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  • こんにちは。旅をするからこちらに帰ってくると、初読の時とはまた違う味わいでした。(お得感…!)
    人になりたくて、人が好きで生まれてきたんだろうねという言葉は、自分はラー•ロウとしても普通じゃないと思っていた彼にとっての救いと指針になりそうだな、と。
    二人を案内しながら、同じように新しく出会う言葉や文化にうきうきしていた彼にしっくりくる言葉だなぁと思いました。

    作者からの返信

    再読とコメントありがとうございます!
    知っていることがあると見える景色が変わるようなお話が書きたいなあと思っているので、初読と違う味わいを感じていただけて嬉しいです。
    ラー・ロウは、きっと本来は好奇心旺盛な方なんじゃないかな、と思いながら書いていました。きっと見送られる方のラー・ロウも、彼のそんな部分を知っていたんだと思います。
    優しいコメントをいただけて、とても嬉しいです。改めて、ありがとうございます!

  • 本編から翔んできました。
    『こぼればなし』は、現地人から見たユーヤたちのありのままの感想が語られており、楽しく穏やかに読ませていただきましたが、こちらの短編は読み終わって、しばらく言葉が出ませんでした。
    明るく元気な好青年のラー・ロウの真の姿。
    スピン・オフの真骨頂です。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    ラー・ロウは、ユーヤと話しているときは年相応に明るくて好奇心旺盛な「ラーロウ」でいられたのだと思いながら書いていました。
    きっと彼は今も人に混じって旅人を案内する仕事をしているんだろうな、と思います。
    本編と雰囲気がかなり違うお話でしたが、楽しんでいただけたのであれば嬉しいです。

  • ラー・ロウの目に映ってる世界がこれなんですね。
    スピンオフとしても、単体としても最高でした。

    作者からの返信

    こちらまで読んでいただけて嬉しいです!
    本編とは違った雰囲気のお話ですが、これはルキエーの森の(旅人には見せない)一面であるし、おっしゃる通りラーロウから見えている世界でもあります。
    最高とのお言葉嬉しいです。ありがとうございます!!

  • 他人様のコメントを読んでああやっぱりと言うのも何ですが(笑)、ラー(精霊)が目に見えないのなら、ラー・ロウは一種の死生観の可能性もあるのかなと思っていました。
    緑の髪と短命の遺伝子……のような科学的裏付けの知りようがなければ、精霊や妖怪信仰のある民族は不自然な短命さを「連れていかれる」や「帰る」などと解釈する……
    と、理屈くさい考察は民俗学好きの悪癖で恐縮ですw

    でもそんな深掘りをしたくなるくらい、異国・異民族情緒を感じられるいい作品なのは間違いないと思いました。オール・アクィトたるツノやキバ飾りのこすれる音からして聞こえるようです。
    『旅をする』の方を読みに来て先にこっちへ流れてきてしまったのですが、むしろ期待が高まりました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    他の方への返信でも書いた通り、現代文明的な目線で解釈することも、現地の人が信じるのと同じ目線で読むことも、どちらもできるように気を遣っていました。

    現地の人はラー(精霊)が存在すると信じているし、なのでラーの存在を受容できる(森の中にラーを見ることだってある)はず。
    でも、現代的に解釈すると、ラー・ロウというのは変わった(ある集団で生きるのに不利な特徴を持った)存在で、集団から離れて暮らす(場合によっては間引かれる)ことになる。
    そのどちらの感覚も自分の中にはあって、「この世界ではこちらが正しい」としたくなかったのです。あるいは、現代文明的な解釈でもって判断できるのか、しても良いのか、という自問自答の表現かもしれません。
    わたしも民俗学好きですよ。

    素敵なお言葉をたくさん、ありがとうございます。
    『旅をする』の方は旅番組なので、主人公たちはこんな舞台をただ通り過ぎるだけで全然雰囲気が違ってしまうのですが、そちらもお付き合いいただけるなら嬉しいです。

  • 静かで澄んだ、良い祝いのお話でした。
    歌うような言祝ぎが耳に聞こえてくるようで、素敵ですね。

    作者からの返信

    読んでいただけて、感想もいただけて、嬉しいです。ありがとうございます!
    語り手の彼の祈りの言葉が伝わったようで、とても嬉しいです。

  • 最高でした。
    ラー・ロウという人でもラーでもない淡いの存在。周囲からも自らも「そうである」として生きていく。
    救われたのは優しい世界だったこと。自分が望めばラーになるのを遅らせられ、人の中で生きていくこともできる。ラーになるときは祝われる。
    彼は選ぶことができる。それが残酷か幸運かはオールのみぞ知る、といったところでしょうか。

    短いながら人の気持ちにフォーカスし、本格ファンタジーの如く固有名詞を操り、ラー・ロウの彼の行く末が優しいものであるように願いたくなるラスト。
    脱帽です!

    作者からの返信

    感想ありがとうございます。

    語り手のラー・ロウはこの先、どのくらいの時間を人として生きていくのかわかりません。今は人が好きで、人の中で生きたいと思っていますが、今後それがどうなるのかもわかりません。
    できれば、最後にラーに戻るその時まで「人が好きな」ラー・ロウのままでいてくれたら、とは願っていますが。

    語り手の彼の心に寄り添って読んでいただけて嬉しいです。
    優しい感想、ありがとうございました。

  • すごく神聖な雰囲気で、神秘的なお話ですね……。
    後半の、人でいたい彼のほとばしる感情は胸に迫るものがあります。

    そしてラー・ロウたちは、本当に、ラーなのでしょうかね?
    ただの風習や宗教観のようなものに縛られた「人」の話ということは……?とも考えました(全然見当違いだったらごめんなさい)。

    作者からの返信

    感想ありがとうございます。

    > ラー・ロウたちは、本当に、ラーなのでしょうかね?

    見当違いではないです。書いている間、どちらとも捉えられるように意識していました。
    (ルキエーの人たちはラーは実際に存在するものという認識でいますし、実際に存在するものだという前提でも書いていますが)

    人がラー・ロウを人から遠ざけることと、ラー・ロウが自らラーになりたいと願うこと、どちらが先かわからないけれどそのどちらもが両方の認識をより強固にしている、そういうものとしてラー・ロウの風習を考えました。

    踏み込んで読んでいただけて、とても嬉しいです。
    ありがとうございます。

    編集済