第12話[イエローの武器]
二人での初の戦闘訓練。
私は奏恵ちゃんの武器について尋ねていた。
「はあ、武器ですか。」
「私の武器は靴下ですが。」
へぇ〜、靴下かぁ。
て事は足が臭いんだ。
きっとそうに違いない。
私が奏恵ちゃんにそう言うと…。
「失礼ですね。」
「私の足は臭くありません。」
フフフ、皆んなそう言うよね。
「なっ、分かりました。」
「疑うなら匂い嗅いで下さい。」
そう言うと、奏恵ちゃんは椅子に座り、足を組みながら私の方へ足を向けて来た。
「えっ、いや、嗅ぎたくないんですが…。」
「いいから、跪いて匂い嗅いで下さい。」
どうしてこうなったのだろうか?
仕方がないので、言われるがまま、跪き足の匂いを嗅ぐ事に…。
「どうですか?」
「臭く…、えっ?」
大泣きする私に戸惑う奏恵ちゃん。
「嘘っ、そんな臭かったですか?」
思わず自分で足が臭いかチェックする奏恵ちゃんに私は言う。
「臭くなかったよ。」
「だから悲しいの。」
「私は、鼻糞だから。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます