三連殺(3d7の3回攻撃。魔法1人)樟穫

朽ち果てた制御ビット(敵回復時、割り込みで2d7の自然反応1人)

[振りすぎ警察]4ダメージ 5ダメージ 7ダメージ

[暗黒の剣(必中物理。防御無効化10ダメージ1人)]アズラク

 10ダメージ


少女「……偉大なる冥界の王よ、力を……変われ……、『断罪剣』、『奥義・三連殺』……!」


国見「させない!届いて何か起これラッパの音!」

アズラク 「冥界の王!? はは~……」


▶樟穫 にゃーん[レタブリスマン]

 12回復

[生命陣形]

▶葉生 大妖精[エタニティラルバ、チルノ、チルノ]

[精霊の加護]33ダメージ [精霊の加護]53ダメージ

[生命陣形]


樟穫「私は強くないけど……みんなを癒やすことくらいは……!」

葉生「あっちも攻撃してくるんだし、私も案外魔法でどーんとかいけるんじゃね?」

葉生「いけたわ」


▶杖を三つ折りのヌンチャクに変えると、目に見えてふらふらしている少女が動揺します。血の気のない顔が更に青ざめていくような気がしました


少女「マルチ・マジック・デバイスが……もう持たない!はや……く……」


▶アズラク 毒付与[アズラク、樟穫]

[生命陣形]

▶平 剛招ビート 折り鶴

[生命陣形]

▶国見 生命陣形[スパチャ]

[生命陣形][生命陣形]


アズラク 「痛た……ファラオは……」

アズラク「「私のファラオは一人です!!」」

国見「そういう変身!?」

平「ホ」

『もう一息だ!いけ!カモっち!』

国見「敵が魔法っぽいのメインだといつものじゃ駄目かな……ごめん、力を借りるよ!」

アズラク「「神メスケネトの加護を!」」


▶勇聖 通常攻撃[雷汞、洋銀][導引]

 通常攻撃[雷汞、洋銀]

 成功 137ダメージ

 クリティカル 108ダメージ 158ダメージ

[京極]19ダメージ

[跪坐:ファイア][精霊の加護]22ダメージ

[幻影陣][生命陣形][生命陣形]


▶樟穫 にゃーん[レタブリスマン]

 10回復

▶少女 暗黒集中(補助。このターンの攻撃を5回に増やす)

腐臭の身体(自分の精神に固定10ダメージ)

死流星(全体無魔法生命3d7)

[振りすぎ警察]1ダメージ 7ダメージ 1ダメージ 6ダメージ 3ダメージ

[暗黒の剣(必中物理。防御無効化10ダメージ1人)]国見

 10ダメージ


少女「恐怖せよ……絶望せよ……終焉たる冥王の力を見よ……!全てを灰燼に帰せ『ドラゴンメテオ』!」


国見「吹けるだけ吹いてやる……!ぐぅっ……」

樟穫「ひゃああ……!こっちにも飛んで……、小石……?いたくなかった……」

アズラク「「いたた……大きいせいで余計に当たっている気が……」」

平 「ポ」

『小さくても当たってるから一緒だ一緒!』


▶葉生 煙雨

[生命陣形][生命陣形][通信制限]

▶アズラク 通常攻撃[毒]通常攻撃[毒]

 ファンブル[スキップ]

▶平 剛招ビート 折り鶴

[生命陣形][生命陣形][通信制限]

▶勇聖 通常攻撃[雷汞]

 通常攻撃[雷汞]

 失敗

 成功 139ダメージ

[幻影陣][生命陣形][生命陣形]


▶少女のハイレグ際際の鎧を破壊すると、身体が壊死しているのか、一部肋骨が出ているのが見えます。ふらふらと亡霊のように囈言のように呟きます


少女「力、使い、過ぎた……頭が……」


▶樟穫 にゃーん[レタブリスマン][神籟]

 23回復

[生命陣形][生命陣形]

▶国見 待機

[生命陣形]


▶黒い魔力を放出しようとした少女はそのまま前のめりに倒れ、更に空間が崩れようとしています


勇聖「あれ、終わった?」

国見「力尽きたのかな……崩れそうだし戻らないと」


少女「先には……いかせない……イカセ……ナイ……」


▶腕しかもう上がりませんが、脱出しようとする君たちに黒い魔力を打ち込んできます


アズラク「「七歌さん! 行きますよー!」」

国見「危なくなる前に戻らないと」

勇聖「じゃあお先ー、お宝探さないと!」

葉生「私もお先」

平「ポ」

『すまんな』


――照葉市 紅葉拠点跡地:地下――


▶戻ってくると、ちょうど資料を読み終わったのか樋爪が振り向いたところですね


樋爪「なるほど……!みなさん!!色々わかりましたよ!」


衣笠「えーっと……。おーい!終わったって!!」


七歌「いっってててぇぇ……。へ、へー……?何がわかったんですかー」

平「へ!へーーい!なんだってー!?」

勇聖「して、そのこころは?」


樋爪「どうやらここの紅葉、仲間割れしたっぽいのよ」


葉生「組織内の分裂にしては過激すぎない?」

国見「何が、残ってたの?」


樋爪「なんか、実験記録を見てる限りだと超能力を使える仲間の反乱?みたいなので内戦状態になったっぽい。ウイルス……かなあ?かゆうまとか書かれてるし……。ノリっぽいけど」


樟穫「ひええ……」


樋爪「ところで……あんなのあったっけ?」


平「なんだよそれ……え?」


▶樋爪が指をさすと、ボロボロになった杖が落ちています。マルチ・マジック・デバイスと呼ばれていたもののようですね。ふわっと幻影のように先程の少女が睨んだりしているのも見えます


葉生「あるってことはあったってことじゃない?――ここ薄暗いしね」

平「ま、まぁ!そうだな!暗いしな!ここの雰囲気からしてなんかの魔法少女のグッズだったんじゃねぇかなー?」


樋爪「あった……のかなあ。まあいいや、私の欲しい情報はなかったし」


アズラク「この棒みたいのを持って帰ればいいんですか?」

勇聖「これこそお宝……?こんなんでいいのかな」


▶勇聖が拾っても、少女は同じ姿勢で1点をにらみ続けるだけです。幽霊のようなものなのでは?と思いました


七歌「――見たことあるような、ないような……。でも神奈川に来てるとは思えないし……」

衣笠「まあこれでなんかわかるでしょ。撤収撤収!」


――照葉市 空き家――


▶ニヤニヤした表情の氷取沢にマルチ・マジック・デバイスを見せると、今まで見せたことのないような表情で、眼鏡を拭き直しもう一度こちらを見据えます


氷取沢「……これは?」


葉生「隠し部屋の奥で戦った子が持ってたやつだけど、あんまり役立たない感じ?」


氷取沢「――逆かな。むしろこれが現実に顕現していて、これがこの場所にあるというのが異常だ」


勇聖「やっぱりお宝だった!」

葉生「あー、そういやいつもは消えてるか」

国見「そうだね。あそこは崩れたしなんで出てきたんだろう」


▶氷取沢は驚愕を隠せない顔で、恐る恐るマルチ・マジック・デバイスに触れると頭を抱えるように額に手を当て、少し上の方を見上げます


氷取沢「まあ、いいさ。ハシドイに記録された映像も一緒に見て、ゆっくりこちらで考えるとするさ。報酬ははずもう。――これを持ってきてくれただけで僕の立場も良くなるだろうし。……安い買い物だよ」


樟穫「まさに呪いのアイテム……?」


氷取沢「どうだろう。幸運のアイテムかもね。――――少なくとも、今後の君たちにとっては」

ハシドイ「データ、送信しますね」

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