タイトル『喫茶〝恩夜の羊〟の事件録』
あらすじ:
世の中には不思議な出来事が沢山ある。魔法、超能力、神隠し、陰陽師‥‥etc.etc《エトセトラ.エトセトラ》。
この現代社会で、今最も騒がせる不思議は‥‥‥とある病気である。
ある日、突然それが発症すると、彼ら彼女らはたった一つの代償で人ならざる力を手にする。
その病気に名前は無い。
しかし密かにこう呼ばれている────【夢幻症候群】と。
これは、不思議な病気にかかった人々が起こす、不思議な事件を密かに解決する、とある喫茶店の物語。
さあ、二階へ上がってそのドアを叩こう。
さすれば〝黒羊〟とその〝羊飼い〟が助けてくれる。
記憶という御代を払えば‥‥‥ね?
「いらっしゃいませ、読者の
喫茶〝恩夜の羊〟‥‥‥開店で御座います。
本日も、とくと御堪能下さいませ。
我らの
‥‥‥‥さて、御注文は?」
File.1【硝子の少年】
依頼人:犯人の幼馴染
御代:事件の記憶と二人の思い出の品
事件詳細:巷で起こる不可解な現象。人の寝静まる深夜の時、硝子の割れる音と共に誰かの悲鳴が聞こえてくる。そして早朝に、苦悶の表情を浮かべる硝子の像が周辺住民に発見された。
犯人は十中八九【夢幻症候群】の発症者。しかも、力の使い方が良く分かっていない状態と思われる。
事件の被害者の有無の確認と、周辺住民の聞き込み調査を開始し、対処に当たる。
〈主な登場人物〉
【喫茶〝恩夜の羊〟】
・
名前:猫子山
性別:男 年齢:22歳
特徴:黒髪金目の童顔の青年。前髪が長い。
黒い長袖の上に狼のタトゥーのような刺繍がされた半袖の白シャツを重ね着している。
身長は170に届くか届かないか位で、体つきは華奢。
少年のような外見だが立派な成人男性である。
概要:喫茶〝恩夜の羊〟の店長兼オーナー。密かに起こる不可思議事件の解決をする探偵のような仕事をする。喫茶店の店長らしい仕事は一切せず、最終的な活動方針を決めて従業員に報告するだけで、本人は二階の事務所で堕落に過ごしている。
【夢幻症候群】の発症者であり、自身の十年間の寿命を代償に強力な能力を得た。
能力は対象に強烈な眠気を起こさせて無力化するもの。しかし、これは本当の能力ではなく副産物のようなもので、本来の能力は別にある。
あまり過去の事を話したがらない。
特殊犯罪の取締を専門とする特異犯罪捜査第六課(通称〝番犬課〟)に付けられた渾名は【悪魔憑き】。
・店主の補佐(という名のお世話係)
名前:不明(仮名:黒山羊さん)
性別:女 年齢:不明
特徴:山羊のような角に、猫のような毛、黒羊の顔の被り物を被った男装の麗人(変人)。
黒スーツの服装で白手袋をし、ハイヒールを履いている。服の上からでもはっきりと分かる抜群のスタイルを誇る。奇妙な被り物をしている為、素顔は店主以外誰も知らないし、見たことも無い。
170を優に越える高身長で、常に肌身離さず白いハンカチを身に付けている。
概要:喫茶〝恩夜の羊〟の店主の補佐を務める、秘書的な立ち位置の人。仕事と言えば店主の補佐という名のお世話係で、事件の際は抜群の身体能力と体術を活かして店主の護衛兼サポートに回る。
【夢幻症候群】の能力について、一定の耐性を持つ特異体質で、ほぼ店主の護衛はせずに前衛で戦う武闘派。
頭を使うより体を動かした方が楽という考えの脳筋。
しかし頭の回転は早く、洞察力の高さを活かして客観的な意見を言える人。
店主同様、あまり過去を話したがらない。というより絶対に話さない。被り物に関しては過去の事以上に(店主の前以外では)絶対に取らないと明言している。
その被り物と異様な外見から、従業員からは〝黒山羊さん〟〝脳筋山羊さん〟〝店主バカと呼ばれている。
特異犯罪捜査第六課に付けられた渾名は【黒羊犬】。
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