S6 鳩が多い照葉市 1月9日

――照葉市 朱鷺森狐火宮神社――


美篶「いやー悪いね。コロナの中でほぼほぼご参拝いないとはいえ、来てもらえて助かるよ」


七歌「報酬あるからいいですよ!」

影美「たまには違った場所で勉強するのも気分転換になるので、大丈夫です」

葉生「他にやることもないしね」

樟穫「うう、こんなに着込んでるのに……まだまださむーい……」

勇聖「巫女さんってこんな感じかぁ、やっぱ狐のシェアには勝てないか……?」

国見「普段からああいう活動ばっかしてるわけじゃないんだなぁ。ちょっと残念だ」


美篶「そういう活動がしたいなら斡旋も出来るよ。報酬はそうだね……、これでどうだい?」


▶そう言うと、美篶は着物からFateのイリヤが書かれたTCGを取り出します


美篶「これはリセと言ってね。脳みそに無理やり情報を刷り込んで忘れられなくするカードなのさ」


勇聖「人間にはそんな外部装置が」


美篶「うちはこういう人体の神秘に注目していてね。愛玩用で使い物にならないこの子達でも最低限自衛が出来るくらいにはなるんだ。妖精に作らせるんだよ」

夏潮「いいもの、だよ」


樟穫「なんだかちょっとこわいなぁ……」

国見「報酬は、別にそっちの言い値?ってやつでいいよ。価値とかわかんないしさ!あっ、でも俺が勝手に受けちゃ駄目か。一応雇われてるんだっけ?それとも個人事業主?」


衣笠「いいわよ。このきゃぴきゃぴしてるトレカ、どうやって脳に刷り込むの?」

美篶「ああ、枕元に忍ばせておくんだ。そうすると妖精が働いてね、無理やり脳の使用量を上げるんだよ。ウイルスソフトみたいにね」


平「あー!じゃあアレと一緒だ!アレとな!」

勇聖「妖精って便利だね!」


美篶「人間から生まれるなら人間が活用しないとね。――さて、活動について話をしよう」

美篶「最近、この街に鳩やカラスが多いとは思わないかい?」


平「え?そこら辺に居るのはわりかし普通だと思ってたけど、餌場増えたのか?」


美篶「どうやら誰かが深夜に米やパンくずを撒いて餌付けしてるみたいでねえ。そいつを市中引き回しの刑にしてほしいんだよ」

早風「そうじ、たいへん……」


影美「鳩に餌付けですか……」

平「野生動物に餌付けなんて無責任だな!長い目で見れば一番酷いことをしてるってことに気付かないやつの独善的な行為ってやつだな!」

国見「黒鳥操術、とかそういうのじゃないか……。でも迷惑なのは確かだよね」


衣笠「なるほどね。確かに最近うちの店の前の道路もやばいことになってるから、言いたいことはわかるわ。でも、セカイとの関係は?」

美篶「可哀想だからという安易な優しさが君たちの言うところであるセカイとつながってしまってね。鳩やカラスが無限生成されるようになったんだよ。セカイへなり得る因子をばらまき続けているのさ」

美篶「本来なら無限生成なんて逆に利用して商売の種にでもするんだけどね。鳩じゃあ金にもなりやしないよ」


平「お、ぉぉん……」

樟穫「いろいろとぶっそうだなぁ……」

国見「どこから非日常に繋がるかわからないもんなんだね。なんか日常の見方が変わりそうで新鮮だよ」

影美「それじゃあその餌付けしてる人にやめさせれば、鳩が増えるのも止まるんですか?」


美篶「所詮1個人の感情論だからね。チームかもしれないけど。本人に関しては法が裁くから、それ以外に関して頼むよ」


七歌「じゃあ探そう!流石にがんぷう先輩でも知ってるなら近所の人が詳しいと思う……」

平「深夜に出歩いてる奴なんて目立つだろうしな!すぐにみつかりそうだ!」

葉生「そんで報告にまた階段かあ。エスカレーターでもついてれば良いのに」


――照葉市 寂れた雑貨ビル:外――


▶道路をよくよく見ると確かにハトのフンが大量に落ちていますね。雑居ビルの入口近くだけ綺麗になく、衣笠がちゃんと掃除してるんだなって思わされます


衣笠「まあ、こんな感じよ。最近は繁殖期かー?とか思ってたわ」


葉生「繁殖にしたって一晩で成体じゃん。まあもともと寂れてたし、案外鳩の街として再興するかもよ」

影美「あんまり気にした事なかったんですけど、こんなに落ちてるものなんですね」

平「言っとくけど悪いのは鳩じゃねぇ!そこだけは勘違いすんじゃねーぞぉー」

勇聖「狩りの時間だ!」

影美「先輩……、聞き込みの仕方って分かります?」

平「ん?ホシは深夜に出歩いて餌をばらまいてるんだぞ、こんなさびれた町で深夜に出歩くなんて目立つに決まってるぜ!目撃者を探そうぜ!」

葉生「目撃者いるんだったら深夜に出歩くことの希少性も疑われるけどね」


▶葉生 快晴

▶平 質問で判定

 成功

▶葉生 動物知識で判定

 成功

▶影美 地図で判定

 成功

▶勇聖 世間話で判定

 成功

▶電柱を見ると、お昼ごはん時にも関わらず鳩で埋め尽くされています。少し暗く感じます


おばさん「最近増えたのよ。三が日終わったくらいだから、4日くらいから?」

おじさん「確かに増えたんだよなあ。カラスのせいでゴミ捨て場におちおちゴミも捨てれなくてな」


葉生「はー、こんな大群いたらバッタなんかよりひどいことなるんじゃないの、実は」

影美「言われてみれば、確かにカラスとかってよくゴミ捨て場に居ますよね。盲点でした」


――照葉市 ゴミ捨て場――


▶カラスによって空が埋め尽くされ、今晴れているか曇っているかすらわかりません。ゴミ捨て場もだいぶ前のものと思われる生ゴミが散乱しており、ひどい腐敗臭がします。その周辺で道路できょろきょろしている女性がいます。


???「たしか……こっちの、ほうだった、はず……」


衣笠「なるほど……。総員、確保ーーーーーー!!!」


影美「あの人どこかで見たような……ああ、捕まえるんですね。はい」

平「あーあんた!この前の!」


???「ちょ、ちょっと……!」


葉生「勢いでとっ捕まえたけど、……誰?」

勇聖「犯人か?現行犯か!?」

国見「え?もしかして犯人?知り合い?」


衣笠「七歌」

七歌「はい!ぱしゅー」

衣笠「はれひろはれほれ ――犯人はあなただ!過去のトラウマが原因で黒魔術に手を染め、街の迷惑をかけたのはお前だ!!」


平「な、なんだってー!?あのとき獣への愛が増幅してしまい無差別な餌付けをしたっていうのか!?」


結衣「ち、ちが……ちがう……」


衣笠「証拠ならある……!これをよく見てくれ。このカラス、私達にはものすごい敵意を持っているが、そこの彼女には何も殺意を向けていない!!」


葉生「はー、今日は解決早かったっすね。また次の推理も楽しみにしてますよ」

結衣「ほら、ほら、……ほら。これ……これ、です」

結衣「これ、このまえの、これ、お礼です……。助けて、くれた……」

平「な!獣だけに飽き足らず!俺たちにまで餌付けをしようっていうのか!?」


衣笠「――よろしい!諸君……!!!彼女は犯人ではない!!!!なぜなら東京名産ひよこ饅頭を持ってきてくれたからだ!!!」


樟穫「ちょろい……」

影美「餌付け、終わっちゃいましたね」

勇聖「カラスだって饅頭食べるんじゃない?」

平「カラスに餌付けするためにわざわざ個包装のお土産を持ってくるのか?おかしいと思わないのか?かもっち!」

勇聖「いくら何でも面倒かー」

国見 「そっか違うんだね。それじゃ何してたの?こんなところ1人で歩くのは危ないと思うよ」

結衣「お給料が、はいったから……。皆さんに、ようやく、お礼できるって」

葉生「で、結局どちら様だっけ?こう、首元まで出かかってる気がするんだけど」

結衣「わたしは、金澤、結衣です。……お願いします」

影美「薄井影美です。よろしくお願いし……いや、お礼に来ただけなら別によろしくする必要はないんでしょうか?」


七歌「まあ、結局私達だけに敵意向けられてる理由がわからないんだけどね。そこんとこどうなの?毛利キノガッサさん」

衣笠「わからん!各々調査してくれたまえ!私は後方彼氏面で忙しい!」

七歌「あっ金澤さんも手伝ってもらえると……。結構ハトのフン掃除大変っぽいので」


結衣「おてつだい……、ぜひ、させてほしい、です……」

影美「なるほど、じゃあよろしくお願いします」

平「手伝ってくれるのはありがたいんだけど掃除しに来たわけじゃねぇからな!?」

国見「人手が増えるのはいいことだね、よろしく」

結衣「はい、……お願いします!」

影美「確か、カラスとか鳩に餌付けしてる人を探してるんでしたよね。金澤さんは何か心当たりあります?」

結衣「心当たり……うーん……」


▶葉生 ローカル知識で判定[的確な指示]

 成功

▶結衣 心理学で判定[パチュリー]

 成功

▶どうやらカラスはこちらの様子を逐一伺っているようです。目線が全て自分に注がれているのを感じます。ゴミ捨て場に更に近づこうとすると、カラスが大量に飛びかかってきます。何かを守っているような動きですね

 5ダメージ


葉生「はー気味悪いね。全員こっち見てるよ」

結衣「えっ……」

平「ぐわー!そんなに餌場が大事かよ!そりゃそうだろうな!!!」


▶国見 嗅覚で判定

 失敗

▶生ゴミの臭いが一切感じられません。カラスに更に集られ、全身を突かれたり掴まれたりします

 10ダメージ


国見「でも餌場って言うにはここはゴミ捨て場の割にそんな匂いが……いたっいたた!」

結衣「いたっ……いたい……!」

平「あのカラスをなんとかしないと調べることもできねぇぞ!?」

勇聖「目玉だ、目玉があれば勝てる!」


▶樟穫 狩猟で判定

 失敗

▶カラスの数がどんどん増えていますね。カラスの翼で空どころか少し前も見えないほどです

 13ダメージ[葉生:薄い本]


樟穫「囮にも興味示さない……だめかぁ……」

平 「うげー!なにしてんだよハズキチ!逃げるぞ!」

結衣「も、もう……これは、むりですー」

葉生「は?今アレと私間違えられた?それだけは聞き捨てらんないけど」


――照葉市 ヒラギノのお寺――


▶石碑には光然寺と書かれていますね。やはり大量の鳩が飛んでおり、住職が掃除に追われています


▶影美 治癒絆創膏 葉生勇聖平結衣国見樟穫[神籟×3]

 29回復 33回復 29回復

▶葉生 快晴

▶葉生 日本文化で判定

 成功


結衣「──すごい……!傷が、塞がってく……!ありがとう、ございます」

影美 「ここも鳩が沢山居るみたいですね……」

国見「ふぅ……。ひどい目にあったよ……それでこっちは鳩か」

平「こっちなら攻撃されることもないだろ……多分」


住職「ここの鳩にはよくない気がついておる。珍しいことに、塩をかけるとしばらく寄ってこなくなる。塩害が怖いからあまり出来ないのが残念でねえ」


葉生「ふーん。悪霊退散悪霊退散っと」

国見 「へー。カラスにも効くのかな」

平「試してみる価値はあるかもな!」


▶勇聖 観察力で判定

 成功

▶国見 都市伝説で判定

 成功

▶平 質問で判定

 成功

▶襲ってくる様子はありませんが、鞄を虎視眈々と狙っているようですね


勇聖「襲っては来ないけど……注目されてるねぇ」


住職「――こういうのは、この街ではしばしよくあることだった。ニュータウン計画が頓挫してからずっと、よくない気で満ちておる」

七歌「えっと……神隠しとかはどうですか?」

住職「時折聞く話ではある。20年前に行方不明だったのが、20年前と変わらぬ姿で出てきたりとかな。そういうのを神隠しというのなら、ね」


葉生「あーそうだ、できたら塩分けてほしいんですけどあります?鳩じゃないけど、来る途中に鴉やばいとこあって」


住職「ないの。ここ最近、この街では塩が売っておらん。食塩ならあるが、それだと目的にはそぐわんだろう?そうそう、鳥に毎日夜な夜な徘徊して、町中に餌をおいていく人間がいるらしい。監視カメラならあるが、見るかね?」


葉生「そっかあ、ありがと」

平「お!まじかよ!是非みせてくれよ!」


▶住職は監視カメラを見せてくれました。映像には、サンタレベルの袋を持って軽トラでお米と思われるものをばらまいていくのが映っています


国見 「これは、やりすぎじゃない?いくらなんでも」

平「おいおいおいなんだこりゃ……個人でやるにはあまりにも馬鹿げてるぞ……!」

結衣「すっごく、もったいない……」


▶影美 情報分析で判定

 成功

▶わかりませんでした。軽トラックがブックミュージアムでいっぱい並んでいるから区別がつきません


影美「確か古本市の方に軽トラックが沢山ありましたね……」


――照葉市 闇市場――


▶コロナの影響で一箱古本市はやっていませんが、何故か博物館の隣に白いセカイが見えます


平「なんだか寂しい感じになってんな!寒いしな!おー?ありゃなんだぁ?」

影美「これが、住職さんが言ってたものでしょうか?」


衣笠「あれは氷取沢の家よ。空き巣はよろしくないって言ったら、あそこに居を構えたっぽいわ」


平「へー便利な家だな!調査がてらお邪魔するか?」

樟穫「なにか知ってるかもしれませんしね……」


――畳の間――


▶中に入ると和風で、畳が敷かれているかなり広い部屋ですね。襖を10個くらい開いた奥に、氷取沢がニタニタと胡座をかいて座っています。周りに怪しいアイテムが大量に置かれていて、商人であることを嫌でも実感させてきます


勇聖「コンコンガチャこんにちわー」


氷取沢「やあいらっしゃい。そこの妖精の手切れ金をお求めかな?」


葉生「何回でも手元に戻ってくる呪いの人形とかって、何度も売り払えたらボロ儲けなんかね」

国見「お邪魔します!なんだか便利そうだね」

結衣「──こんにちは……」

平「んーにゃ今日は別件だ!ついでに買い物もできたらいいかなっとは思ってるけどな!」


氷取沢「私は法律だけは守るようにしているんだ。お求めの曰く付きは売ってないよ。無いものは無い店なんだ」


影美「塩って売ってるんでしょうか。食塩じゃない奴らしいですけど」


氷取沢「狸が出来ないのは出世出来ないよお嬢さん。塩というのは厄除けのことなんだ。厄除けには本来神社がお清めをするものなんだが、神社は再建中でそんな余裕もない、でも厄は大量に纏わり付いてくる。まあ危機的な状況だ。死の商人をしたいところだが、生憎手持ち無沙汰でね」

氷取沢「そこで提案だ。私が少し調べたところ、犯人はブックミュージアムのバイトの男子高校生だ。無免許運転で勝手に施設の車を乗り回しているらしい。この男子高校生をここに連れてきて、見せしめに殴りつけてほしい」

氷取沢「そうすると守るように厄がここに充満し、やがて倒すべき巨悪になるだろう。どうだい、悪い提案ではないと思うが?」


影美「男子高校生……」

樟穫「無免許運転の時点で悪者としては満点だけども……」

平このまま歩き回って本人を見つけるのもいいが、夜まで張ってりゃ来るかもな!」

葉生「そりゃまた物騒な解決法で。というかここって一般人も入り込めんの?実はそっち側の人間だったり?」


氷取沢「入り込めない。だから美人局でもして、無理やり引きずり込むんだ。気絶はするだろうが、痛みを与えれば一時的にも起きるだろうね」


葉生「やること全部悪徳じゃん。まあやりよう次第って感じになるんかな」

国見「単独犯なのは間違いなのかな」

勇聖「バイト先行けば早いんじゃないの?」


氷取沢「今も働いている。更に単独犯なのは私が調査済だ。出て隣の売店に行けばすぐ会えるだろう。大森、という札を下げている」


平「特定も終わってるんじゃん!勝ったな!」


氷取沢「なあに、ちょっと怖い目に遭うだけだ。私刑でしかないし、周囲の人間には気づかれることもなくいつの間にか鳩害は終わったと思われるだろう。彼の今後に前科がつかないだけ、優しいとは思わないかね?」

氷取沢「――仮に私の提案が飲めない場合でも、今後の援助は約束しようではないか。私もあのカラスにはほとほと困っていてね。解決してくれるなら一刻でも早いほうが良いのだ」


▶氷取沢の提案を聞いて、後ろで話し合いを始めます。氷取沢はニタニタとしており、聞くつもりは無いようですね


影美「捕まえるのは良いですけど、確か神主さんからも連れてきてって言われていませんでした?」

平「解決したいのは一緒だぜ!解決方法をどうするかって話だな!」

国見「市内引き回しよりはって感じだけど、どっちも気は進まないなぁ。本人が意図的にセカイを利用してるってわけでもないなら問い詰めても無駄なんだろうね」

樟穫「どちらも制裁には変わりありませんからね……」

平「んじゃ連れてくるにして、流石に白昼堂々拉致なんてできねぇしな!誘い込まなきゃいけねぇぞ!」

衣笠「まあまあ見てなって!」


――照葉市 ブックミュージアム――


▶売店に男子高校生が1人います。残りはおばちゃんなのでわかりやすいですね。プレートにも大森と書かれています


七歌「あ、あの~……」

大森「はい?」


▶七歌 誘惑で判定

 失敗


七歌「あ、あの……!こ、これ……!」


▶七歌は紙を渡して、逃げ帰ってきました


七歌「無理無理無理無理無理!!!!出来ない出来ない!!!」

衣笠「やっぱダメかぁ」


葉生「人選間違えてません?」

平「……なにしてんだ?」

衣笠「いやぁ純真な子になびくかなあって」

国見「向こうの反応はどう?」

七歌「ぽかんとしてますね……」

国見「うーん。それじゃ興味を持ってもらえたか怪しいなぁ」

平「まぁいい!次鋒!レオパルドン!行け!」

勇聖「よっしゃ任せろー!」


▶勇聖 誘惑で判定

 失敗


勇聖「おにいちゃーん遊ぼー!」

大森「仕事があるから、ごめんね……」

勇聖「いいじゃんいいじゃん。お客さんなんていないよ?」

大森「あそこの夕月さん怒るとすげえ怖いんだわ。また今度ね」


▶相手にもされずに戻ってきました


国見「まぁそうだよね……。というかあの後なのにしっかり仕事してるしなんか悪いことしてるみたいだな」

衣笠「はい爆死」

平「残念だったな!」


勇聖「わかんないじゃん!後で遊びに来てくれるかも」


七歌「そもそもロリコンではないのでは……?」

影美 「人を連れてくるのって……、結構大変なんですね」

平「んじゃ次は……」

樟穫「次は……え……。わ、私ですか……!?あ、あぅぅ……」


▶樟穫 誘惑で判定

 失敗


樟穫「あ……えっと、その、あの……。こ、こんにちわー……、わー……」

大森「……?いらっしゃいませ~」


▶挨拶してそのまま通り過ぎ、こっちに戻ってきました


国見「……正直、男としてもこうも短時間で何人も来たらそろそろ疑いますよ。色々」

平「男子高校生だから大丈夫だ!ソースは俺!」

葉生「人選ミスじゃね???」


衣笠「誘惑のゆもなかったねこれ」


樟穫「むりむり、私には無理ですぅ……」


勇聖「じゃあミスじゃない人選見せてよー」

葉生「というか別にわざわざ誘いかけなくても、外にゴミ落てるとかでもいいんじゃ」

影美「むぅ……それじゃあ私がやってみます」

平「えーみ行ってくれるのか!でも、触らせたりとかするんじゃないぞ!」

影美「先輩……、これ持っててください」

平「だめだ」


▶少し間をおいて影美は眼鏡を外し、平に渡しますが即掛け直されます


影美「すいません……。この辺で本の栞落としたんですけど、探すのを手伝ってもらえませんか?」


▶影美 誘惑で判定

 失敗


大森「あっ……え、あ、はい。すいませーん夕月さんヘルプお願いしまーす!」


▶焦った顔をしてそのままこちらに逃げ戻ってきました


影美「だめでした」


七歌「めっちゃキョロキョロしてる上にめっちゃ怒られてる……」

国見「普通に店員として対応しただけにかわいそうだよね……」

影美「小説だとこういう時は眼鏡外してたんですけど、どうして止めたんですか?先輩」

平「えーみ。お前は本当に……」

衣笠「やっぱロリコンじゃないんだわあれ」

葉生「んじゃあ私行ってみますか」

結衣「がんばってください、ね……?」

平「ハズキチなら慣れてるんじゃないのか?期待してるぞ!」

葉生「私のことなんだと思ってんだ」


▶葉生 誘惑で判定

 成功


葉生「なあ大森くん?ちょっと話あんだけど今時間ある?」

大森「うぇっ!?えっ、えっと……はい。え、あの……えー……。夕月さんさっきの栞の人見つけたのでちょっと一緒に探してきますー!!休憩時間でいいのでー!!!」

葉生「あんま人に聞かれたくないんで、こっち来てほしいんだけど」

大森「わぅ……うぇった……」

葉生「うわまじか。まあいいや、んじゃこっち」


樟穫「葉月ちゃん……」

国見「おおー。さすがだよね、俺たちも先に向かっとかなきゃ」

結衣「ほっ……」

平「いやー……、こっちが趣味だったか……。気にすることないぞえーみ。女の趣味は全員違うもんなんだ」

影美「私は特に趣味ないですけど……」

衣笠「パイプ管はもったかー」


▶店先に大森を連れてきます。セカイの近くで残りの面々も待機してますね


葉生「連れてきましたよっと。いや騙すみたいで悪いとは思うんだけど、聞きたいことがあるのはほんとなんだよね」

大森「?」


▶後ろから衣笠がパイプ管で頭を強打します。たんこぶが出来て、殴打の衝撃で気絶しています


結衣「え、えー……」


衣笠「昔頭骨かち割るの日課だった時期があってね。こういうの得意なんだわ」


葉生「ちょ、問答無用じゃん。かわいそうになあ」

国見「これ犯罪じゃない?」

影美 「傍から見ると誘拐ですね、これ」


衣笠「バレなきゃ犯罪じゃないんですよ……」


葉生「ガッツリ顔見られた私らはどうすんすか。特に私」

影美「とりあえず本当に犯罪になってしまう前に運びましょうか」

葉生「もうすでに犯罪だからね……。いまので記憶飛んでりゃいいけどなあ」


衣笠「男どもは早く入れて。カメラはないの確認したけど、持って15分だから」


――畳の間――


▶大森を引きずるようにセカイに引きずり込みました。入口には既に氷取沢が待っていますね


氷取沢「いやぁ早かったね。じゃあ見ていてくれたまえ」


平「お?なんかはじまんのか?」


▶氷取沢は気絶している大森の口にスタージュエルと呼ばれてる宝石のようなものを口にパンパンに詰め込むと、まばゆいばかりに輝いた後、大森の身体が黄色に光っていきます。和室の部屋も変形していき、鳩小屋のような見た目に変わっていきます


国見「……無敵状態ってやつ?」

勇聖「今時虹色じゃないと」


▶倒れたまま大森のお腹の部分が膨らんでいき、ブリッジの状態で上に鳩時計のように鳩が大量に出てきます


氷取沢「さあ、巨悪を討ち滅ぼす正義の後光。楽しみにしているよ」


平「……やれと?」

影美「こういうマジックありますよね、実際に見るのは初めてですけど」

結衣「……すごい」


七歌「取り敢えずあのくるっぽくるっぽしてるの鬱陶しいですね……!時報はいらないってニコニコでも証明されてるんですよ!!!」


▶ブリッジの下半分と、鳩時計の大量の鳩を消し飛ばしたので、バネと鳩1匹だけ残りました


平「う、鬱陶しいとかいうなよ!鳩は無実だ!」

葉生 「ちゃんとプレミアムにならないから」


▶戦闘前行動 影美 マジックプロテクト

▶戦闘前行動 葉生 急に歌うよ[朝倉×5]

 13ダメージ 5ダメージ 8ダメージ 8ダメージ 9ダメージ


▶平 剛招ビート 高級牛乳


▶ブリッジ鳩時計 

くるっぽタイムボカン(対象4人に仕掛けた後、3人行動すると4人目に、仕掛けた対象を起点に5mの火混成攻撃:陰9d9)

くるくるくるっぽぱー(対象2人に、精神抵抗失敗時混乱)

▶平国見 精神抵抗で判定

 失敗 失敗


平「ホ」

『悪さする鳩は許さんぞ!できることはすくないけどな!』

国見「何かしてきた!?一旦下がるね!」


▶[混乱]国見 残像


ブリッジ鳩時計「すり~~~~~」


平「ポホッ!」

『なんだこれ!?嫌な予感しかしないぞ!』

結衣「嫌な、予感が……」

勇聖「構うもんか、今日もやるぞ~」


▶勇聖 動物知識で判定 通常攻撃[洋銀、雷汞]

 失敗 成功 88ダメージ[京極]8ダメージ


ブリッジ鳩時計「てゅ~~~~~~~~~」


勇聖「うるせぇ鳴くならもっと鳩っぽくなけよ!!」

樟穫「まとめて、一気に……!」


▶樟穫 動物知識で判定 小型ボム

 成功 19ダメージ


ブリッジ鳩時計「わ~~~~~~~~~~~~~~~~~ん」


葉生「犬じゃん」

結衣「備えます……」


▶結衣 回復の護符(ブルーキャンドル[治癒の護符(裂帛 気魄 柳浪 絵姿)])

サモン鳥

 15回復

[リリフ][くるっぽタイムボカン]

 51ダメージ 43ダメージ 59ダメージ 38ダメージ

▶国見影美葉生樟穫平 回避判定

[残像]成功[天運]成功 成功[天運]成功[天運×2][人間振り直し]


▶葉生 キスメ

 25ダメージ[人間振り直し]

▶影美 ヒール[お祈り[柳浪、裂帛]]葉生

 17回復

▶平 ブルーキャンドル[裂帛 気魄 柳浪 絵姿]剛招ビート 高い牛乳

 12回復


▶ブリッジ鳩時計 

くるっぽタイムボカン(対象4人に仕掛けた後、3人行動すると4人目に、仕掛けた対象を起点に5mの火混成攻撃:陰9d9)

おんみょ~ん(対象2人に、生命抵抗失敗時呪い)

▶葉生国見 生命抵抗で判定

 成功 成功


▶国見 回復薬


ブリッジ鳩時計「すり~~~~~」


影美「回復……、追いつかないですー」

平「ホポッ!」

『またこれか!今度は奇跡は起きねぇぞ!?』

国見「うーん。出来ること無いや!みんな頑張って!」


▶勇聖 通常攻撃[洋銀、雷汞][導引]

 成功 86ダメージ[京極]14ダメージ


ブリッジ鳩時計「てゅ~~~~~~~~~」


勇聖「うおお壊れろー」


▶樟穫 小型ボム

 15ダメージ


ブリッジ鳩時計「わ~~~~~~~~~~~~~~~~~ん」


結衣「出てきて……、私の……大事なお人形……」


▶結衣 回復の護符[治癒の護符]サモン鳥

 15回復

[リリフ][くるっぽタイムボカン]

 43ダメージ 38ダメージ 37ダメージ 53ダメージ 

▶葉生勇聖結衣平樟穫 回避判定

 成功 失敗 成功[天運]、放棄 

ファンブル[一番近くの味方に通常攻撃(葉生)]、失敗 

成功[天運]放棄[所有]

 14ダメージ[オンリーイベントカタログ×2]

[結衣:庇う×3 平、勇聖]

[結衣:蚊雷、薄い本、オンリーイベントカタログ、所有]

[結衣:蚊雷、林檎の板、薄い本]

[結衣:窓の板、オンリーイベントカタログ]

[勇聖:薄い本、所有×2]

[メガクラフト]

 51ダメージ


▶影美 ヒール[お祈り[柳浪、裂帛]]葉生

 19回復

[エリキシル剤]

 44回復

▶勇聖 通常攻撃[洋銀、雷汞]

 39ダメージ


勇聖 「よくも何回も爆破してくれたな!これで粉々だぁ!」


▶黄色い靄が男子高校生から離れていき、倒れます。まだ気絶しているようですね。それと同時に、空間が崩れ落ちていきます


平「ホポッ」

『おわったか、って!!なんで崩れるんだよ!』


氷取沢「おっと、融合しすぎたようだね……。この男子高校生はうちで懸賞金がかかっているんだ。もらっていくよ」


▶氷取沢は男子高校生を抱えると、消えてしまいました


国見「手際がいいなー」

影美「誘拐されちゃいましたね……」

葉生「懸賞金て。もしかして結構やばいことに足突っ込ませたか?」

樟穫「あぅぅ……敵?の攻撃がなんだかどんどん痛くなってきてる気がする……」


衣笠「とっとと出るわよ!金せしめるまでが遠足よ!!」


▶樟穫 にゃーん

 2回復


▶脱出判定

 国見 1失敗 26ダメージ

 葉生 1失敗 20ダメージ[薄い本]

 

――照葉市 朱鷺森狐火宮神社――


夏潮「まってた。おかえり、いのちあるね」

晴風「うれしい。げんき、いいことだよ?」


平「あー……ただいま」


美篶「早速成果の程を教えてくれるかな?」

衣笠「セカイをボコボコにするついでに、氷取沢と連携して解決したわよ。空も夕陽が綺麗だし、なんだかんだ丸く収まったわ」

美篶「氷取沢……?ふむ。まあ、結果としてあれだけいた鳩が飛び立っていって消えたからね。上々かな」

美篶「じゃあこのリセのカードを1枚250ベルで売ろう。妖精にラメ加工してもらったものだから、通販とかで仕入れても意味がないよ。解決祝に1枚どうぞ」

七歌「ふーん……。枕元にトレカ置くのなんかやだなぁ」


影美「こういうのってラメ加工って言うんですね、何かキラキラ光ってます。ありがとうございます」

結衣「すごく、きれいですね……」

国見「案外結果ってすぐ見えるもんなんだね。あそこのカラスもいなくなったのかな」

平「限定販売かよ!日本人はそういうのに弱いってこと知ってんなぁ!氷取沢のおっさんに負けじ劣らじの商人だよ!」

影美「あの子、どうなっちゃうんでしょうね?懸賞金が掛かってるとか言ってましたけど」

葉生「少年の命もあるかは怪しいけど」


美篶「じゃあ次も頼むよ。この子達も君たちのことを気に入ってるみたいだしね」

夏潮「またきて……」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る